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「えっ!じゃあジャックとおしゃべり出来ないの…」


エイトがショックとばかりにジャックを見ると


『大丈夫だ』


「えっ!」


頭の中から聞こえた声に驚く!


『カズキからエイトのそばにいるように命を受けたからな…』


「凄い!ジャックと心の中で話せる!」


エイトが喜ぶと


「エイト声に全部出てるぞ…お前の方が心配だなぁ…ちゃんとジャックに話しかけないで心の中で話せよ」


ラルクが注意すると


「えっ!」


エイトが口を抑える。


「あとそのカバンの中から物を出すのも最小限にしろ。そんな容量の魔道具のカバンなんて持ってるのがバレたら狙われるからな」


「これ?」


じいちゃんからもらったカバンをあげると…


「そう、それだ」


ラルクが頷く。


「そ、そうなんだ…わかった!」


エイトはギュッとカバンを抱きしめると


「あとは!?何か気をつけることある?」


「そうだなぁ…むやみに本気を出さない事とあと人を信じすぎるなよ」


「信じろじゃなくて信じるな?」


「そうだ…親切そうに見えて腹では何を考えてるのかわからないやつなんてたくさんいるんだ…お前だってわかっているだろ?」


「うん…わかった…」


「よし!なら大丈夫だな。あとはジャックと相談しながらでも色々と体験していけ!今日俺は村の周りの状況を確認しているからお前とジャックで一日村の様子を探ってみてくれ」


「さ、探る…って何すればいいの?」


「別に何もわからなくていいからそんなに気を負うな。普通に村の人達と話して来ればいいから…そうだなぁ…なんなら色々と買い物してきてくれ。そしたら夕食は豪勢にいこう」


ラルクが笑いかけると


「わかった!それなら僕でも出来そうだよ!ね、ジャック!」


『だといいが…』


張り切るエイトにジャックは心配しかなかった…


「じゃあ行ってきます!」


「ああ、暗くなる前には帰ってくるんだぞ」


「はーい!」


エイトはラルクに手を振ると


『ジャック行こう!』


『おう!』


ジャックと村の方へとかけて行った!


ラルクはエイト達が見えなくなるまで見ていると…


「さてと…俺も仕事、仕事…」


エイト達とは違う方向へと歩き出した。



『ジャック、村に着いたら何処に行きたい?』


『知らん…別に行きたいところなんてないからな』


『そうなの?僕はねぇ~ご飯売ってるところに行ってみたいなぁ!こう串に刺さってる肉とかを焼いて売ってるんだって!前にじいちゃんが買ってきてくれたんだよ』


『なに!飯があるのか?それは是非とも食ってみたいな…』


『お小遣いももらったし少しなら使ってもいいよね!』


『そうだな!よし!エイト急ぐぞ!』


急にスピードをあげたジャックにエイトは笑いながらついて行った。


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