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67 【開拓VRβ版実況17】 会談終って

※お使いのパソコン・情報端末は正常です。

 セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。


― エンジ/1 おかえりー/6

― おかー/6

― 無事だったんだねぇ/2

― 無事で何より/6

― てっきり/6 救出イベントかと/3 思ってた/2


 船に戻るとネタバレ防止のために止められていた配信制限が解除され、視聴者のコメントも戻ってきた。

 辺りは暗くなり始めていた。


 開拓VRゲーム。Walkers(ウォーカーズ) on(オン) the() Frontier(フロンティア)。略称WotF。

 舞台は十九世紀前後の科学技術を持ち、魔法が発達している世界の新大陸。

 開拓者、狩猟者、学者、貴族、四つの開拓民が協力して未開の地を開拓し、拠点となる街を開き、魔物を退ける。


 現在バランス確認という名目で大規模βテスト実施中だ。

 不具合や説明不足をチェックするためにベータテスターには原則実況を推奨している。


 始まりの街、第一定都から南の岬を回ってたどり着く西の大河のほとり、瘴気の漂う霧の森の住人との交渉を果たしてきたところだ。


 話し合いは無事に済んだものの、体に違和感の出たエンジは、あまり瘴気の中に長居すると魔物化してしまうと早々に返されたのだ。


「エンジ殿/1 首尾は/1 どうだったか?/6

 あの様子を/3 見るに/2 /7 険悪なことには/1 なっていまいが/2 」


 霧の森から一度も出てこなかった魔王様が、船のそばまで連れてきてくれていたのだからそう思うのも無理はない。


 しかし、実のところは魔王様は瘴気から離れると周囲の人の魔力を吸収してしまうため、霧の森から離れて人に近づくことができないだけだ。


 今回はそのエナジードレインの効果を逆手にとって、エンジが取り込んだ危険量の魔力を取り除こうとしていたという事情もあって、船のそばまでついてきてくれたのだ。

 現在エンジは全身にぼんやりした熱感覚があるぐらいだ。


 一度に情報を伝えると混乱が起こりそうだし、何かと都合が悪そうだ。


「開拓は/3 許可されました。/2

 あちらの望む大原則は/1 生活を/3 脅かされないことです/2 」


 『霧の森のあるじ』は霧の森から離れられない事情がある。

 これから定める場所を超えて森に侵入しなければ開拓を許す。

 この大陸のあちこちに『霧の森のあるじ』の同胞が居るはずなので、そちらに攻撃を加えた場合も自衛のために反撃してくる。



 エンジが森から帰る道で魔王様と決めた解禁情報がこれになる。

 『霧の森のあるじ』の呼び名もその時に決めた。


「第二定都と/1 第一定都の/1 違いも/03 分かってくれたようです。/2

 見分けられないとは/3 言っていましたが、/2 /7 第二定都に/4 攻撃されても/2 /05 即座に/6 僕らが/1 攻撃されることはないと思います/2 」


「うむ/6 そこは/1 少しずつ/6 信頼を/3 勝ち取っていくしかあるまいな/2 」


― あのひと/1 新大陸の人なん/3 ?/6

― 言葉/1 通じるのは/2 何で?/6

― 言葉/1 通じないと/2 /05 話/1 進まねーだろ/2

― 古語ってのが/1 気になるんだよな。/2 大昔は/5 新旧大陸に/3 交流があったとか/2 ?/6

― あの骨/1 とれるの/2 ?/6 中身は/1 人間?/3

― やっぱ/6 ほかの同胞の人達も/1 ああいう/6 恰好なのかな/3


「すいません/6 今のところ/5 話せるのは/1 これだけです/3 」


― NPCだと/5 何が理由で/4 敵対フラグとか/1 立つか/2 /03 分からんからな/2

― 慎重にね/2 エンジ/1


 話が進んだのでガナフドラの面々も集まって話し合いはじめた。

「あちらが/1 提案する/2 線を/03 引く……ですか……。/2

 こちらも/5 地図が/1 完成していないので/2 /04 了承には/2 /05 時間が/1 かかってしまいそうでわね……/2 」

「最低限/6 欲しい面積を/3 取り決めておこう。/2

 話し合いの場は/1 霧の森として……/5 /7 エンジ殿に/1 行ってもらうしかないな/2 /7 次回も/5 ヘルプを使った/4 メッセージの/3 やり取りはできんのだろうか……/2 」

「細かい話し合いで/5 エンジさんが/1 とっさに/6 答えられない/2 こと/03 聞かれる/2 と/05 困るよね。/2

 開拓に関する知識とかさ/3 」


「森の主、/5 さっきも/6 遠くから/5 /7 開拓にあたって/5 切った木材を/3 どうするかとか/6 /03 聞いてきたな/2 」

「あれは/1 /7 燃やした煙が/1 流れてきたら/2 /05 嫌とか/3 /7 そういう/03 話じゃない/2 ?/6 」

「風の流れで/4 あそこに/5 瘴気が/1 よどむようになってるみたいだし/2 」


 エンジもガナフドラの面々の指摘で心配になってくる。

「そういうのを/3 聞かれたら/2 /05 僕じゃ/1 わかりませんね/2 ……あれ?/6 森に/3 誰か/1 行ってます/2 ?/6 」

 不意に、森の方に何かの気配を感じる。

「おらんぞ、/2 全員/1 ここに/5 居る/2 」

 エンジのコメントに船上の全員が森を振り返る。


 イドレードが銃剣を手に持ち、船の手すりに近づく。

「ガナフドラ第一警備の船です。/1

 そこに居るのは/1 どちら様ですか?/6 」


 少しして森の中からわいわいと声が聞こえてきた。

「ガナフドラ第一警備だってよ/1 」

「知ってるところだったわいな/3 でも/7 こっちに話しかける時は/5 学者か貴族が/1 喋ってほしいわいな/2 」

 どうやら今の間はイドレードが喋った内容を学者がNPCに通訳していたようだ。


「明りって/1 意外と遠くからでも/5 見えるもんっすねー/2 」

「エンジさん達も/1 いるんでしょうか/2 ?/6 」

「マジで森じゃねーか/3 仕事/1 ありすぎるぞ/2 」

「だから/7 開拓に来るなら/2 /05 まだ/6 はえぇ/3 っつったろ/2 」

「やりがいがありますねー/2 」

「エンジさん/1 居るの/2 ?/6 」



― めっちゃ/6 聞き覚えある/2 声/01

「多分/6 知り合いの人達です/3 」

 声を聞いてエンジも手すりに寄った。


「アードットさん、/1 ベクローさん、/1 カーマンさん。/1

 あと、/7 オージハッドさんもですか/1 ?/6 」


 エンジの問いかけに知った声と思いがけない声が混ざって返事が返ってくる。

「そうですー/6 エンジさん/1 よかった~/6 」

「やっぱり/6 旦那/1 来てたんすか/2 」

「酒/1 余ってたら/2 /05 分けてほしいわいな/2 」

「オージハッドの兄ちゃんが/1 必要な食料は/3 きっちり/6 計算してくれたんだが/2 /7 酒の計算/3 間違ってな/2 」

「すみませ……/6 いえ/6 やっぱり/6 飲みすぎじゃないですか……?/2 」

「そうですよ!/6 体に/5 毒ですよ!/3 」

「ですよね!/6 マルシールアさん/1 」


「お久しぶりですー。/6 ガナフドラ第一って事は/1 エプヴィルさんも/1 居るんですか/2 ?/6 」

「マルシールアさんと/1 セージドさんも/1 来てたんですか!?/2 」


 現れた一行はいつものNPC狩猟者の三人組と、プレイヤーのオージハッド。

 ほかの数名は開拓者のNPCのようだった。

 そしてなぜかマルシールアとセージドも居る。


― え?/6 もしかして/6 陸路で/4 来たの?/2

― すごくね?/3


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