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超人達の警察学校  作者: ことなり
新しい日常へ
6/14

極秘

「さて、本題に入りましょうか。あなた方の今後についてです。」


「今後・・・」


死刑はないとしても、強制労働?

悪い予感が頭をよぎる。

それほどまでに、超人に対する印象は良くない。


「あなた方には日本が有する人工島、ベガ、デネブ、アルタイルのどこかに行ってもらいます。」


「な、なんですか?それ。聞いたことないんですけど・・・」


冗談を言っているようには思えない。

でも日本らしくないっていうか、夏の大三角形じゃん。


「知らないのも無理はありませんよ。何せこの三つの島に超人を送っているのは、極秘中の極秘ですからね。世界地図にも載っていません。」


「極秘って・・・そこで何をやらされるんですか?」


「何もやらされませんよ。強いて言うなら、玲奈さんには学校に通っていただきます。それ以外は普通の生活です。」


「・・・へ?学校?」


拍子抜けだ。

何をするかと思えば学校に通えとは。


「ちゃんと意味はありますよ。正しい教育は必要ですし、何より力の使い方を学べます。一応、規則により島へ行った超人は3年間学校へ通わなければなりませんが・・・異論はありますか?」


「いえ、それくらいなら・・・」


「そして、島へ行った者は原則3つの島の外には出られません。」


「えぇっ!?そんなの・・・嫌です!」


それは納得できない。

ここには大切な友達だっている。


「規則ですから、諦めて下さい。」


繁原さんが冷たく言い放つ。


「そんな・・・」


嫌だ、とは言えない。

繁原大地の鋭い視線が、それを許さない。


「次にお父さんの方ですが。」


繁原さんの視線がお父さんに移る。

お父さんの顔色は険しいまま変わらない。


「この説明によりあなたも国の機密事項を知ったことになります。よって、あなたも同行していただきます。」


「・・・わかりました。」


「お父さん・・・」


ふたつ返事でOKだ。

お父さんがついて来てくれるのは心強い。

返事を聞いて、繁原さんはにこっと笑う。


「御協力、感謝します。出発の日時ですが、心の準備があるでしょうができれば早いうちが良いですね。」


心の準備、か。

友達に私が超人だって、言いたくないな・・・


「お父さんはいつでもいい。持って行く荷物も少ないだろうし、今からでも構わない。玲奈は?」


「私も・・・すぐでも良いです。」


「・・・わかりました。ではすぐにでも行きましょう。外で待っていますので準備ができたら声を掛けて下さい。」


そう言って繁原さんは出て行った。

ん?なんか変な間があったな。

すぐ行ってあげるっていうのに表情も硬い。


「ごめんね?お父さん・・・」


「良いんだよ。玲奈を1人で行かせるより全然マシだ。」


対してお父さんの表情は柔らかい。

私を安心させようとしてくれているのだろう。


「ありがと。」


お礼を言って準備を始めた。

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