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カズキ達はナナミが料理を作ってくれてそれを肴に酒盛りをしていた。


エイトはナナミが作った料理をせかせかと二人に運んでいた…


「かー!やっぱりナナミの作る飯は美味いな!」


ラルクがツマミを食いながら酒を呷ると唸り声をあげる。


「だよね!ナナミの料理は一番なの!」


エイトが嬉しそうにラルクが美味しそうに食べるのを見つめる。


「お前は幸せだな!こんなうまい飯が食えて」


「うん!」


エイトが喜んでいると


「ちょっと待ってね!」


エイトが何かを思い出して急いでナナミの元に向かった。


しばらくしてまたツマミを持って来ると


「はい、これもどうぞ」


エイトが二人に町でもらったクリームチーズの乗ったお皿を出す。


「ん?これは初めて見るな?」


カズキも初めて見る料理に手を伸ばすと…


「お!美味いな!この白いやつの食感と醤油とピリッと辛いのが合ってる!」


「これはどうしたんだ?」


カズキが聞くと


「ナナミに聞いて僕が作ったの!クリームチーズに醤油かけて山葵って辛いのかけたんだよ!」


エッヘンと胸をはる!


「エイトが作ったのか?凄いなぁ」


ラルクが美味いぞと褒めると嬉しそうに頬を染めていた。


エイトがまた手伝いにナナミの元に行くと


「ナナミの飯を覚えて、お前の元で強くさせてあいつをどうする気だ?」


ラルクがカズキに聞くと


「そりゃ…俺達がずっとあの子を見ていられるわけじゃないからな…独り立ちするまでに立派に生きていけるように育てるだけだ…」


少し寂しそうに言うと


「なら…少しあいつを俺に預けて見ないか?」


ラルクが提案するとカズキが顔をしかめる。


「そんな顔するなよ、別に一生の別れじゃねぇぞ。今度うける依頼がこの近くなんだよそれにエイトを連れてて見ないか?」


「エイトを…」


カズキが心配そうに顔を曇らせると…


「行く!」


二人の間からエイトがニョッキっと顔を出した!


「エイト!聞いてたのか?」


「僕ラルクおじさんと行ってみたい!」


キラキラした目でカズキを見つめている。


「しかし…今日あんな事もあったのに…」


「大丈夫だよ!もうあの人にあっても僕はハッキリ言い返せるよ!」


「そ、それにまだお前は子供だし…」


「でももう猪の魔物くらいなら一人で倒せるよ…」


伺うようにカズキを見ると


「その程度じゃ…心配だ」


カズキが渋っていると


「おい!待て!今気になる言葉があったぞ!」


ラルクが一気に酔いがさめる。


「猪の魔物ってのはなんだ?まさかメガホックの事じゃないよな?」


「猪の魔物でメガホック以外いるのか?」


カズキが逆に聞き返す。


「エイト…お前メガホックを倒せるのか?」


「うん…でもまだたくさんは無理…それだと一緒に行けない?」


エイトが心配そうに聞いてくる。


「お前今いくつだ…」


「八才…ぐらい…」


本当の歳は分からないけどカズキとナナミと会った日を誕生日としていた。


「カズキ、そこまで強くしてたのか…確かに森を走る身のこなしである程度は戦えると思っていたが…」


自分が思っていたよりもはるかに強かった子供にこの先が少し不安になった…


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