表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/181

68 【開拓VRβ版実況17】 夏草

※お使いのパソコン・情報端末は正常です。

 セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。


 開拓VRゲーム。Walkers(ウォーカーズ) on(オン) the() Frontier(フロンティア)。略称WotF。

 舞台は十九世紀前後の科学技術を持ち、魔法が発達している世界の新大陸。

 開拓者、狩猟者、学者、貴族、四つの開拓民が協力して未開の地を開拓し、拠点となる街を開き、魔物を退ける。


 現在バランス確認という名目で大規模βテスト実施中だ。

 不具合や説明不足をチェックするためにベータテスターには実況を推奨している。


 始まりの街、第一定都から南の岬を回ってたどり着く西の大河のほとり、エンジは正体不明だった霧の森の住人と河港を開く交渉を果たしてきたところだ。

 

 そんな日の夜、陸路で第一定都から西の大河まで走破した集団が現れた。


「私たちは/1 砂浜を/3 買い取ってもらった/2 後/05 森の淵の開拓村に/5 居たんです/2 けど、/7 そろそろ/6 西に/5 河港を/3 作るかもって/2 /03 聞いて/2 セージドが/1 」

「マルシールアには/3 無理言って/2 ついてきてもらったんですよ/2 」

「そんなこと/1 ないよ/2 /7 私も/1 来てみたかったもん/2 」

 以前、セージドとマルシールアの二人は木工を中心とした生産を希望して、第一定都の南方を開拓していたが、木材が見つからず、困っていたところをエンジが土地を買い上げたのだった。


「しかし/7 ここの木は/5 他と比べると/6 ずいぶん若いですわね……/3 」

 ニスミハが周りの木を見はじめた。

「ああ/6 見たとこ数十年ってとこだ/5 ほかの場所には/5 樹齢何百って見た目の木も/1 あるんだがな……/2 」

 ラウンド髭のNPCが答える。オージハッドたちと一緒に陸路で西の大河に着いた開拓者NPC達は、以前魔物に追い散らされた開拓村の人たちだったようだ。


― ああ/6 貧民街で/5 強盗団逮捕した日/5 開拓者ギルドで/5 愚痴ってた人か/1

― よく覚えてるね/2

― ここ最近/5 動画/3 一気見したせい/2

― そーいや/6 アードットが/1 仲良くなってたな/2

 それにしても視聴者はよく覚えている。

 実際にプレイしているエンジより覚えていることも少なくない。



「木が/1 若い/3 というと……/7

 山火事などで/4 古い木が/1 一斉に/5 無くなってしまったのでしょうか/2 ?/6 」

 ニスミハが興味深げにNPCに尋ねる。

「そいつを/3 解明する/2 のは/01 おたくら学者の仕事かもしれんな/3 」

 あまり遠くに離れないように気を付けつつ、開拓者たちは森を見て回る。


「さっき/5 霧の森の主さんに/3 聞いたんですが、/2 /7 百年ほど前に/5 この辺一帯で/5 大勢の人が/1 暮らしていたらしいんです。/2

 ある日/5 大洪水が/1 起こった/2 時に/05 多くの人が/1 移住した/2 と/03 言っていました/2 」

「では/7 洪水が原因で/4 ?/6 」

「そうなると/7 この辺も/5 大洪水で/4 浸水する可能性がある/2 のか?/6

 堤防を/3 作るべきか……/2 」

「いや/6 そうとも限らんぜ/3 」

 先ほどの開拓者NPCが何か見つけたらしい。


「ここに/5 埋もれてるのは/2 /01 手入れを放棄された/2 昔の/5 石積みだろう/03 おそらく個人の石塀。/3

 かなり形を/3 保っている/2 /7 水は/1 ここまでは/5 上がってこなかったんじゃないか/2 ?/6 」


― じゃあ/6 あっちの/5 よくわからん草の塊に/3 なってるのも/2 /01 お家だったりする/3 ?/6

 言われてみると、草が茂って分かりづらいが、そこここにそれらしい塊がある。


「畑が/1 流されちゃって/2 移住せざるを得なくなったって/2 /03 可能性もありますね/2 」

「畑は/1 水辺に近いところに/5 作りがちだからな/2 」

 ザスフームとダクザドルの推測を聞いてエンジも思い出した。

「そういえば/6 地形が変わるほどの/9 大洪水って/3 言ってました/2 」

「確かに/6 この辺りの岸辺は/5 水深が浅い場所が/1 広く続いていますわ/2 」


 畑が大河に水没してしまい、ほかの土地を開墾せざるを得なくなったというのはあるのかもしれない。

 大災害を間近で見れば距離をとりたくなるという事もあるだろう。


「とりあえず/6 この河川を/3 研究してみないと/2 方針が/03 立てられませんわね/2 」

「苦労かけるな/2 ニスミハ/1 」

「植生を見る限り/4 ある程度安定していると/3 思いますが……/2 /7 ひとまずは/6 岸辺の地質から/4 推測してみますわ/2 」

「う……うむ?/6 」



 途中、光る杭みたいな魔法を設置しているのを見つけた。


― 測量魔法だね/3 /7 これと他の杭の位置関係を/3 調べて/2 /04 地図を/3 作る/2

― エンジは/1 測量魔法/3 見るの/2 初めてだったか?/6

「いえ/6 砂浜で/5 見てますけど/2 /7 覚えておいた方が/2 いいかなって/6 」


 船のそば、森を調査している皆から離れすぎない所でエンジは一人岩に座り、ステッキに寄りかかって休んでいた。

― エンジ/1 大丈夫?/6

「ちょっと歩くと/5 暑くなっちゃいますね/2 」

― デブった?/3

「いえ/6 霧の森で/5 魔力が/1 飽和状態に/3 なってから/05 暑さを/3 感じてます/2 」


― 錯覚で/4 体感温度を/3 いじってるって事/2 ?/6 /7 大丈夫なの?/3 それ/1

― 数十年前から/5 確立されてる/2 技術だよ/3

 体温/3 錯覚して/2 /04 熱が/1 上がったり/2 下がったりして/2 /04 危ないって/03 言われてた/2 けど、/7 危険なほどの/5 体温の変化は/01 認められないって/2 結論/01 出てる/2

― 自己催眠の/5 手が/1 重いとか/3 暖かいとか/3 そういうやつと/03 同じ/2

― ずっと前から/5 溶岩地帯は/1 暑い、/3 豪雪地帯は/1 寒いって/3 /7 VRRPGの/5 定番だったでしょ/3


「旦那/1 大丈夫っすか?/3 病気とか?/3 」

 お酒の瓶を片手にカーマンが現れた。


「心配ないです/2 /7 瘴気に当たったら/05 熱っぽくなっちゃいまして/2 」

「へぇ/6 瘴気熱っすか/3 」

― 瘴気熱?/1


「チビどもが/1 たまに/6 やられるんすけど/2 /7 本国に居た魔女ばあさんは/4 スライム/3 頭に/5 置いてたっすね/2 」

 カーマンはそこらへんに落ちていたちょっと大きい水滴ぐらいのスライムをつまむと、エンジの座っている岩の上に置いた。

「民間療法ってやつっす/1 」


 不意に向こうの方からアードット達に呼ばれ、カーマンは戻っていった。


― 善意なのか/6 悪意なのか/6 いまいち/6 わからんな/2 あいつは/1

― 一応/6 理には適ってる/6 民間療法なのか/3 ?/6

― テリューナル教授が/1 /7 スライムは/1 他の生き物から/5 魔力/3 採れないみたいな事/2 /03 言ってなかったっけ/2 ?/6


 エンジは岩の上に居る草露みたいなスライムにちょっと手に載せてみる。

「わー、ひんやりしてます/3 」

 軽く頬につけてみてもひんやりが持続する。

― 衛生的に/4 大丈夫なのか?/3

 慌てて頬から離してスライムを見てみると。

「あれ?/6 」


― 手品と/3 ちゃうぞ/2

― でかくなってる/2

― 電子レンジで膨らむケーキみたいに/3 なってた/2

― わらびもち/1 →まんじゅう/1 イマココ/6


 慌てて岩の上に戻すと、困ったようにぷるぷるしている。襲い掛かってくる様子もない。

 エンジはそっと膝に乗せた。


― NPCは/1 攻撃以外で/5 PCに/3 触れたっけ/2 ?/6

― エンジが/1 抱き上げたからじゃね/2 ?/6


「かわいいですよ/3 」

― かわいいかなぁ?/6

― そいつ/1 大きくなったら/5 人/3 喰うぞ/2


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ