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『エイト！何処だ～』
「エイト！」
ジャックの案内でラルクはエイトが連れ去られた屋敷に二人で乗り込んでいた！
「さっさとエイトを取り返すぞ！エイトに何かあれば…俺が殺される」
ラルクはさっきから止まらない謎の悪寒に襲われていた。
「俺だってそうだ！エイト！」
屋敷の中からはうじゃうじゃと人相の悪い男達が罵倒を飛ばしながらラルクとジャックに襲いかかってくる。
ラルク達は雑魚には構わずにどんどん奥へと向かっていくと…一際豪華な部屋にたどり着いた。
「なんだここは…趣味が悪い部屋だな」
ラルク達がヅカヅカと中に入って行くと…
「だ、誰だ！」
怯えるような声が聞こえてきた…声の方を見ると大きな机の後ろから怯えたハゲオヤジが顔を出した…
「お前こそ誰だ？」
ラルクが怪訝な顔を向けると
「わ、私はこの村の村長だ！こんな事をしてただで済むと思うなよ！」
「はっ？なんだって言うんだ？何か探られて困るのはお前の方じゃないのか？」
ラルクが村長を睨むと
「お前…誰だ…」
村長はただの襲来者ではないと気がついた…
「ここが何処か知ってて忍び込んだのか？」
「忍び込んでねぇけどな、堂々と正面から入ってきたぜ」
ジャックが答えると
「う、うるさい！おい！誰かこいつらを捕まえろ！誰の差し金か尋問して吐かせるんだ！」
村長が大声を上げるが誰も駆けつけて来ない…
「お、おい！誰かいないのか！？」
「いないんじゃないか？ここに来るまでにあったヤツらはことごとく潰して来たぞ」
「はっ…？な、ならダレン！ダレン！」
村長がダレンを呼ぶと…
「うるさいわね…本当にあんたに名前で呼ばれるの不快だわ…」
ダレンが姿をあらわした。
「ダレン！こいつらを片付けろ！」
ダレンはラルクとジャックを見つめると
「この人が師匠かしら…」
ボソッとつぶやく…
「ラルク！こいつだ、こいつがエイトを！」
ラルクはダレンに向き合うと
「おいお前、小さい男の子を捕まえたな…俺達はその子にようがある。無傷で返せばこれ以上は手荒な事はしない」
ラルクがダレンに言うと
「だってよ？どうするの？」
ダレンがハゲオヤジをちらっと見ると
「駄目だ！捕まえろ！そいつは俺達の事を知ってるふしがある」
「俺達？あんたと一緒にしないでくれる…」
ダレンはキッ！と村長を睨むと
「な、なんだその態度は！お前には高い金を払ってるんだぞ！」
「はい、はいわかってますよ～私もこの人には興味あるんで…」
ダレンはラルクをジロリと上から下まで舐め回す様に見つめた。
