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80 【開拓VRβ版実況20】 このこどこのこ

※お使いのパソコン・情報端末は正常です。

 セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。


 開拓VRゲーム。Walkers(ウォーカーズ) on(オン) the() Frontier(フロンティア)。略称WotF。

 舞台は十九世紀前後の科学技術を持ち、魔法が発達している世界の新大陸。

 開拓者、狩猟者、学者、貴族、四つの開拓民が協力して未開の地を開拓し、拠点となる街を開き、魔物を退ける。


 現在βテスト中。実況を通じて視聴者にも不具合や説明不足をチェックしてもらう方針のために、運営会社がベータテスターには実況を推奨している。


 ちょっと時間の空いた日の朝、謎のかわいい生き物がエンジの家の前に居た。

 何かの動物だと思っていたら、開拓者ギルドで魔物なので詳しく調べてもらった方がいいと言われ、現在エンジは大学に来ている。


「エンジさんは/1 この子を/3 家の前、/5 第一定都の街中で/5 見つけたのでしたね/2 」

「はい/6 」

 テリューナル教授に聞かれてエンジが答える。


「この辺りに/5 類似の魔物の目撃情報は/1 ありませんから/2 親の魔物が/1 襲ってくるという事はないと思いますが……/2 」

 アロイハッスド学長が過去の魔物のデータの束を見ながらテリューナル教授と話している。


― そういうパターンは/3 考えなかった……/2

― ちっちゃい魔物/3 保護したら/2 /05 親の魔物に/4 どつかれる/2 とかもありえるわけか/8

― 小熊/3 見つけたら/2 /7 親熊に/3 襲われた/2 っていう事故も/01 あるもんな……/2

― でも/7 街中に/5 迷い込んでて/2 /7 特にトラブルとかも/1 起きてないみたいだし/2

― 親の魔物が/1 居るなら/2 /7 開拓者ギルドで/5 話が/1 出ると/2 /3 思うんだけどな/2


 先生方の分析を聞いて視聴者も色々考察している。



 学生が書類の束を抱えて報告に来たため。先生方は引き続き分析をしている。

「そうなると/4 突然変異でしょうか……/3

 精密な測定ではない/3 とはいえ/7 スライムから/5 これだけ魔力が/1 高い/3 個体が/01 現れるのは/2 /17 考えづらいのですが/2 」

「以前/5 北の崖からの/5 転落事例や/01 崖の上の/5 目撃情報が/01 ありましたが/2 /7 そこで/4 報告された/2 魔物とも/03 違うようです……/2 」

 先生たちの話によると、どうやらこの子は魔力が高いらしい。


― 北の崖の上にも/5 魔物/1 居るんだ……/2

― 今のところ/5 被害は/3 聞いたことないけど/2 /7 ちょっと不気味だな/3



 一方の学生たちは大量の資料から白い魔物の子に該当する魔物を探そうとしていた。

「ここ/5 見てください、/2 /7 毛の隙間に/5 青白い鱗が/1 生えてます/2 」

「きゅい」

「小さいけど/6 牙も/1 臼歯も/1 あります/2 」

「きゅー」

「鱗……/1 角……/1 蹄……/1 牙……/1 白……/1 」

「資料の中には/5 この魔物に/3 該当するものはありませんね……/2 」

「条件を/3 変えて/2 検索し直しますか/2 」


― ケルンパンチカード!/1 ハンドソートパンチカードじゃないか!/1

― 二十世紀じゃん/5

― この前/5 ドーエクさんが/1 作ってたぞ/2


― これ/3 使い方/01 わからん/2

― アナログ検索装置/1

― パンチカードって/1 チャールズバベッジの解析機関/3 ?/6

― そのパンチカードは/1 あんまり関係ない/3


 一部の視聴者がはしゃいでいるのは、大学の学生達がでっかい短冊の群れみたいなのを整えては、大きな菜箸のような棒を刺して引き上げるという作業を繰り返していた時だ。


― 使い方わかる奴/1 いんの/2 ?/6


― 規格化されてはいないんじゃないか/2 ?/6

― 簡単な理屈なら/1 わかる/2

― おせーて/2


 解説者はハンドルネームを入れたようだ。

 名前は『ぱんちか』


ぱんちか― 仮に/6 赤、黄、緑の魔物を/3 分類する/2 ときの/05 話を/3 します/2



ぱんちか― どのカードも/5 同じ場所に/5 穴/1 空いてるでしょ/2

― うん/6

― ルーズリーフの親戚/3 ?/6


ぱんちか― 仮に/6 三つ穴のルーズリーフみたいになってるとして/3

― それ/1 ビリってなって/2 とれそう/2

― セロテープで/4 補強されてたりするやつ/2

― 二穴で/5 よくない/3 ?/6


ぱんちか― 三つ穴のルーズリーフとして/5 /7 どの紙の穴にも/5 左から/5 赤黄緑って/3 書いてあったとするじゃん/2

― うん/6


ぱんちか― ルーズリーフって/5 穴が/1 ビリってなっちゃったら/2 /05 つづってても/2 /05 とれるよね/2

― そらな/6

― 今/5 言った/2

― あたりまえ/6


ぱんちか― 短冊に/5 魔物の名前/3 書いて。/2

 例えば/6 その魔物の色が/1 赤だったとする/3

― うん/6


ぱんちか― その赤い魔物のカードの/5 黄色と/9 緑の/9 穴を/03 ビリってします/2

― どゆこと?/6

― わかった/2


ぱんちか― じようとしても/2 /05 赤の穴以外は/1 外れるようにする/2

― 意味/1 あんの/2 それ/5 ?/6


ぱんちか― その赤い魔物のカードの/5 黄色や/9 緑の/9 穴に/05 棒を/3 刺しても/2 /05 カードは/1 引っかかんないで/2 外れちゃうよね/2

― ビリってなってるからね/2


ぱんちか― 残っている/9 赤の/9 穴に/05 棒を/3 刺せば/2 /05 引っかかるよね/2

― あ、/6 そうやって/4 分類すんのか/2

― 赤い/9 魔物だから/4 穴を/3 残すのね/2


ぱんちか― いろんな魔物を/3 赤黄緑で/4 分類した/2 カードを/03 作った/2 ところで/05 /7 カードを/3 同じ向きに/5 揃えて/2 束ねて/2 /7 赤色の穴に/5 棒を一本/3 すーって/6 刺せば/2 /05 赤色の魔物の情報だけが/3 釣れる/2

― タグ付けか/2

― 不要なタグを/3 外す/2 という考え方も/03 できるな/2


― 緑で黄色の魔物を/3 検索する/2 場合/05 どうするの?/6


ぱんちか― 緑の魔物のカードを/3 釣り上げた/2 後/05 緑の魔物のカードを/3 束にして/2 /05 黄色の穴に/3 刺せば/2 /04 緑で/9 黄色の/9 魔物が/03 釣れる/2

― アナログ/5 めんどくせ!/6

― アナログ検索では/5 楽ちんな方だ/3

― 仕組みは/1 単純なんだな/3


― それで/4 こんなに/6 穴/1 空いてんのか/2

ぱんちか― 穴が/1 多い/3 方が/05 分類項目/3 増やせるからね/2


― じゃあ/6 この小さなカードに/5 必要な情報を/3 ガーって/6 書き込むの/2 ?/6

― カンニングペーパーかよ/3

― 図鑑の該当ページとか/3 書き込んで/2 参照するんじゃないの?/2

ぱんちか― ご名答。/6 図書館の資料の/3 整理とかに/2 /04 使ってました/2


― で、/6 結局/6 この白い子/1 何だって/3 ?/6

― ノーデータ/6



 学長がやってきてエンジに伝える。

「この子は/1 幼体の様ですね……/3 データが/1 一致しない/3 のは/01 そのせいかも/4 しれません/2 」

「これから/5 大きくなるんですか/2 ?/6 」


「何の魔物か/3 判別できていない/2 ので/04 何とも/3 申し上げかねます/2 」

 テリューナル教授もアロイハッスド学長まで困っている。


「エンジさんに/3 なついている/2 のは/01 /7 何か理由が/1 あるのでしょうか/2 ?/6 」

 ミーレ君が質問した。


「やはり/6 エンジさんの魔力が/1 高い/3 から/04 だと/03 思います/2 」

 アロイハッスド学長が言う。しかしテリューナル教授が何か考え付いたようだ。


「ふむ/6 いや/6 もしかしたら/6 何かあるかもしれません。/2

 エンジさん/1 心当たりは/1 ありませんか/2 ?/6

 弱っていたスライムや/3 魔物を/3 助けたとか/2 」



― スライムと言えば/5 以前/5 下水に/3 いっぱいいたとか/2 /7 背中に/5 振り子アタック/3 食らったぐらいだよな/2

― あの布団みたいなのは、/1 大学/3 襲撃してきた/2 トカゲじゃないのか/03 ?/6

― テリューナル教授のスライムなら/1 教授に/3 懐くだろうし/2


― スライム…………/1 あの西の大河で/5 カーマンが/1 くれた/2 子/03 じゃない?/6



― すっっっっかり/6 忘れてたわ/2

― 瘴気熱の/5

― 狩猟者に/4 潰されたか/2 /7 霧の森の主さんの線引きに/3 巻き込まれて/2 死んじゃったかなー/2 とは/03 思ってた/2



 視聴者のコメントにあった、西の大河の出来事を伝えると、テリューナル教授は静かにうなずいた。

「そういう事でしたら/4 納得できます。/2

 小さい頃に/5 安全だった人の魔力を/3 覚えていたのかもしれません/2 」

 アロイハッスド学長が目を細めて白い子を撫でている。


― ちょうちょも/1 幼虫のころから/5 ハンドリングしてると/2 /05 手乗り蝶に/3 なるらしいよ/2

― なにそれかわいい/6


― つまり/7 はるばる/6 西の大河から/5 魔力/3 たかりに来た/2 ?/6

― 言い方!/1


「安全とは/3 言い切れません/2 が/7 人に/3 なついていることは/2 確かです。/6

 友好的ですし、/2 できれば観察を/3 続けていきたいですね/2 」




「友好的な魔物も/3 一律/6 禁止にすると/2 /05 混血は/1 どうだとか/03 ペットは/1 どうだとか/03 テイマーは/1 どうだとか/03 色々/6 めんどくさくなるんだよ。/3

 問題/3 起こさない限りは/2 /05 可だ/2 」

 以前のスライム実験禁止令もあって、開拓者ギルドのギルドマスターであるラッタマーシさんに相談したところ、あっさりと許可が出た。



 ひとまずエンジの家の裏の馬小屋で飼うことになった。

 ジェクルさんも先住の馬さんも嫌では無いようだ。


― このこ/3 量産できないの/2 ?/6 /7 一匹/3 欲しいんだけど/2

― 俺も/1 欲しい/2

― 安全が/3 確認されてから/2

― はいはい/6 魔石の供給が/1 安定したらな/2


 小さな体で屑魔石をカリカリ食べているのを、先住の馬さんがマジかこの子という目で見ているのがちょっとおもしろい。


「エサは/1 魔石でいいんd……ですよね/3 /7 n……お名前は?/6 」

 餌を食べる姿を見守っていたジェクルさんに聞かれる。


「キューイです!/3 」

― 安直!!/6


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