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「それでいつ出るんだ…」


カズキが聞くと


「あっ…聞いてないや!じいちゃんに言ってからって思ってたから…聞いてくるね!」


エイトがまたラルクの元にかけ出すとカズキは寂しそうにエイトの背中を見送る…


「やっぱり甘えん坊でも男なんだな…強くなりたいか…ならやはり俺も覚悟を決めるか」


カズキはエイトの後をゆっくりと追いかけた。


「師匠!じいちゃんが行ってもいいって!」


「本当か?」


ラルクが驚いていると


「うん!ちゃんとやり通せって言われたよ」


エイトがにっこりと笑うと


「よくカズキが許したな…」


「あっでも師匠と強くなるためについて行くって事だけ話してあるからね」


「じゃあ闇ギルドに入る話はしてないんだよな」


「うん、しない方がいいでしょ?」


「まぁそうだな…絶対心配するだろうし…」


(まぁエイトにはあまり危険な仕事はさせないでおこう…)


ラルクは笑って頷く。


「僕、絶対強くなってこの国を倒す!」


拳を突き上げると…


「どういう事だ?」


カズキがエイトとラルクを見つめている。


「あっ…」


「じいちゃん」


カズキは足早にラルクに近づくと…


「お前…エイトを使って俺をギルドに入れようなんて考えてるんじゃねぇよな…」


ラルクの首元の服を掴むとグイッと持ち上げる。


「ま、待てカズキ!」


ラルクが苦しそうに足をばたつかせると


「じいちゃん!師匠は悪くないよ、僕が頼んだの!じいちゃんには秘密でギルドに入りたいって」


「エイト…まさかラルクの元で強くなるってギルドに入るって事か?」


エイトは頷くと


「駄目だ!そんな危ない事!なら俺がギルドに入る」


「じいちゃんは戦いたくないんでしょ?なら僕がじいちゃんの代わりになるよ!」


「戦いたくない…てのはなんだ?」


カズキが首を傾げていると


「だってギルドに入って国と戦う事を渋ってたから…じいちゃんは戦うのが嫌なんだと思って…違うの?」


「違う…俺は自分が狙われることは何とも思わんが、俺のせいでエイトやナナミに被害が及ぶ事が何よりも怖い…」


「じいちゃん」


「あのクソみたいな国の事だ…俺が生きているのに気がつけば必ず周りの仲間達を巻き込む事になる…俺のせいでエイト達が傷付くのだけは耐えられない…」


カズキが頭を下げると


「カズキ…そんな事を気にしてたの…」


はっと声がする方を振り返るとそこにはナナミとダレンが立っていた…

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