表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/181

53 【開拓VRβ版実況15】 魔物の分布

※お使いのパソコン・情報端末は正常です。

 セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。


 南の海岸で毒蛸を退治して開拓者の酒場に戻ってきたところ。

 ケビンが酒場の一角に目をとめた。

「カーマンが/1 いない/2 ?/6 」


 ギルド内に居るのはいつもの狩猟者NPC三人組のうち、ベクローとアードットの二人。

 心なしか二人の表情は沈痛だ。

― おいぃ!/6 知り合いが/1 死んだ/2 とか/03 勘弁してくれよ!?/2

― さっき/5 ミーレ君が/1 路頭に迷いかけてた/2 だけに/04 不安すぎる/2

― もちつけ/6 別行動なだけかもしれん/2

― カーマンんんんん!/1

 死んだと思われて視聴者に人気が出てしまっているカーマンだが、決め付けるのは早いだろう。エンジは思い切って二人に話しかけた。


「あの/6 カーマンさんは?/1 」

「ああ?/6 あー、/6 旦那か/1

 あいつは/1 貧民街で/5 子供の/3 看病してる/2 」


「今朝/5 ちっこいのが/1 倒れたんだわ。/2

 原因が分からんで/4 お手上げだわ/2 」

「ちびどもも/1 お化けに/4 やられた/2 とか/03 要領を得ねぇ/6 」

「エンジ、/1 アードット/1 『悪霊』って/3 言った/2 ?/6 」


 若干機械翻訳の妙を見たが、お化け、悪霊と聞けばエンジ、そして同行していたケビンにも思い当たる節が一つ。南の海岸で見みつけたドクロ模様の毒蛸だ。


「回復薬/3 持っていきます。/2

 案内してください/2 」

「お、/6 おう/6 わしが/1 案内するわ。/2 ついて来てくれ/2 」

 ベクローが席を立つ。

「おい/6 ベク……/1 んー……んんっ/6 手遅れでも/5 誰か/3 責めたりしねぇでくれよ/2 旦那/1 」



「ケビンさん/1 毒消しって/1 あるんですか/2 ?/6 」

「ゲームの万能薬/1 ない/2 /7 薬と/1 毒/1 対応する。/2

 僕から/5 血清/3 作れるかも?/2 /7 分からない/2 」

 そう、毒消しがあるならケビンがとっくに使っているだろう。


「……えっと……!/6 」

 エンジは酒場の入り口で振り返って同行していた学者の三人に頼みたいことが頭を巡る。

 解毒薬を作ってほしい。ケビンに協力してもらえれば血清が作れるのでは。しかしゲームシステム上、そういった部分までサポートしているのか。

 色んな考えが巡るがとっさに出てこない。


「エンジさん、/1 事情は/1 大体わかりました/2 ので/04 先に/5 行ってください。/2 」

 声をかけてくれたドーエクに任せて先を急ぐことにした。開拓者の酒場内に居たので大体の事は察してくれたらしい。



 開拓VRゲーム。Walkers(ウォーカーズ) on(オン) the() Frontier(フロンティア)。略称WotF。

 舞台は十九世紀前後の科学技術を持ち、魔法が発達している世界の新大陸。

 開拓者、狩猟者、学者、貴族、四つの開拓民が協力して未開の地を開拓し、拠点となる街を開き、魔物を退ける。


 現在バランス確認という名目で大規模βテスト実施中だ。不具合や説明不足をチェックするためにベータテスターに実況を推奨している。


 NPCの思考の精度は極めて高く、本当に生活しているように行動する。


「旦那!?/1 そのかっこ……!/1 何で/6 ここに/5 来るんすか!?/2 」

 突然の訪問に警戒したのか抜き身のナイフを持ったままカーマンが出てきた。


 貧民街の掘立小屋の中、回復薬は高価なのでちょっと前まで魔石で困っていた狩猟者が余分に大量に持てるものではない。

 案の定、小さい子を看病するための回復薬は尽きていた。

 しかし、エンジがあわてて回復薬を渡そうとするが、受け取らない。


「旦那……/1 気持ちはありがたいんすけど/6 /7 これ以上は/5 レオワーを/3 苦しめるだけなんで……/2 」

 と、カーマンは沈痛な面持ちでナイフを見る。


― 待った/2 待った!/2

― 思いつめたら/2 あかん!!/6

― 何とかしろ!/2

― 回復薬じゃ/4 治らんの?/2


「レオワーが/1 一度に/6 飲める/2 量は/01 とっくに/6 越えてるんす/2 /7 これ以上は/5 もう……/6 」


「ちょっとだけ/6 みせてください/2 」

― エンジ/1 何か/3 分かる/2 ?/6


 エンジはタコの毒にやられたと思われる子を見る。

 毒の状態のままだろう、脂汗が浮いて痛みにうめいたまま予断を許さない。


― なあなあ/6 ダメもとでいい?/6

 視聴者に話しかけられる。

「お願いします/6 」

― 大学の先生/1 /7 魔力も/1 生命維持の要みたいなこと/3 言ってたろ/2 /7 魔力見たら/5 何か/3 分からんかな/2 ?/6


 エンジがじっと魔力の流れを見ると、全身のあちこちにうっすらと瘴気みたいな魔力が発生している箇所がある。特に足のすり傷の周りで瘴気がひどい。


― 瘴気?/3

― 瘴気は/1 体に/5 毒だよな?/3

― 人体に/5 巡ってる/2 液体の魔力とは/03 違う感じだけど……/2

― これ/3 取り除いたら/05 どうにかならんか/2

― 取り除いていい/2 もんなの/01 ?/6

― 他に方法が/1 ない/2

― 外に居る他の子/3 見てみ/2 /7 瘴気まとってる子/1 おらんよ/2 /7 異常なのは/1 間違いない/2


 エンジはおっかなびっくり魔力の流れをコントロールして、瘴気をそーっと取り除いてみる。


 瘴気は後から溢れてきているが、さきほどより少し辛さが軽減されたようで、呼吸が穏やかになり、子供はぼんやりと目を瞬いた。

 しかし、心配して入り口から覗き込んでいる子たちと比べて魔力の量が明らかに薄い。


― 魔力/1 減ってる/2

― 回復薬/3 あげるべきじゃん/2

― 飲んだら/5 死ぬって/2


― 投与量の問題だと思う/3

― 現実の薬だって/5 致死量は/1 ある/2

― 回復薬は/1 安全域の狭い薬なのかもしれん/3

― 過剰摂取したら/5 死ぬけど/2 /7 適量なら/5 大丈夫なはず/3


 エンジは持ってきた追加の回復薬を少しずつ飲ませていく、緊張で手がプルプルする。

「旦那/1 楽にしてあげたいなら/5 一気に……/3 」

「いえ/6 助けられます!/2 」

― まだ/6 死ぬと/3 思ってる……/2

 カーマンは半信半疑そうだったが、徐々に顔色が良くなっていく子を見て希望が見えてきたらしい、薬を飲ませるのを代ってくれた。


「一般的に/5 これ以上/5 飲ませんなって/2 量を/03 越えてたんす……/2 そんで/04 もう/6 だめかと……/3

 駆け出しが/1 回復薬/3 がぶがぶ/6 飲んで/2 /7 急に/6 ぶっ倒れて/2 死ぬ/2 ってのは/01 狩猟者/3 やってりゃ/2 /05 一度は/5 見るんす/2 」

 カーマンが半泣きで疲れ果てたようにつぶやいた。


― 何だそのトラウマ/3

― 泣かないで/2

― まだ/6 予断を許さないんだから/2



 エンジも瘴気を取り除きつつ、レオワー君の魔力の量を観察し続けて、慎重に追加の指示を出す。飲んだ分はきちんと全身に行きわたっているようだ。


― 飲ませすぎると/5 前に/5 エンジが/1 魔力量/1/9 多すぎて/04 危ないって/2 /03 言われてた/2 状態みたいに/03 なるんかね?/2

― 魔石化の話とか/1 どう聞いても/6 動脈の梗塞/3


― ケビン君が/1 少しずつ/6 回復薬/3 飲んでたのも/2 /01 それ?/3

― そうかも/6

― さっきの/9 ケビン君は/1 毒で/4/9 少しずつ/6 消耗する分を/03 補ってたって理由もあるだろうけど/2


― プレイヤーは/1 初回復薬の前に/5 ハロウさんから/4 注意される/2 /7 無視したら……/5 魔石化して/4 死ぬかもね/2

― 拠点から/5 リスタートするだけでは/2 ?/6


― 回復薬の/5 用法用量を/3 守ってお使いくださいとか/2 /7 どんなゲームだ/3

― しかも/7 普通のゲームの毒消しみたいな/9 万能薬が/1 ないときたもんだ/2

― そんなとこを/5 リアルに/3 するなよ/2 /7 めんどいだろ……/3




 毒が完全に消えてすやすや寝息を立て始めたのを確認したので帰るだけだったのだが。

「旦那/1  そんなかっこで/5 こんなとこ/5 ウロウロしてたら/2 /05 目立つんすから/4 気を付けてください/2 」

 と、埃っぽい毛布を被せられ。

「ベクロー!/1 お前も/1 頼むぞ/2 マジで!/6 不用心すぎんだろ!/2 」

「わーっとるわ!/6 急いで来ただけだわ!/2 」

 と、お叱りを受けた。


「ガイコツ!/1 」

「ガイコツ/1 落ちてた/2 」

「ガイコツ/1 溶けてたー!/3 」

「動いてた!/2 」

「レオワーは/1 あっち行けしてくれたの!/2 」

「そしたら/7 ニーちゃん/1 足をすりむいてて/2 具合悪くなった/2 」


 帰り道、口々に話す子供たちが大体事情を話してくれた。

 どうやらドクロ模様の蛸の小さいのが居て、年少の子を守ろうとして蹴っ飛ばした弾みに噛まれたようだ。

 薬が届くまで保ったのは魔物が小さくて毒が少なかったからだろうか。


― 得体のしれないものを/3 素足で/4 蹴るな/2

― いや/6 いいこじゃん/1

― 俺が/1 日常で/5 蠢いてるあれ/3 目にしたら/2 /05 ダッシュで逃げてる/2


― しかし/7 何で/46 急に/6 魔物の分布が/1 変わったんだろうな/2


― 言いたかないけど/6 今までは/5 あのワニみたいな水路の魔物の縄張りだったから/04 大丈夫だったのでは……/2

― それなー/6

― 魔物/3 追っ払ったら/2 /04 もっと厄介な魔物が/1 住み付いた/2 って事/03 ?/6

― 確証はない/2 けど/7 可能性は/1 ある/2


― もし/6 そうなら/5 罠だろ。/1 セージド達の時といい/5 製作者/1 性格悪い/3

― 作り込みが/1 深く、/3 /7 下手に突っつく/2 と/05 えらい事に/3 なる/2 生態系を/03 よく再現している/2

― 単に/6 あれこれ作ってたら/4 罠として/4 作動しただけの/2 希ガス/6

― 好き放題/6 穴/3 掘ってたら/2 /05 人が/1 はまる/2 サイズに/06 なってた/2 現象……/03


― もし/7 水路の魔物を/3 追い払った/2 のが/01 原因なら/04 子供/3 見殺しにしてたら/2 /05 後味悪かったな/3




 開拓者ギルドにはドーエク達が待っていた。


「ありがとうございました。/6 ドーエクさん/1 」

「お礼には及びません。/6 解毒剤を/3 作って/2 商品化したかったのは/2 /01 本心です/3 」

― ちゃっかりしてる/3

「しかし/7 学者さん達に/3 探してもらったんですが/2 /7 血清の精製などのセットが/01 売ってないんですよね/2 」

「え?/6 」


 この世界、特許のセットなどを購入したりすると新しいものを製造できるようになったりするのだが……。

― 精製技術/1 だいぶ/6 後の時代だからかなぁ/3

― 血清自体が/1 十九世紀末の/5 発見だしな/2

― 自力開発/3 不可避/2

― このペースで/5 進むと/2 /05 製品版の時/5 二十一世紀に/3 なってたりして……/2


「調剤は/1 商業関連かと/3 思ったのですが/2 /7 あまり/6 補正も/1 効いてないみたいですし。/2

 皆で/5 医療系のスキルの取り方を/3 模索している所です/2 」

― スキルって/3 取得できるの/2 ??/6

― 補正?/3


「スキルに関連して/4 先ほどの/5 オージハッドさんを/3 紹介しようとしたのですが……/2 」

 と、ドーエクは説明を始めた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ