83 【開拓VRβ版実況21】 のんびりした一日の午後
※お使いのパソコン・情報端末は正常です。
セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。
開拓VRゲーム。Walkers on the Frontier。略称WotF。
舞台は十九世紀前後の科学技術を持ち、魔法が発達している世界の新大陸。
開拓者、狩猟者、学者、貴族、四つの開拓民が協力して未開の地を開拓し、拠点となる街を開き、魔物を退ける。
現在βテスト中。実況を通じて視聴者にも不具合や説明不足をチェックしてもらう方針のために、運営会社がベータテスターには実況を推奨している。
やる事は多いが、個々人の日程の都合もあるので、エンジは今日は町中をぶらぶらしている。
今はエンジに懐いている魔物のキューイと一緒に開拓者ギルドに来ている。
― 今日も/5 平和に/3 終わりそうだな/2
― 最近は/5 強盗とかも/1 出ないし/2
視聴者の言う通り、ここ最近は極めてのんびりと過ごしている。
「よう/6 ノチリスノイラの坊ちゃんども/1 元気みたいだな/3 」
「こんにちは/6 」
「きゅーい」
ギルドマスターのラッタマーシさん公認のお陰か。魔物のキューイがギルドに入ってきて騒ぐ人はいない。
「旦那/1 今日は/5 無事みたいだわな/3 」
「最近は/5 あまり危ない事は/1 起こってませんよ。/2
この前/5 アードットさんに/4 助けていただいたことぐらいです。/2
アードットさん、/1 本当にありがとうございました/6 」
「きゅいー」
「そんこたぁ/1 別にいいんだけどよ/3 」
エンジが開拓者ギルドに入りやすいのは、常連の三人組に顔を覚えられているのも大きいのかもしれない。
― 危ない事/1 ないって/3 ほんとかなー/6
「たまに/6 旦那が/1 爆発してる/2 って/03 チビどもが/1 言ってるっすよ/2 」
「爆発するわ/2 知らん魔物は/3 拾ってくるわで/2 /7 危ない事/1 ねぇ/3 ってこた/01 ねぇだろ/2 」
「えー/6 」
「きゅい」
― もう/6 子供たちの間では/5 爆発する奴で/5 確定なのかよ/2
視聴者の茶々入れも交じって軽くおしゃべりしつつ、NPC達にリサーチも行ってみる。
「あ、/6 新聞は/1 どうですか?/6
何か/6 もっと欲しい情報とかは/1 ありますか/2 ?/6 」
「きゅい」
パークサズラムの不定期刊行の新聞はギルドにも一部置いてあって自由に読めるようになっている。
― この世界って/1 何語?/6 複数/1 ありそうだけど/2
― 有志の調べでは/4 この世界の文章は/1 各国言語を/5 国際発音記号に/3 直して/2 /7 この世界の文字に/3 変換したもの/2 /7 その時々で/5 言語が/1 違うから/2 /04 ライターが/1 書いたのを/2 /03 それっぽく/6 変換してるぽい/2
― 特定班/5 仕事/1 はやい/3
― プレイヤーが書いたものは/1 共通語って事になってて/3 /7 プレイヤーや/1 学者、貴族のNPCは/1 読めるぞ/2 /7 狩猟者、開拓者のNPCが/1 読めるのは/2 /01 学者や貴族が/1 作った/2 文章だけっぽい/03
視聴者の解説の脇で新聞とにらめっこしていた三人が呟いた。
「文字が/3 苦手なんだわな/2 」
「魔物情報が/1 絵入り/3 なのは/01 助かるっす/2 」
「天気と/3 飯の値段は/3 見てるな。/2
この、/1 文字が/1 ごちゃごちゃしてるのは、/3 /05 なんか面白い事でも/3 書いてあんのかい/2 ?/6 」
「きゅーい」
― 読めない/2 ってことは/01 ないのね/2
― 情報通信会社補正か/3
― 一安心/6
― 絵が/1 入ってる/2 方が/01 とっつきやすい/2 /03 超わかる/2
「この辺は/1 噂話の類を/3 集めた/2 記事/03 みたいですね。/6
『フランケンシュタイン博士の/9 研究メモの一部/3 見つかる/2 帝都/5 』とか/7 『暗殺者の"高級肉屋"/5 足取り/03 いまだ/5 つかめず/2 』とか/7 」
― フランケンシュタイン博士て/1 あのフランケンシュタイン博士?/3
― 馬鹿な、/6 奴とともに/5 北極で/5 燃え尽きたはず/2 とか/03 言いたい/2
― 何で/6 その辺の記事/5 微妙に/6 怖いの/3 ?/6
― 帝都/1 あったわ/2
不意に料理を運んでいたラッタマーシさんに後ろから話しかけられた。
「本国で噂の暗殺者が/1 見つかんねぇ/2 /7 新大陸に/3 居るかもしれねぇ/2 って話か/01 ?/6
荒くれ者ぞろい/6 だが/7 一応/6 飯も/3 出してる/2 場所なんでな。/05
そういうのを/3 声に出すのは/2 /01 やめてやれ/2 」
「あ、/6 すみません/6 」
「きゅい」
― こっちは/1 もしかして/6 切り裂きジャック/3 ?/6
― だいぶ違う/3 けど/7 モチーフには/3 してるかもしれない/2
― 現実の方は/5 娼婦が/1 襲われたんだっけ/2 ?/6
― 狩猟者は/1 むしろ/6 そういうの/3 平気なんじゃないの?/3
― 賞金かかってたら/5 積極的に/6 狩りに行きそう/2
― 残念ながら/6 顔が/1 割れてないんだなこれが/2
― 血が/1 身近/3 だからこそ/04 ご飯中にまで/5 解体中の肉/3 思い出すの/2 /01 きついんじゃないの/2
― 一瞬/6 三人/5 動き/1 止まったからね/2
― 魔物って/5 血が/1 出てんの/2 ?/6 表現/3 抑えられてるだけ/2 ?/6
― 『高級肉屋』は/1 貴族を/3 惨殺する/2 から/04 その名前らしいよ。/3 知ってれば/5 そりゃねぇ……/6
― うわ/6
「わぁ……/6 」
― 確かに/6 食事中に/5 不意に/6 聞きたくない/2
一方で狩猟者三人は興味が出たのか三人で顔を突き合わせて新聞を読み始めた。
「んだよこりゃ/6 被害が/1 なくなって/2 犯人が/1 見つかんねぇってだけで/2 /04 この/3 書きようか。/2 見つかんねえなら/5 止めたとか/4 死んだとか/4 色々あんだろ/2 ?/6 」
「被害者/1 数百人?/3 多すぎだわ。/3 絶対嘘だわ/3 」
「噂なんて/1 そんなもんだろ/3 」
「旦那ー/1 こういうの/1 よくないぜ/3 」
「確かな話の中に/5 ウワサを/3 混ぜたら/2 /05 まるっと信じる奴/1 おるわいな/2 」
「この辺のは/1 そういうビミョーな話ばっかなんすか/3 ?/6 」
エンジが眺めるに、そういう記事が多いスペースだ。
「そうですね/6 確かに/6 本国から来た/5 確証の薄い話を/3 まとめてるみたいです/2 」
「きゅう」
― あるある/6
― いっこだけ/5 嘘/1 混じってても/2 /05 気付かないんだよな/2
― 不確定な話が/1 混ざってるって/2 /01 めんどくさいの/03 分かる/2
― 逆に/6 大嘘一つ/3 混ぜると/2 /05 他の情報も/5 真実味/3 感じなくなる/2 って/03 実験も/1 ある/2
― ありそう/6
― メディアリテラシー/1 大事ね/3
「大体、/6 こーゆー奴ぁは/1 暗殺騒ぎに/3 乗じて/2 /7 今なら/5 暗殺者のせいに/4 できるってんで/2 /7 痴情のもつれだの/4 積年の恨みだの/4 関係ねー物盗りだので/4 殺されてるんだよ。/2
被害者百人越えとか/1 ぜってぇ無い無い/3 」
― この速さなら/5 言えるってやつか/2 /06
― あるある/6
― ねーよ/6
― ありそうで困る/6
― この速さなら/5 殺れる!/2 ってか/6
「おい/6 お前ら/1 そんなに/6 追い出されてーのか/2 」
「「「ハイっすんませんっしたぁ!/6 」」」
「きゅい」
「すいません/6 」
ラッタマーシさんに二度目に怒られたので、四人は口を閉じた。
エンジがのんびり過ごす日は大体こんな感じになる。




