表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/181

71 【開拓VRβ版実況17】 魔法の使い方2

※お使いのパソコン・情報端末は正常です。

 セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。


― 魔法に/5 使い方の違いって/1 あんの/2 ?/6

― よくわからんね/2

― 魔導回路/3 作るか/2 /7 手袋の回路を/3 使うか/2 の違いだと/03 思ってた/2

― そういえばエンジは/1 魔石/3 使わないから/2 /7 その辺に/5 何か/6 違いがあるのか/2 ?/6

 視聴者が話しているのはニスミハさんが気になるというエンジの魔法だ。



 開拓VRゲーム。Walkers(ウォーカーズ) on(オン) the() Frontier(フロンティア)。略称WotF。

 舞台は十九世紀前後の科学技術を持ち、魔法が発達している世界の新大陸。

 開拓者、狩猟者、学者、貴族、四つの開拓民が協力して未開の地を開拓し、拠点となる街を開き、魔物を退ける。


 現在大規模βテスト実施中だ。

 不具合や説明不足をチェックするためにベータテスターには実況を推奨している。


 イオナの農園に行ったエンジが船で街まで帰ろうとしたところ、第一定都で乗り過ごし、開拓の最前線である西の大河まで来てしまった。

 色々あったが、どうにか無事帰れそうだ。


 その帰り道の船旅で、なぜか魔法の事で同乗しているニスミハに色々聞かれている。

 ニスミハも魔法が使えるはずなのでエンジに聞くことはないはずなのだが。


「このサングラスは/1 魔力を/3/9 視覚化できる/2 ものですわ/03 /7 常に細かい調整が必要なため/4 実戦には/5 使えませんが……/2 」

 ニスミハはガナフドラ第一警備の技師で発明家だ。

 以前も特殊な爆弾を作って水路の魔物を追い詰めたことがある。

 いろんなネジの出てるサングラスを装着してぐいぐい迫られると圧がすごい。


「ささ/6 これで/4 見ておりますから/2 /04 追い風を/3 起こして見せてくださいませ/2 」


― ニスミハさん/1 元気だなぁ/3

― 第一定都に/3 着くまで/2 /05 リアル一時間ぐらい/5 かかるから/2 ちょうどいいのでは?/6

― 暇を/3 持て余すからな/2

 視聴者の指摘通り、何もないと実時間で一時間以上海を見つめ続ける実況をすることになる。


 エプヴィル達も暇らしく、甲板に出て一緒に見ている。


「んー……/6 」

 エンジもいつものように力を抜いて魔力の動きを感じ、自分の魔力と合わせて追い風になるように船の進行方向に向かって風を吹かせる。

 ニスミハはというと、メガネのあちこちを触ったり何か調整しているようでせわしない。


「……おそらくわかりましたわ/2 」

 エンジの様子を数分間観察したニスミハがサングラスを外した。


「エンジ様は/1 非常に古典的な方法で/4 魔法を/3 使っておられますわ。/2

 魔力で/4 魔導回路を/3 構築しておりません/2 」

― んん!?/6

― え?/6 何?/6 どういうこと?/6

― エンジ/1 魔導回路の授業/3 受けてないんだっけ/2 ?/6

― 魔石の授業のとき/5 ちょこっと出てきたような/2 >魔導回路/1

― 魔素の三態でも/5 ちょろっと聞いた/2


― 魔導回路は/1 圧縮、拡散、流動、摩擦の/5 どの/63 動きをするかを/2 /03 魔素に/5 伝達する/2 図形。/03

 魔法陣として/3 作っておいて/2 /7 魔石を/3 動力源にして/4 作動させる。/2

 もう一つの使い方は/1 魔素をコントロールして/4 魔導回路を/3 形成し/2 /04 周囲の魔力に/3 働きかける/2

「私は/1 魔法の発動と同時に/5 魔素で/4 魔導回路を/3 構築し、/2 /7 軌道や勢いを/3 制御しておりますわ/2 」


「それで/6 エンジ殿は/1 魔導回路なしで/5 どうやって/64 魔法を/3 使っておるのだ/2 ?/6 」

「魔力を/3 コントロールし/2 /7 力技で/4 圧縮や/2 流動を行っておりますわ。/2

 魔力の動かし方自体は/1 変形魔法に/3 似ています/2 」


― どういうこと?/6

― 自動化・省エネ化できる手順を/3 踏まないで/2 /04 結果を/3 出してる/2

― ニスミハさんが/1 ミキサー/3 使ってるなら/2 /7 エンジは/1 リンゴ/3 握りつぶしてる/2

― 魔力脳筋/1

― この世界/5 脳筋が/1 一番強いな/3

― マッチVSきりもみ式着火みたいなもんで/6 効率が/1 悪すぎるぞい/3


― 何で/4 誰も/1 教えてやらなかったんだよ/2

― まさか/6 そういう過程/3 すっ飛ばして/2 /7 魔法/3 使ってるとは/2 /03 思わなかった/2

― 俺は/1 この世界の/5 魔法のセオリーを/3 知らなかった/2



「えっと……/6 じゃあ/6 僕は/1 変形魔法は/3 使えるんですか……?/2 」

「それは少し違いますわね……/3 エンジ様の魔力の性質というか……/4 性格というか……/4 変形魔法に/3 向いていないと思いますわ……/2 」

 よく分からないがエンジは変形魔法は苦手なようだ。


― 逆に考えるんだ/6 もっと使いやすくできると/3 考えるんだ/06

― エンジは/1 泣いていい/2

― ω・`)つ□ ハンカチ/1 いるかい/2 ?/6


 実は非常に過保護な視聴者たちだ。

 マイナーな実況者ほど熱心に応援したくなるのだ。




― エンジは/1 ふて寝してしまった/2


 視聴者のコメント通り、ゲーム内の日は高いが、エンジは船室のベッドで寝ている。

 単純に疲れているから。

 小休憩をとりながら連続数時間近く。そろそろVRだと負担になるころだった。


 ちなみに船に乗った状態でログアウトした場合、船が拠点になる。船が沈んだらロストするので非推奨だ。

 そういう都合なのだが、エンジはチャットルームへの切り替えを忘れてVRを外してしまったらしい。


 その結果、いつもなら和室でタヌキの寝顔を見ながら話し合うところを船に揺られるエンジの寝顔を見ながらお喋りすることになったが、視聴者に変わりはない。


 しかし、不意に変なコメントが現れた。


― マジだ/6 褐色美少女/1 居る/2



― は?/6

― だが男だ/3

 とっさに返事ができる視聴者も視聴者だった。


― え?/6 このこ/1 男の子/3 ?/6

― え?/6 マジで/6 言ってんの/2 それ/3

― どこで/5 聞いたんだよ/2 >褐色美少女/1

― 第一定都の船に/5 ちまっとしたかわいい子が/1 乗ってた/2 って/03 聞いて来ました/2

― ガナフドラに/3 大砲ぶち込みに行って/2 失敗した/2 人/03 ?/6

― そう/6

― そういえば/6 エンジは/1 小柄だし/3 顔も中性的ではある/3

― 誰だろなー/1 /7 女の子と/3 勘違いした/2 奴/03 ?/6 /7 名前/1 分かる/2 ?/6


 反応が消えた。

 視聴者の誘導に引っかかりそうになったのに気づいたらしい。


― 第二定都だな/3 おめー/1 /06

― わざと/6 ガナフドラ一行を/3 狙ったということで/2 いいのか?/6




 その時エンジが目を覚ました。

「あれ?/6 」

― エンジ/1 起きた/2

― おはー/6


― 今度は/5 乗り過ごさないで済みそうだな/2

「目覚ましかけましたから!/2 」

― その代わり/6 実況を/3 茶の間に/5 切り替えるのを/2 /03 忘れてたと/2

「あう~……/6 」

 エンジが顔を覆った。


 エンジは無事に第一定都の家に帰れた。

 マリノキアさんにはプレイヤー達を通して連絡が行っていたらしいが、叱られるよりも先に心配されてしまったので、とても申し訳ない気持ちにさせられる。




 後日、第二定都の街は言い訳なのか、西の大河での演習をしきりに強調しはじめたらしい。

 事故ならまだしもPK目的となると色々話が変わってくるようだ。


 そういう事情もあって、何で急に船が旋回して的を外したのかは些細なこと、というより追及できないことになったようだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ