54 【開拓VRβ版実況15】 人材育成?
※お使いのパソコン・情報端末は正常です。
セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。
第一定都の街に侵入した毒蛸の魔物の被害は、ドーエクからジドウィン情報通信会社への依頼によって大々的に注意喚起がなされ、大きな混乱もなく収まりを見せていた。
情報通信会社経由だと本当に情報の浸透力に補正がかかるようだ。
開拓VRゲーム。Walkers on the Frontier。略称WotF。
舞台は十九世紀前後の科学技術を持ち、魔法が発達している世界の新大陸。
開拓者、狩猟者、学者、貴族、四つの開拓民が協力して未開の地を開拓し、拠点となる街を開き、魔物を退ける。
現在バランス確認という名目で大規模βテスト実施中だ。
不具合や説明不足をチェックするために運営がベータテスターに実況を推奨している。
エンジは開拓者ギルドでドーエク達の説明を聞いていた。
ドーエクはウェンカ、リスジェイアを含め、NPCの学者も新たに雇う事に決めたらしい。
「ちょっと/6 実験したいことが/1 ありまして/2 」
― 人体実験??/3
視聴者が思わずそう聞いてしまうのはドーエクの笑みがうさん臭いからか。
それともさっきまで医療系スキルの話をしていたからなのか何なのか。
エンジも微妙に不安そうな顔をしていたせいか、ドーエクは少し片眉を上げると隣のオージハッドに目くばせした後、続きを話し始めた。
「貴族のプレイヤーと/1 他のプレイヤーは/1 雇用関係に/3 なれますよね?/2 」
― プレイヤーって/1 フリーじゃないんだ/3
― ほとんどは/1 フリー/3
― ガナフドラ第一警備会社に/5 狩猟者のプレイヤー/1 勤めてるでしょ/2
― ガナフドラでは/5 出張費用/3 出してもらう代わりに/2 /05 情報/3 提供って感じだったよね/2 /7 学者は/1 どーすんだ/6
― 学者さん/1 単独で/8 外に/3 出るの/2 難しいらしいからね/6
― 貴族ほどではないけど/6 学者は/1 足手まといジョブ/5 ナンバーツーだからな/3
― ジョブ/1 四種類しかいないんですけど/3
― いわゆる/6 不遇職だな/3
― 貴族も/1 戦闘では/5 不遇/3 だけど/7 街から/5 出る必要がないからね/2
「それで/7 プレイヤーは/1 所属している/2 会社によって/04 パラメーターの上昇が/1 違う可能性があると/3 」
― え!?/6
― どうやって/6 見つけたん/2 ?/6
「私の会社は/1 商業会社で/3 /7 商品開発などの関係で/4 必然的に/6 学者の人が/1 多いですが/3 /7 狩猟者さん/1 開拓者さんも/1 居ます/2 」
外に/5 行くには/2 /05 どれくらいの/6 能力値が/1 必要なのか。/3
パークサズラムさんに/3 定期的に/5 能力値を/3 調べてもらっていたのですよ/2 」
その時に我も我もとガナフドラ第一のエプヴィルも希望者を募ってある程度数値化してもらっていたらしい。
「引っ越してきたばかりの/2 パークサズラムさんとしては/05 臨時収入は/1 ありがたかったみたいですが/2 」
と、ドーエクが続ける。
「その時/5 両社の社員さんの/9 能力値や/3 スキルに/3 はっきりとした/6 偏りが/3 見られたのですよ/2 」
― そうなの?/3
― ノチリスノイラは/5 プレイヤーの務め人/1 いないからな/2
― それは/1 性格や/4 やりたい事/4 やってる事の/4 偏りじゃなくて?/3
「そこで/7 検証のために/4 希望者に/3 研修に行ってもらう事にしまして/2 」
ドーエクの話をオージハッドが引き継ぐ。
「それで……/7 フロード第十一から/5 ノチリスノイラ第八に/5 私を/3 入れていただけたらと……/2 」
「あと/7 ガナフドラも/1 ノチリスノイラで/5 開拓者を/3 研修させてほしいそうです/2 /7 特に操船技術を/3 習得できるか/2 /03 確認してみたいとの事です/2 」
エプヴィルとしては、ガナフドラは開拓地の最前線に行く事が多いため、帰還魔法がないNPCを連れていきたくないらしい。
― NPC差別/3
― 死なれても/5 困る/2
― 検証勢は/1 活発だなあ/2
― ドーエクさんたち/1 ぐいぐい来るな/2
― 能力値回りは/1 ベータの内に/5 ある程度/3 検証はしてもらいたいかな/2
― 製品版で/5 大きく/6 変わる/2 可能性も/01 あるが/2
― 運輸会社が向かう先は/1 もう/6 測量されてる/2 所が/05 多いし/3 /7 学者の出番/1 少なそうだけど/3 /7 オージハッドさんは/1 いいの?/3
ゲーム内で数日後、エンジは一人で海岸を歩いていた。
一人、といっても砂浜のあちらこちらに人が居る。
「あ/6 エンジさーん/1 」
ウェンカだった。
リスジェイアと一緒に波打ち際に居る。砂浜のゴミはだいぶ片付いていた。
聞いてみると貝殻などの打ち上げられた素材を採集したいらしい。
「貝殻は/1 ボタンとか/3 カメオを/3 作る/2 のに/04 いいんですよ~/3 調べたら/5 いっぱい落ちてるんです/2 」
「採取の許可を/3 お伺いしたいのです/2 」
このゲームでは土地から無制限に素材が採れるわけではないらしく、土地を持っている人は資源が回復するまで採集制限をかける事もできるらしい。
― そういえば/6 ここを購入して/2 一段落付いた後で/05 ハロウさんが/1 ちょこちょこ何か/3 言ってた気もする/2
ちなみにエンジは不毛の土地だからと放置していた。
― 採取制限か……/3 /7 確かに/6 せっかく手に入れた/2 土地の/05 木材/03 全部/6 伐採されてたら/2 /05 キレるな/3
― このゲームの事だから/5 木を/3 伐りまくる/2 と/05 はげ山からの/4 土砂崩れ/2 とか/01 ありそうだお/2
― 基幹システムの一つが/1 CWLだぞ、/3 /7 絶対起こる/2
― 採取制限/3 かけられるなら/2 /05 通行料とかも/3 とれるんじゃないの/2 ?/6
― 建物が/1 建ってるとか/2 ならともかく、/7 ただ土地を/3 通り抜けるだけなら/2 /05 通行料/3 とるのは/2 /01 無理だよ/2
― プレイヤー間で/1 移動に/3 制限を付けられると/2 /7 ゲームそのものが/1 機能不全/3 起こすから/2
― 開拓ゲームだもんね/1
「今の所/5 制限は/1 無いので/2 /04 個人で/1 採取する/2 範囲なら/05 どうぞ/6 」
エンジが答えると二人が相談している。
「なら/7 大丈夫かな?/6
私たちが/1 手作業で/5 使う/2 分だけだし/06 」
「そうですね、/6 大量生産体制では/1 ないですし/2 」
― 手工芸の段階なのかー/5
― 本国の方は/5 大量生産の工場とか/1 ありそうだけど/2
― どうだろ?/6 変形魔法で/4 加工手段が/1 あるでな/2
街の側には蓋のついた大量のバケツが延々と並んでいる。ここはスライム養殖実験場だ。
風に乗って知り合いの声が聞こえてきた。
「スライムには/5 病気の元が/1 ついてますから/2 /04 きちんと手洗いしてください!/2 」
「学者/1 大げさなんだよー/3 」
「おーげさー/3 」
「先生!/1 お願いします!/6 」
「では/6 寄生虫の授業を/3 始めましょう/2 」
別の一画ではまた色々と工夫しているようだ。
「こう、/6 一方の板に/5 穴を/3 あけておけば/2 /05 二枚の板で/4 スライムを/3 挟んで/2 /7 魔石を/3 固定できるはず……/2 」
「やっぱ/6 学者/1 頭いいな!/3 」
「あ/6 エンジさん/1 」
「だんなー/1 」
オージハッドと大学の学者たち、そしていつの間にか子供達にも顔を覚えられていた。
オージハッドが嬉々として報告してきた。
「すごいんですよ。/3 スライムの魔石を/3 取り出す作業をしてたら/2 /04 クリティカル率が/1 上がったみたいで/2 /7 鮫に/5 クリティカル/3 出せるようになりました/2 」
― まじで?/6
― 鮫に?/3
― 実験のために/4 ガナフドラの/9 演習に/3 混ぜてもらえるんだっけか/2
― それは/1 会社効果なのか/3 /7 魔石を/3 狙うと/2 /05 習熟度が/1 上がるのか/2
― 楽しそうで/3 何より/6
能力値上昇の謎はまだまだ多い。




