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エイトの涙を腕輪が感知すると…
腕輪に施されていた術式が発動する!
腕輪は強く光輝くとその光がエイトの体を包み込んだ!
「な、なに!?」
エイトはわけがわからずに戸惑っていると…バタバタと部屋に集まる足音が聞こえる。
エイトは隠れようとするが隠れる場所もなくエイト自身が光っているため隠れようも無かった…
ガチャガチャと扉の鍵が外される音と共に扉が開くと…
「何しやがったこのガキ!」
「うわっ!なんだこの光は!」
男達が漏れ出た光に気がつき部屋へと入ってきた、エイトを見るなり声をあげると
「何する気だ!?今すぐそれを止めろ!」
それを止めろと言われてもエイトには止めるすべがわからない。
「見ろ…あの腕輪から光が出てるぞ…」
男の一人が光の元に気がつくと…エイトに近づき腕輪を取ろうと手を伸ばすと…
バチンッ!!
「ギャァー!」
光に触れた瞬間男の体に衝撃が走る!男は白目を向いて泡を吹きながら倒れた…
「お、おい…」
倒れた男に声をかけるがビクビクと痙攣していて返事はない。
「何やってるんだ!どけ!」
違う男が倒れている男を蹴って退かすとスっと剣を抜く…
「おい…いいのか?閉じ込めておけって言われてるだろ?」
「予想外の事態だ…しょうがねぇだろ?」
男はニヤッと笑うと
「そういうわけで死ねやー!」
エイトに向かって剣を振り下ろした!
「わっ!」
男の攻撃にエイトは受け止める物もなく腕を出して攻撃を受けようとすると…
ガキンッ!
男の刃はエイトに届く事は無くエイトを包む光に跳ね返される!
「うわっ!」
男はエイトに仕掛けた攻撃を倍にして跳ね返され壁に叩きつけられる…それを見ていた他の男達は…エイトをじろっと見つめる。
「あの腕輪の力か?」
「すげぇ…あれがあれば無敵だぞ!どんな攻撃も跳ね返すのか…」
エイトの腕輪を見つめて目がギラつく!
「小僧!それを寄越せ!」
エイトはじいちゃんからもらった御守りの腕輪を取られると思い体で隠すと
「この野郎…」
エイトの渡す気のない態度に男達の顔に青筋が立つ。
「後で痛い思いをしたくないなら、いま素直に渡しておけ…」
凄むがエイトはふるふると首をふるって拒否すると…
「ふざけんな!下手に出てりゃあ図に乗んなよ!」
男は近くに落ちていた吹き飛ばされた男の剣を掴むとエイトに投げつけた!
すると剣は光に弾かれ男の頭に突き刺さった…
ドサッ…
男が事切れると…
「おい、あの人を呼んでこい…」
「で、でもあいつは…」
男が渋ると
「俺達じゃあ無理だろうが!こんな時に雇ったあいつを使わないでどうするんだ!」
男達は自分達では手に負えないと悟り人を呼びに走った。




