73 【開拓VRβ版実況18】 魔導回路基礎
※お使いのパソコン・情報端末は正常です。
セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。
開拓VRゲーム。Walkers on the Frontier。略称WotF。
舞台は十九世紀前後の科学技術を持ち、魔法が発達している世界の新大陸。
開拓者、狩猟者、学者、貴族、四つの開拓民が協力して未開の地を開拓し、拠点となる街を開き、魔物を退ける。
現在大規模βテスト実施中だ。
不具合や説明不足をチェックするためにベータテスターには実況を推奨している。
思いがけず、とんでもない我流で魔法を使っていたことが判明し、基本的な事から練習することにしたエンジ。
「これが/1 圧縮で/2 これが/1 拡散……/2 」
エンジはステッキで砂に模様を描いてみる。
ここは第一定都を出てすぐの海岸だ。
― この模様を/3 魔力で/4 再現するのな/2
― そーそー/6 大きさとか/3 強さを/3 組み合わせて/2 /04 思い通りの効果を/3 発揮させるわけよ/2
― なるほど/6 記号を/3 組み合わせると/2 /04 魔法陣みたいに/3 なるのね/2
― 一から/6 制御/3 覚え直すの/2 /01 しんどくない/3
視聴者の中には他の動画で魔導回路の仕組みを理解している人も多く、リアルタイムでの助言は分かりやすい。
「できることが/1 広がりそうです/2 」
― 一回/5 魔法陣/3 覚えちゃえば/2 /05 いつでも/5 書けるからな。/2 漢字みたいなもんだろ。/6
― これを/3 更に簡略化した/2 のが/01 魔導手袋なのか/3
― あれは/1 できてる魔法陣の上に/5 魔石を/3 置くだけ/2
海岸はスライムの解体に潮干狩り、砂漠の淵でのレベリングなどで人はいるが、町中と比べてまだまだまばらだ。
魔法の練習をするにはもってこいといえる。
「氷結魔法と/1 爆発魔法が/1 /7 手順が/1 似てるので/2 /04 練習しづらかったんです/2 」
― 冷凍保存するための/4 魔法/3 使った/2 兵糧係が/01 たまに/6 誤爆してたんだっけ/2 ?/6
― 誤爆……/2
― だいたいあってる/6
以前、エンジも家の裏で盥の水で冷却の練習しようとして盥ごと爆発させてしまい、馬さんを驚かせ、マリノキアさんに叱られた。
数分後、浜で水柱が上がる。
暑くなってきた浜辺にひんやりとした冷気が流れた。
― また爆発かー/2
― 発破漁できるんじゃね/2 ?/6
― おさかな/1 いないお/2 /7 つめたいから/4 逃げちゃった/2
― ケビン君に/5 コツとか/3 聞いたら/2 ?/6
― 強盗団の銃を/3 凍らせて/2 止めてたな/2 /7 そういえば/6
― あれは/1 魔導手袋の/1 補助によるもの/2 /04 じゃないかなぁ/3
― エンジの魔力を/3 魔導手袋に通して/5 出力するのは/2 /01 ダメなのか/3 ?/6
― これ/1 氷魔法っていうより/3 魔導回路を/3 構築する/2 練習だから/03
― 魔導手袋/3 使っても/2 /05 氷結は/5 タイミングが/1 命なんだから/3 /7 何かヒントに/1 なるんじゃないか/2 ?/6
― 魔導回路/3 描いてるうちに/2 /05 暴発する/2
― 今んとこ/5 二分の一の確率で/5 爆発するな/2
― そんな冷蔵庫は/1 嫌だ/3 /06
海岸には成功した氷の塊と、失敗して爆発に巻き込まれた小さい氷の塊が漂う。
― 雑に/6 ガーって/6 行くと/2 /05 爆発しやすい気はするんだよな/2
― 冷却は/1 要は/6 圧力/3 下げるんでしょ/2
― 圧力を/3 下げるっていうか/2 /7 水が/1 蒸発しやすい/2 環境を/03 作ってだな/2
「丁寧に/6 スーッと……/6 」
エンジは魔力操作で空間内の空気の圧力を徐々に下げていくような挙動をとらせた。
海面が薄っすらと白む。
― うまくいった/2
― でも/7 薄氷だよな/2
― そして/7 今のは/1 魔導回路ではない/3 脳筋魔力操作だ/3
― この要領で/4 ガーって/6 真空を/3 作ればいいんじゃね/2
― 爆発するぞ/2
海に爆音と水煙が上がった。
― 二つの図形を/3 同時に/6 描こうとするからミスる/2 最後の一画を/3 同時に/6 完成させる気持ちで/2
― 以前/5 水飴って言ってたぐらいだから/06 自分の魔力の制御が/1 難しいのかも/3
― ニスミハさんは/1 かなり手早く/6 構築してる印象/2 /7 速さが足りないんじゃない?/3
― 慣れるまで/5 小さい魔法陣で/4 書き順みたいなのを/3 反復練習するとか/2
という助言に従って、エンジは現在波打ち際で一人製氷機になっている。
― かき氷/1 ?/6
― シャリシャリしとる/3
― 塩水だから/4 簡単には/6 凍らないんじゃない/2 ?/6
「きゃーははは!/6 」
「つべたっ!/3 」
塩氷の山は、スライムの魔石を獲りに来て休憩していた子たちのおもちゃになった。
― やめさせとけ/2 /7 あれ/1 マイナス二十度に/3 なる/2 /7 下手に/6 触ると/2 /05 凍傷になるぞ/2
「え!?/6 」
― 寒剤だな/3 塩と/3 氷/3 混ぜるやつ/2
― 氷の融解熱と/4 塩の溶解熱で/4 よく/6 冷える/2
― ひりひりしやすな/6
― あ!子供や!/6
― 塩水は/1 なかなか/6 凍らないけど/2 逆に言うと/7 凍ったなら/5 マイナス二十度を/3 ちょっと/6 超えてる/2
― まぁ/6 普通の氷でも/5 長時間/5 接してると/2 /05 危ないけど/3
子供たちが遊びで怪我したら大変だ。
慌てて返してもらいに行く。
「すいません/6 その氷は/1 危ないので/3 /04 返してください!/2 」
「えんじのだんなだー/1 」
「爆発するぞー/2 」
遊びの延長っぽくとられていて一瞬途方に暮れる。
「本当に!/6 指とか/1 とれちゃうこともあるので/2 /05 返してください/2 」
すると子供たちは顔を見合わせた。
「指/1 とれちゃったら/2 /05 かわいそうだから/3 /04 返してあげよう/2 」
「うん/6 」
― エンジが/1 爆発すると/2 /03 誤認されている/2
― あんだけ/6 爆発すればな/2 /04
― 手遅れ/2
どうやら危ない事になる前に回収できたようだ。
日もだいぶ高くなり、エンジがそろそろ帰ろうとしたところで、その三人組のプレイヤーはやってきた。
「褐色美少女?/1 どこが?/6 」
「ちんちくりんで/4 男か女か/3 分からんじゃん/2 」
「期待して損したわ/2 」
― なんじゃ/6 こいつら/1
― ちんぴら?/1
― プレイヤーだけど……/3 どこの誰だよ/1
― 目合わせるな/2
― 褐色美少女とか/3 言ってるなら/2 /05 ほぼまちがいない/6 第二定都の連中/01
エンジは無意識にステッキの持ち手を握りしめた。




