82 【開拓VRβ版実況21】 のんびりした一日の午前
※お使いのパソコン・情報端末は正常です。
セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。
開拓VRゲーム。Walkers on the Frontier。略称WotF。
舞台は十九世紀前後の科学技術を持ち、魔法が発達している世界の新大陸。
開拓者、狩猟者、学者、貴族、四つの開拓民が協力して未開の地を開拓し、拠点となる街を開き、魔物を退ける。
現在βテスト中。実況を通じて視聴者にも不具合や説明不足をチェックしてもらう方針のために、運営会社がベータテスターには実況を推奨している。
やる事は多いが、個々人の日程の都合もあるので、エンジはこの所、町中をぶらぶらしている。
― エンジが/1 ログインしてるー/2
動画の更新/3 あんましてなくて/2 心配したよ/2
「ご無沙汰してます/6 」
編集した動画の方を見ていると思しき視聴者のコメントに挨拶する。
本当は色々あったのだが、最近は秘密が多すぎる。
前のミルフマの引越し計画の真の狙いなどは全て終わった後でなければ公開できないだろう。
霧の森の魔王様の話に至っては公開できるかどうかも分からない。
― エンジ/1 割と頻繁に/6 ログインはしてるよ/2
― しかし/7 昨日や/5 今日みたいに/5 何事も/3 起こらない/2 日も/01 多くてな/3
― 動画勢に/3 心配されるから/2 /04 生存報告がてら/4 日常の一コマとかも/3 動画にしても/2 /03 いいかもしんないよ?/6
「そうですね/6 」
視聴者のコメントを受けて少し考えたが……最近拾った魔物、キューイの観察日記が一番無難そうだ。犬ぐらいのサイズで真っ白、蹄と角が生えてて仔馬か小鹿か小ヤギっぽいという謎の生き物でとてもかわいい。
今日も自分の会社をチェックして、開拓者ギルドに向かう予定だ。
気になっていたことをエオフォンファードさんに聞いてみる。
「パークサズラムさんの新聞の物価欄によると、/4 第二定都の船賃が/1 うちより/6 ずっと安いみたいなんですけど……/3 」
「きゅいー」
「明らかにおかしな価格です。/3
どうやっているのか/4 思いつきません/2 」
「きゅー」
キューイがたまに合いの手を入れてくるが、エンジ達は真面目なお話をしている。
― ブラック企業だと/3 思う/2
― ライバル/3 蹴落とす/2 ために/04 ダンピングは/1 よくある事/2
― 不当廉売/2
― ここで/5 無理に/6 値下げ競争しても/05 どっかに/5 しわ寄せがいくぞ/2
― 長く/5 続けられる/2 戦法じゃない、/03 無視/2 無視/2
― 今は/5 様子見だねー/2
― 効率を/3 考える/2 のは/01 悪い事じゃないけどな/3
― キューイが/1 かわいい/3
「効率化……/5 何か/1 ありますか?/2 」
エンジの問いにエオフォンファードさんも首をかしげる。
「スライム養殖は/1 一応/6 成功しています……/3 /7 燃料費も/1 下がっていますし/2 」
― 天突きみたいので/4 効率的に/6 スライム/3 倒しちゃえば/2
「え/6 」
― 天突きって/1 何?/6
― 天突き。/1 海藻を/3 煮出してできる/2 ゼリー状の食品を/03 麺状に/6 切るための/2 器具。/03
そうして/4 できた/2 麺状の寒天ゼリーが/01 ところてん/3
― そういえば/6 細菌培養用の/4 寒天培地として/3 輸出され始めたのも/2 /01 十九世紀だっけ?/3
― 天突きって言っても……/3 そう簡単にいくのか?/6 スライムって/1 一応/6 魔物だぞ/3
― 子供に/4 魔石/3 掴み取りされてるし/2
― 消化液で/4 錆びたりして/2 逆に/6 効率悪くなるんじゃね/2 ?/6
― 麺状になったスライムが/3 肥料に/4 使えるのか/2 は/01 重要になるぞ。/3 イオナさんに/3 聞いてこい/2
― 乾燥は/1 早くなりそう/2 な希ガス/6
― 今/5 何に/3 困ってるか/2 /03 テリューナル教授たちに/5 聞きに行った方がいいんじゃない/2 ?/6
― 現場の声/1 大事/3
開拓者ギルドに向かう前に南の砂浜に行くことになった。
「とってこーい/2 」
「きゅいー」
南の浜辺で遊ぶレオワー君とキューイ。
レオワー君は前々回の毒蛸を蹴っ飛ばしたのと、前回の荒くれ者狩猟者に突っかかっていった無謀さをウェンカとリスジェイアに心配され、秘密兵器をもらっていた。
その名も投げ紐。立派な遠距離武器だ。
遊んでいる子供たちは置いておいて、こちらは大人の話。
テリューナル教授とサリーリルカに話を聞く。
「馬車が/1 西の河港の開拓に/3 回されていて/2 、/04 ごみの回収量を/3 これ以上/6 増やせないの/2 」
サリーリルカの報告を聞いてエンジは少し考える。
「そうなると……/7 西の開拓が/1 終わってしまうと/2 /05 馬車が/1 あぶれてしまいますね……/2 」
「では/7 その時に/5 合わせて/2 準備した方が/2 /7 よさそうですな/3 」
今の時点で東と西で馬車の取り合いをしても仕方ない。
一応天突き方式の事も伝え、興味深く聞いてもらえたが……
「キューイの兄弟を/3 お金のために/4 より効率的に/6 殺そうとしてるかと思うと……/2 /7 罪悪感が……/1 」
― エンジ/1 考えすぎ/2
― スライムって/1 親戚なのか/3 ?/6
「痛っ?/6 」
エンジの足首に枝が上履きの上から刺さったような感触。
噂をすれば、エンジの足元に小さめのスライムが居た、わざわざ突っついて攻撃してきたらしい。
― 流石にこの程度じゃ/5 帰還魔法は/1 発動しないか/2
― 貴族は/1 風船かなんかか/3
流れ着いてきたスライムだろうか?
キューイが鼻を寄せている。
― やっぱ仲良しなん?/6
― んー/6
と、キューイがスライムを銜えた。
「あ/6 」
そして上を向いて口に入れた。
「あ/6 」
キューイの口の中からガリッボリッと魔石がかみ砕かれたらしい音がする。
「あ/6 」
― wwwww/6
― エンジが/1 「あ」しか/3 言えてない/2
― きゅっぷい/6
― キューイ/1 スーパー/6 ドゥライ/3
― そういえば/6 魔物は/1 スライムを/3 食べるんだったな/2
― 弱肉強食/1
― エンジ/1 考えすぎ良くない/2
― 腹を/3 壊さないか/2 を/03 心配した方がいい/2
せめて気が進まないときは何も襲わないで済むようにと魔力を追加してあげたエンジを知ってか知らずか、ご機嫌そうなキューイと一緒に日課の開拓者ギルドに向かった。




