90 【開拓VRβ版実況23】 不明
※お使いのパソコン・情報端末は正常です。
セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。
― キューイに限って/5 悪さするってことはないんじゃないかね?/3
― だから/6 調べようってんでしょ/2
― 反射的に/4 噛みついてくるとかだと/2 /05 本人?には/1 どうしようもないぞ/2
― オオサンショウウオも/1 反射で/4 噛みつくもんな/2
視聴者が喧々諤々しているのはキューイの正体についてだ。
開拓VRゲーム。Walkers on the Frontier。略称WotF。
舞台は十九世紀前後の科学技術を持ち、魔法が発達している世界の新大陸。
開拓者、狩猟者、学者、貴族、四つの開拓民が協力して未開の地を開拓し、拠点となる街を開き、魔物を退ける。
現在βテスト中。実況を通じて視聴者にも不具合や説明不足をチェックしてもらう方針のために、運営会社がベータテスターには実況を推奨している。
街の南の砂浜でキューイが一時的に大きな姿を見せたため、姿を自由に変えられる馬型の人喰い魔物。ケルピーと疑われている。
疑いを解くにはケルピーが必ず本性を出す状況。つまり人が背中に乗ってみるしかないが、エンジも誰もキューイが本当は何の魔物か知らない。
「万が一/6 何か/1 あったら/2 /05 私が/1 助けるわ。/2
水中で/5 人魚が/1 負ける/2 生き物は/01 滅多にいないわよ/2 」
「きゅーい」
サリーリルカの言っていることを知ってか知らずか、キューイが快く鳴いた。
― 人魚と言っても/1 殴り合いで/4 馬に/3 勝てるもんだろうか/2 ?/6
― 魔法/3 使うんでしょ/2
― 仮に/6 ケルピーだったら/5 背中が/1 バックンチョって/6 開いて/2 食われたりするんかな/2
― 伝承通りなら/5 内臓は/3 食わない/2
― バッカルコーン/1
― こわいってば/2
視聴者が不安になる情報を投げてくる。
キューイの背中が開いて得体のしれないものが出てくるところを想像してしまったエンジはゾッとするが、あわてて振り払う。
波打ち際でキューイに魔力をあげると、キューイも察したのか大きな姿になった。
大きな白馬のような姿、しかし首が長く、鹿のような角が生えている、よく見ると牙も鋭く、首だけ見ると馬というより竜。
ちょっと不安になるが、乗るしかない。
小柄なエンジだがそこは貴族の基本能力なのか、キューイが乗せてくれるからなのか。
裸馬でもサラッと跨ることはできたようだ。
そのまま水面に向かうように促す。
トコトコ数歩沖合に進んだ時点で何かおかしい事に気付く。
歩く時にキューイの足に纏わりつくであろう水を蹴る音がしない。
慌てて振り返るが、波打ち際は数メートル向こう。足が水に浸かっていないはずがない。
砂浜から見ている人も何か明らかにおかしなものを見ているようだ。
― 浮いとる/2
― 沈んでない/2
― 水面/3 歩いてる/2
「え!?/6」
視聴者のコメントで、エンジは思わず下を見るが、当然胴体しか見えない。
エンジはキューイの足元を見ようと、もう少し身を乗り出して、滑り落ちた。
「うわ/6 」
意外に深い。立ち上がらないと顔が水面に出ない。と、思ったところで背中から引っ張り上げられた。
キューイの背中の位置まで引っ張りあげられると、キューイの首だけが見える。
どうやらキューイに銜え上げられているようだ。小柄とはいえ成人男性一人を銜えて運べるというのはかなり力が強い。首もどこまでも柔軟に曲がる、やろうと思えば背中に乗った獲物に噛みつくのも容易だろう。
エンジを背中に戻すと、キューイは波間に浮かんでいたシルクハットの方も銜えてエンジの頭に乗せてくれた。
「きゅう」
「……ありがとうございます……/6 」
― キューイさん!/1
― キューイさん/1 紳士/3
砂浜の方に引き返してずぶ濡れのエンジを下すと。キューイは元の小さい姿に戻った。
「きゅいー!きゅい!きゅーい!」
― 怒ってらっしゃる/2
― ドヤってんじゃない?/2
― 意思の疎通はできない/2
とりあえず浜に居た人にはキューイは無害な魔物という事で納得してもらえたようだ。
がんばったキューイをいっぱい撫でてあげたいが、今はエンジの方がべとべとになっている。
「ぼっちゃま!/1 海に/3 落ちるなど……/2 /7 ご無事だから/5 よかったものの、/3 /7 どうか/6 お気を付けくださいませ!/6 」
「すいませんでした/6 」
「きゅーい」
― 帰還魔法以外で/4 マリノキアさんに/3 怒られたのは/2 /01 初めてじゃないか/3 ?/6
― この前/5 無断外泊で/4 西の大河まで/5 行ったばっかりだろ/2
― あんまり/6 心配かけんなよ/2
― 洗濯/1 大変なんだぞ/3
「お風呂/3 欲しいですね/2 」
シャツとズボン姿になり、大鍋のお湯で髪や体をぬぐう。
やけどに注意し、ジェクルさんに手伝ってもらいつつ、ぬるくしたお湯で海水でびちゃびちゃにしてしまったキューイもちゃぷちゃぷゆすぐ。
「きゅいー」
嫌がってないので多分大丈夫だろう。
― サリーリルカ達が/1 川に落ちた時も/5 お風呂/3 欲しかったもんな/2
― あの時は/5 まだ/6 魔石が/1 カツカツ/6 だったし/2
― 浴場/3 作りたいねー/2
― 結局/6 キューイは/1 何の魔物なんだ/3 ?/6
― 分からん/2
今のところキューイは小さい姿のまま平和に過ごしている。




