表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
110/122

110

カズキは落ち着いて答えたつもりだったが、目の前にいたダレンがカタカタと震えて腰を落とした…


ラルクも顔を青くして下を向くと…


「カズキ…その殺気…抑えてくれ…」


ラルクの絞り出す声に、自分の殺気が漏れていたことに気がついた。


「あっ…すまん。エイトに俺と同じような思いをと思ったらついな…」


「戦う前に戦意喪失しちまっただろうが…」


隣のダレンを見ると、コクコクと無言で頷く…


「なんだ?せっかくここまで来たのに何もしないのかよ」


カズキがつまらんと肩を回して…


「ちょっとくらいどうだ?」


ダレンを見ると


「いえ…私のような者が相手に出来る方ではございませんでした。申し訳ございません」


ダレンは地面に頭をつけて深々と謝ると


「こうなると思った。カズキは別格なんだよ…」


「まさかこれ程とは…でもこんなに強いなら国を相手にでも戦えるんじゃ…」


「いいよめんどくさい。俺はナナミとエイトと楽しく過ごせりゃいいんだ…」


カズキが穏やかに笑うと


「お前がそんな風に笑うとな…エイトのおかげだな」


「そうだなぁ、エイトのおかげでナナミも嬉しそうだし…ここで生きてく覚悟がやっとできた気がするよ」


「ここで生きていく?」


ダレンがカズキの言葉に引っかかっているが、カズキは構わすに


「戦わないなら帰ろうぜ、久しぶりにエイトと飯が食える。ナナミと二人ってのもいいがついエイトの話になってな…やっぱり会いたくなっちまって」


カズキがサッサと帰り支度をすると


「じゃあ行きより少し早めでいいよな?」


「「えっ…」」


二人の返事も待たずに走り出した!




「ちょっ!もう無理!あと少しでしょ!歩きましょ~」


ダレンが先を走るカズキ達に声をかけると


「なんだ、だらしない」


カズキが仕方なしにスピードを落とす。


「本当に…何者…私よりかなり年上よね…」


「まぁ…そうだな…お前より少しは上かもな」


「えっ?…ねぇまさかあのナナミさんも同じくらいって事は無いわよね?」


「ナナミか?ナナミは俺と同じ歳だぞ」


「嘘!どう見ても若いじゃ無い!あなたよりかなり年下だと思ったわ…」


「まぁナナミは綺麗だからな…それに色々と化粧品も作ってるようだし…」


「けしょうひん…それって何かしら!?」


なんだか気になる言葉にダレンはくいついた!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ