新しい日常へ
繁原 大地[シゲハラ ダイチ]
身長 177センチ
年齢 ???
特徴 整った黒髪、玲奈曰くイケメン
能力 ???
職位 超人警備局副局長
サラナル情報ノ収集ヲ求メル
「準備できました。」
かくして私達は移動を開始した。
車で空港へ、そこから飛行機で島へ。
移動の途中も繁原さんは質問に答えてくれた。
わかったことは、私はアルタイルへ、お父さんはベガへ向かうこと。
なんでも私が通う学校は全寮制らしい。
気になる学校はというと、
「安心して下さい。私の信頼出来る人がいる所にねじ込みましたから、アハハ〜。」
とだけ言われた。
どこまで安心できるのやら。
どうも繁原さんは掴み所がない。
「玲奈さんは、能力をどういう風に使いたいですか?」
と、唐突に聞かれた。
そう聞かれても、私の能力ってどんなのかわからないからなぁ。
当たり障り無く答えよう。
「わからないですけど、こんな私でも人の役に立ちたい、です。」
「アハハ〜、当たり障り無いですね〜。」
繁原さんはわざとらしく笑っている。
読まれた!というか馬鹿にしているのか?
繁原さんをジト〜と見つめる。
「でも、その気持ちは忘れないでいて欲しいです。」
こういうちょっと真面目なところもある。
飛行機に乗り込むと、どっと疲労がやってくる。
「今日は疲れたでしょう。無理はありません。あなた方にとって大き過ぎる人生の変化ですからね。到着したら起こしますので、今は休んでいて下さい。」
「・・・はい。」
駄目、限界だ。
新しい日常に不安を抱きながら、襲い来る睡魔に身を委ねた。