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「じゃあ行ってきます!」


エイトは笑顔でカズキとナナミに手を振る!


「気をつけてね」


「無理はするなよ!ちゃんとラルクを頼るんだぞ!」


「うん!」


いつまでも見送る二人にエイトは何度も振り返って手を振っていた…


とうとう二人の姿が見えなくなるがエイトは何度も振り返る。


「どうした?もう帰りたくなったのか?」


ラルクがからかうように聞くと


「ち、違うよ…でもまだじいちゃん達が見てる気がして」


そう言うとやっぱり歩きながら後ろを気にする、するとジャックが高い木に登りだした。


「エイト!こっちに来てみろ」


ジャックが呼ぶとエイトが軽々と木を登っていく。


(やはり身のこなしは申し分ないな…)


ラルクがジャックの動きに感心していると…


「あっ!」


ジャックの所まで登ったエイトの顔が喜びで輝く!


「まさか…」


「じいちゃ~ん!ナナミ~!」


エイトが大声で手を振る!


かすかに二人のエイトを呼ぶ声が聞こえると…


「いってきまーす!」


エイトは満足そうに手を振り終え下に降りてきた。


「やっぱり見てたのか?」


ラルクが苦笑して聞くと


「うん!しっかりと見えた!だからもう大丈夫!」


そう言うともう振り返る事はなかった。


しばらくラルクの後をついて行きながら森の中を歩いて行く…するとエイトが疑問に思った事を聞いてきた。


「ラルクおじさん、なんで森の中を歩いてるのに魔物のに合わないの?」


エイトがラルクの隣に来て質問すると


「そりゃ魔物避けを持ってるからだ、カズキから貰ってないのか?」


「魔物よけ?」


知らないとエイトが首を振る。


「じゃあ森の中を行く時はどうしてたんだ?」


「じいちゃんはそれも修行になるからって森の中であった魔物は片っ端から戦ってた!」


「あいつ…子供に何させてんだ…」


ラルクがカズキの行動に悪態をつくと


「だからお前の近くは臭いのか…」


ジャックがラルクから離れて距離をとる。


「そうかお前がいるから確かにこれはあんまり使ったら可哀想か」


ラルクが魔物避けをしまおうとすると


「別に平気だ。臭いだけだからなちょっと距離を取れば問題ない。それよりもエイトの安全を優先してやってくれ」


「ジャック優しい!」


エイトがジャックに抱きつくと


「少しエイトとお前の実力も見たいからな、もう少しいって森を抜けたらしまうとするか」


「よし!じゃあみんなで森を抜けるまで競走しようよ!」


エイトがラルクとジャックを見ると


「お!いいな!負けたヤツは飯の支度な!」


「お、俺は…」


ジャックが飯の支度と聞いて狼狽えると


「ジャックはエイトと一蓮托生だな」


「いちれんたくしょ?」


「一蓮托生、運命を共にする仲間ってとこだな」


「うん!僕とジャックはいつも一緒だよ!」


エイトが嬉しそうにジャックを撫でる。


「よし!じゃあジャックかエイトのどちらかが俺に勝てたら飯の支度は俺だ!」


ラルクの言葉にエイト達は頷くと一斉に走り出した!

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