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「すごい!すごいわぁ~同時攻撃も弾く術式の魔具なんて初めて見たわ…ボクゥ~それ何処で手に入れたの?」


ダレンがエイトに聞いてくると…


「お、教えない!」


エイトは口を噤んだ!


「あらぁ~素直じゃない子はお仕置しないとねぇ~」


ダレンはエイトに近づくと…


「えっ?」


エイトを掴もうと手を伸ばす!


「ダ、ダレンさん!危ないですよ!」


今までのを見ていなかったのか!男達がそう思っていると


「くっ!」


バチバチと光の攻撃を受けながらもダレンはエイトを掴み腕輪を触ると…


「おりゃ!」


腕輪を破壊した…するとエイトを包んでいた光が消える…


「すげぇ…」


男達は呆然としていると…ダレンが地面に膝を付いた!


「ダレンさん!」


男達ははっとしてダレンに駆け寄ると…


「ダレンさんを部屋に!小僧は殺せ!」


ダレンに肩を貸して立たせるとエイトを睨みつけて指示を出す。


「その子に手を出すんじゃないよ!」


ダレンは指示を出した男を睨みつける!


「その子は私が連れていく…誰も触るんじゃない…」


ボロボロになった服を手で払って男の手を離すと


「し、しかし…そいつのせいで仲間が何人も…」


床に転がる男達を見る。


「そんなのこいつらが弱いのがいけないのよ。この子のせいじゃないわ…それとも私の言うことが聞けない?」


ダレンが笑うと


「い、いえ…」


男達はエイトを押さえつけていた手を離した。


「じゃあ連れてきて…私は先に部屋に戻るわ…」


ダレンは服を着替えるためにひと足早く部屋へと向かった…


「クソ…あのいかれおかま野郎!」


ダレンが居なくなると男達は唾を吐き捨てる!


「なんだってあんな気持ち悪いヤツの言うことなんざ聞かなきゃならねぇんだ!」


むしゃくしゃして近くにいたエイトの頬を殴ると


「いたっ…」


エイトの唇から血が出た…


「おい、やめておけよ…また何か言われるかもしれないぞ」


「うるせえ!こうでもしなきゃやってられるか!」


ドカッとエイトを蹴りつけ地面に転がすとエイトの髪を掴んで持ち上げる!


「小僧も残念だったな…これであのおかま野郎のペットだ…お前の事を気に入ったみたいだ可愛がって貰えよ…」


「うっ…」


エイトはブチブチと切れる頭の毛に顔を顰めていると…


「ほら!行くぞ!」


男はそのままエイトを引きずってダレンの部屋まで運んで行った…


トントン…


ダレンの部屋をノックすると、着替えを済ませて身支度も整えたダレンが待ってましたと扉を開ける!


エイトを扉の前に立たせると…


「あら…この傷どうしたの?」


エイトの頬の傷に気がついた。


「転んだみたいです…ドジなやつですねぇ」


あははと笑ってエイトを引き渡すと…


バチンッ!


ダレンは思いっきり男の頬をぶっ叩いた!


「はりゃ…」


男は一瞬何が起きたのかわからずにいる…気がつくと視線が真後ろを向いていた…


そして次の瞬間には思考が停止した。


ドサッ…


男は顔を180度回転させて死んでいった…


「全く…頼んだ事もまともに出来ないなんて本当にどうしようもない奴らね」


ダレンは呆れると…


「さぁ入って…」


エイトを部屋の中へと招き入れた。

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