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58 【開拓VRβ版実況16】 イオナの農園

※お使いのパソコン・情報端末は正常です。

 セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。


 開拓VRゲーム。Walkers(ウォーカーズ) on(オン) the() Frontier(フロンティア)。略称WotF。

 舞台は十九世紀前後の科学技術を持ち、魔法が発達している世界の新大陸。

 開拓者、狩猟者、学者、貴族、四つの開拓民が協力して未開の地を開拓し、拠点となる街を開き、魔物を退ける。


 現在バランス確認という名目で大規模βテスト実施中だ。

 不具合や説明不足をチェックするために運営がベータテスターに実況を推奨している。


 エンジたちは第一定都の西、イオナの持つ大農園に来ていた。


― 意外と/6 第一定都から/5 近いんだな/3

― リアル時間で/5 徒歩/4 十分ってとこだったね/5

― ゲーム時間換算で/5 三時間ぐらいか/5 ?/6


 視聴者の計算が正しければ現在正午に近い午前中。

 ここは第一定都の西にある大農場。

 広く金色や緑が広がっている。ポツポツ動く白い塊は羊や牛だろうか。


― 前に外に出た時も/5 そのまま/6 西に/3 向かってたら/2 /05 農場まで/3 着いたかもな/2

― 最初期でしょ?/5 /6 まだ/7 農園/1 できてなかったんじゃ……/2

― 多分/6 襲ってくる狼が/1 複数になってただけだお/3

「それは/1 トラウマになりそうですね/2 」


 エンジが視聴者達と喋っているのは以前エンジが街の西に向かって散歩した時、狼に頭突き一発で返り討ちにされた回だ。

 今回は大勢に守ってもらったが、正直今でも単独で勝てる気はしない。



「ようこそ/6 私の家へ/3 」

 イオナの家に初めて来た人は皆上を見る。エンジも上を見上げていた。

― 豪邸?/1

― カントリーハウスだねー/1

― ていうか要塞?/1


「お屋敷というより/6 要塞ですね……/1 」

「何かあった時に/5 この辺の一帯の全員が/1 ここに/5 避難するからよ/2 」

 と、イドレードのコメントにイオナが返す。

― 避難所か/1

― 魔物/1 出るもんな/2 /04


 城壁のような壁と大扉を越えて庭に入っていく。


「つくづく広いよねー/3 」

「お嬢が/1 これを/3 建ててくれてから/2 /05 すごい開拓が/1 楽になったんだよねー/3 」

「そうなのか?/6 」

 フーガスやパムーリンズの会話にダクザドルが混じる。


「そだよ/6 」

「建築だって/1 無敵じゃないから/3 /7 小さい建物/3 作ったところで/2 /05 作っては/2 壊され/2 作っては/2 壊されよ/2 」

「よく無事だったな/2 避難するにも/5 第一定都は/1 遠すぎるだろう/3 」

「緊急脱出用の河船を/3 借りてくれたのが/2 /01 姐さんで/3 /7 船/3 貸してくれたのが/2 /01 エンジの旦那のとこだよ/3 」

「え!?/6 」

― え!?/6

― え!?/6

― え!?/6

― 知らねぇ!/2

 エンジとほぼ同時に視聴者が全く同じ反応をしていた。


― そーいや/6 最初期から/5 割と気前よく/6 開拓用の資材や/3 お金/3 出してたけど/2

― 資材運搬用の汽船が/5 一時期/5 結構/6 レンタル/1 多かったから/3 /04 それでない/3 ?/6

 エンジの把握して無い事を知っている視聴者が居るのは今に始まった事ではない。


「ちなみに/6 船/3 借りる/2 /03 渡りをつけてくれたのが/2 /01 ドーエクちゃんね/3 」

― どこにでも/3 顔出してるな/2 あの人/01

― 仲/1 いいって/3 言ってたもんな/2

― むしろ/7 それで/4 仲良くなったのかな/2 ?/6


「旦那/1 開拓地の警備のお金も/3 出してくれたもんね/2 」

「それは/1 出しました/2 」

「その警備の一部を/3 受注してたの/2 俺らガナフドラ第一警備です/01 」


― やっぱ/6 信頼できるなら/5 予算の使い道は/3 現場が/1 判断できたほうが/2 /01 いいな/3

― どんぶり勘定というんだ/3 それは/1


 エンジは現場の様子がほとんど分からなかったので、現場任せで予算を組んだのは結果的に奏功していたようだ。



 皆、何とはなしに大広間に居る、「好きにしてて」と言われたが……何かあるようだ。

 エンジもあんまりうろちょろするのもどうかと思い、オージハッドと一緒に広間にいる。

 広間に入ってきたパムーリンズから思いがけない言葉を聞いた。

「姐さん、/1 エプヴィルの旦那達が/1 着きましたよー/2 」



「エプヴィルさん!/1 無事だったんですね!/2 」

「エプヴィルさん/1 ?/6 」

「エプヴィル/1 お久しぶりね/6 」

 エンジとイオナがほぼ同時にエプヴィル達の姿を認めるが、真っ先に声をあげたのはイドレードだった。


― そういえば/6 泥んこだな/3

― どうした?/6 魔物にでも/4 追われたのか/2 ?/6

 視聴者もエプヴィルの様子に気付く。


 無事なのは間違いないが、視聴者の言う通り、泥はねに草葉がこびりつき、所々枝でひっかいたような跡。

 怪我も服の耐久もないが演出としての汚れはあるようだ。


「イオナ殿/1 」

「今すぐ/5 ログアウトする?/2 ここが/1 拠点に/3 なるわ/2 」

「助かる、/2 我ら/1 数時間/5 ログインし続けているゆえ/2 」

 イオナの発言を合図に、その場にいたプレイヤーがほぼ一斉にログアウトした。

 同行していた何人かのNPCもその場に崩れ落ちるように倒れたため、イオナの屋敷の人が総出で手当てし、寝室に運んでいった。

 

「エプヴィルも/1 休むのよ/2 」

「あと船の手配だけ……/3 」

 少しイオナとエプヴィルが何か話した後、エプヴィルもログアウト。

 

― 何があったんだ?/6

― イドレード達が/1 知ってそう/2

 

「あー……、/6 あの人たちは/1 西の大河から/5 ここまで/5 踏破してきたんですよ/2 」


2019.12.26 一部表現追加、変更、サブタイトルの数字間違い修正


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