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「参ったな、お前に知れたなんてカズキが知ったら」


ラルクが困っていると


「じいちゃんはだめ!嫌がってるのに戦わせないで!その分僕が働く」


「なんでだ?カズキだってお前の為に…」


「僕の事は僕がやる!これ以上じいちゃん達のお荷物は嫌だ!」


「カズキはお前の事お荷物だなんて思ってないぞ」


「わかってる…けどじいちゃんが自由に生きられないのは我慢できない。僕に自由を教えてくれたじいちゃんが一番不自由なんだもん…」


「お前が入るのカズキはいい顔しないと思うぞ」


ラルクが言うと


「なら秘密にしておいて!じいちゃんがギルドに入るのは僕が諦めさせるから」


「どうやるんだ?」


「行かないでっていう」


ラルクはエイトのストレートな言葉に笑うと


「確かにエイトのその攻撃が一番効きそうだ」


ラルクが腹を抱えて笑う姿に


「攻撃じゃないよ…お願いするだけだもん…」


エイトはぷいっと横を向いた。


「まぁやってみな、バレたらお前は入れないからな」


「わかった!絶対入ってみせる!」


エイトはラルクから下ろして貰うと急いでカズキの元に向かっていった。



カズキがエイトを寝かせる為のベッドを整えているとその本人が部屋に飛び込んできた。


「じいちゃん!」


カズキに抱きつくと


「ありゃエイト起きたのか?」


カズキが抱きついてきたエイトの頭に手を置くと


「ねぇじいちゃん…ラルク師匠とどっか行っちゃうの?」


エイトはギュッとカズキの服を掴んで見つめると


「な、なんでだ?」


カズキがビクッと肩を少し動かすと


「さっき師匠と話してるの少し聞いちゃった…じいちゃん無理しないでいいんだよ!僕じいちゃんと一緒ならどこでもいいんだもん」


「エイト…」


「だから僕師匠ともっと仕事して強くなる!そしたらじいちゃん僕の事そんなに心配じゃ無くなるでしょ?」


「エイトが強かろうが弱かろうが心配だよ、大事な息子だからな」


「でも…決めたんだ!僕ラルク師匠と行く!それで強くなって帰ってくるから!」


「そうか…」


カズキが寂しそうに頷くと


「じ、じいちゃん…嫌なの?」


カズキの寂しそうな顔にエイトは不安になると


「いや…エイトにまた会えなくなると思うと寂しくてな、でもエイトが決めた事を反対するつもりはない。その代わり決めた事は最後までやり抜けよ!」


「勿論だよ!」(じいちゃんの為に…)


エイトは力強く頷いた。

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