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エイトはジャックを連れてキッチンへと向かう。


「ここがご飯を食べる場所だよ」


エイトがジャックを連れてくるとナナミとカズキがもう既に待っていた。


「ジャック、ナナミだよ!ナナミ!この子が昨日助けたジャックだよ」


エイトが嬉しそうにジャックを紹介するとナナミは微笑んで


「エイトおはよう、ジャックもおはよう。これからよろしくね」


ナナミがジャックの頭を撫でる…


ジャックは撫でられる瞬間警戒して身を固めるが…避ける事が出来なかった。


「そんなに緊張しないでいいのよ、カズキから話は聞いてるわエイトと仲良くしてね」


ナナミはジャックに笑いかけると


「じゃあご飯にしましょ!今日は家族が増えたから豪華にしてみたわ!」


ナナミが料理を並べると


「ナナミのご飯は美味しいよ!ジャックもすぐに元気になるよ」


エイトはコソッとジャックにつぶやくとナナミのお手伝いに向かった…


『カズキ…様あの人は…』


ジャックはニコニコと笑ってるカズキに語りかけると


「ん?ナナミか?俺の最愛の妻だ。ちゃんと言う事を聞けよ!まぁそうでなくても逆らえないと思うがな」


クックックと可笑しそうに笑う。


ここは化け物屋敷か…


ジャックは先程水を沢山飲んだのに一瞬で喉がカラカラになってしまった…



エイトはナナミが用意してくれたジャック用のご飯を床に置くと


「はい、これはジャックの分だよ。みんなでいただきますをしたら食べるんだよ」


エイトが大人しく座っているジャックに言うジャックは動かずにじっと待っている。


エイトは自分も席に座ると


「よしじゃあみんなでいただきます」


カズキが言うと


「「いただきます!」」


ナナミとエイトがそれに続く…三人が食べ出すのをじっと見ていると


(ジャックも食っていいんだぞ)


カズキが手をつけないジャックに語りかける。


『しかし…カズキさ…より先に食べるなど』


(ここではみんな一緒でいいんだ、まぁ気になるならあとでもいいが出かけるのに置いてくぞ)


カズキがフッと笑うと置いてかれては敵わないとジャックは慌てて食事に口をつけた。


その瞬間…あまりの美味しさに固まる!


『う、美味い!』


ジャックはたまらず飯を掻き込むと…


「ジャックが美味しいって食べてるね」


エイトがその様子にクスクスと笑う。


「気にいってくれたのかな?」


ナナミがジャックを見ると


「ガウ!」


思わず答えてしまう!


「あら、美味しいって」


ナナミはエイトに笑いかけると


「ナナミのご飯だもん!美味しいに決まってるよ!ジャック良かったね!」


エイトは美味しそうに食べるジャックを嬉しそうにずっと見ていた。

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