94 【開拓VRβ版実況25】 開拓地の新兵器
※お使いのパソコン・情報端末は正常です。
セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。
― 何々?/6 なんか/1 あんの/2 ?/6
「ニスミハさんが/1 作っていた/2 ものが/01 完成したそうです……/2 」
― そういえば/6 謎の大量発注を/3 受けてたんだっけ/2 ?/6
エンジが視聴者と話しているのは、ガナフドラ第一警備会社から連絡を受けたことだ。
開拓VRゲーム。Walkers on the Frontier。略称WotF。
舞台は十九世紀前後の科学技術を持ち、魔法が発達している世界の新大陸。
開拓者、狩猟者、学者、貴族、四つの開拓民が協力して未開の地を開拓し、拠点となる街を開き、魔物を退ける。
現在βテスト中。実況を通じて視聴者にも不具合や説明不足をチェックしてもらう方針のために、運営会社がベータテスターには実況を推奨している。
西の大河の北。つまりエンジたちが今いる第一定都から北西。
そこに広大な草原が発見された。
現在第一定都の街と第二定都の街が先を争って開拓しているが、経済的に不安定な第二定都の街の住民が流れ込んで治安が悪化しているらしい。
第一定都と北の平原は陸続きのはずだが、第一定都の北には絶壁が西の大河まで広がっているため北進できない。
「押してダメでも/5 他の方法が/1 ございますわ。/2
というわけで/6 無理を言わせていただきました。/2
皆さま/3 ご協力感謝いたしますわ/6 」
ぺこりと頭を下げる彼女はガナフドラ第一警備の武器開発担当技師、ニスミハ。
しかし、今回大量に輸入を頼まれた品物は意外なものだった。
「ガナフドラ第一警備から/5 大量発注が/1 あった/2 時には/05 びっくりしましたけど……/3 」
「きゅいー」
「ダンマルゴムに/3 油に/3 絹織物、/3 針子の手配も/3 頼まれた/2 時には/05 美容か服飾関連にでも/3 転職するのかと思ったぞ/2 」
「わたくし/1 あいにくながら/6 そちら方面は/5 不得手にしておりますの/3 」
肝心の新兵器はここにはないらしい。エンジはキューイもつれて、ガナフドラ第一警備の人達と一緒に街の北に向かって歩く。
― 今日は/5 何すんの/2 ?/6
― 新兵器/1 街中に/5 あるのかよ/2
― ダンマルゴムって/1 何ぞや/6
― 油に/3 溶かして/2 /04 /7 ニスとか/4 油絵の保護とかに/4 使うけど/2
― で、/7 硫酸と/1 鉄は/1 いらんのかい/2 ?/6
― 何/3 言ってんだ/2 お前/1
視聴者がいつものようにおしゃべりしている。
第一定都の街の北。やや小高くなっており、日当たり最良の好物件だが、そこそこ広く土地が空いていた。
「何で/6 この辺の土地は/3 誰も/1 買わないんでしょう/2 ?/6 」
「エンジ殿/1 買ってみるか/2 ?/6 」
「……ギルドからも/5 お店からも/5 会社からも/5 遠いですね……/3 」
「きゅいー」
何だかんだ言って、重要施設は街の南に集合していた。
そのせいか、この辺りはあばら家が多い。
「それに/7 稀に/6 落石の話が/1 あってな/2 」
「ああ……/6 」
「きゅう」
崖の近くの家。いくつかが無人のあばら家になっていたが、その荒廃ぶりを感じさせる大きな要素が屋根に開いた大穴だった。
人が住まなくなったから屋根に穴が開いたのではなく、屋根に穴が開いたから人が住まなくなった可能性が出てきた。
建物を曲がると件の物体が姿を現した。
噂に聞いたのか街の人や子供たちが見に来ている。
― でかい/6
― でけぇ/6
― 丸い/3
「エプヴィル様には/3 ご説明しましたが、/2 /7 完成したのは/1 ガス気球ですわ/3 」
「きゅい!」
まんまるに膨らんだ布の球に、魚とり網のような網を被せて下部のバスケットに固定する構造だ。
― 硫酸と鉄/3 言った/2 奴/01 正解/3
― 硫酸と鉄/1 何?/6
― 混ぜると/5 水素が/1 出る。/2 すなわち/7 気球。/3
― 何で/6 気球って/3 わかったし/2
― ゴムと/1 油と/1 布/1 初期の気球の材料と/3 同じ/2
― 明治初期の日本でも/5 同じ方法で/4 気球/3 作ってた/2
― 油に/5 ゴム/3 溶かして/2 /7 絹に/5 塗る/2
― 何で/6 絹/4 ?/6
― 糸が/1 細い/2 ので/04 目が/1 密で/3 /7 軽い/3
― ガスは/1 水素?/3 ヘリウム?/3
― 水素/3 作らないなら/2 /04 ヘリウムでしょ/3
― 採掘が/1 メインでない/3 環境で/04 ヘリウムは/1 きつかろ。/2 水素/1 入ってんだと思う/2
― どっちだよ/6
― 魔素でしょ/1
― クッソwwww/6
― 第三勢力/1 あらわる/2
― 真面目に考えてたら/5 そもそも/6 ここ/1 異世界だったでござるの巻/3
― 魔法/1 使えるようで/2 使えないようで/2 使えるから/2 /04 困る/6
― 以前/5 教授が/1 魔素は/1/9 軽い/3 って/03 言ってたし/2
― ガラス管に/3 通して/2 冷やして/2 /04 液化する/2 って/03 言ってた/2 から/04 大体/6 水蒸気と/3 同じ扱いでいいはずだ/2
― 魔素だわ/1
― 科学の壁を/3 魔法で/4 ぶち破るのやめろ/2 /7 好き/2
「きゅーい」
「キューイさん、/1 食べたりしちゃだめですよ/2 」
エンジ達が気球を眺めていたら後ろから声をかけられた。
「ドーエクさんも/1 来てたんですか/2 」
「きゅーい」
「うちの針子さんも/1 お手伝いしましたので/2 完成品を/3 見に来ました/2 」
「エンジさん/1 こんにちはー。/6 キューイちゃんも/1 」
「きゅーい」
「こんにちはー/6 」
フロード第十一商業の人達の中にウェンカとリスジェイアの姿も見えた。
「パークサズラムさんもですか/1 ?/6 」
「気球の事を/3 街に/5 広めたのは/2 /01 僕です。/3
現実の歴史では/5 気球の初飛行時、/5 風に吹かれて/2 突然/6 飛来した/2 気球に/04 何も知らない人が/1 恐慌状態になったことがあったらしいので/3 」
― 突然/6 エイリアンの巨大宇宙船が/1 飛来する/2 と/03 考えれば/2 /05 まぁ/6 パニックも/3 分かる/2
「それと/7 気球と/5 地上の/5 魔法通信役だ/3 」
― パーティー内チャットじゃ/1 あかんのか?/2
― 前線で何かあった時に/5 指揮してる奴も/1 同時に/5 落ちると/2 /7 混乱が起こるから/2 /04 ガナフドラは/1 パーティー/3 分けがち/2
「常時/5 電話交換手を/3 やってるような感じだ/2 /7 使い勝手がいいとは/3 言えないが/2 /7 まぁ/6 使えるかな?/2 能力の熟練度で/4 変化すればいいんだが……/2 」
パークサズラムも色々試しているようだ。
気球の下で胸を張ったニスミハが答える。
「これで/4 北の絶壁を/3 攻略しようという/2 計画ですわ/01 」




