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52 【開拓VRβ版実況15】 ギルドに戻って、予兆

※お使いのパソコン・情報端末は正常です。

 セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。


「あっさり/6 片付いちゃったね/2 」

 朝の光の中、ウェンカが魔石を拾いながら、しぼんだ風船のようになったドクロ柄の蛸の山を見て呟く。

 海岸の蛸を片っ端からケビンが叩き切った結果こうなった。


「あっさりじゃないです!/6 ウェンカ!/1

 ケビンさん/1 毒を/3 受けてるんですよ!/2 」

 あっさり片付きはしたが思わぬ事態が発生し、リスジェイアはウェンカをたしなめていた。


 周囲に魔物は居なくなっていたが、ケビンは魔物に捕捉されにくくなるスキル、簡易キャンプを多重にかけた範囲内で休んでいる。

 ケビンの周りには毒を示す紫色のエフェクトがふわふわ浮いているらしい。

 らしい、というのは学者しか状態異常状態が分からないからだ。ケビン自身は体の重さや全身の軽い筋肉痛のような痛み、HPの減少を見れるので毒状態は分かるという。


 もう一人の狩猟者のエフジドルダは周囲を警戒していた。


「ケビンさん/1 すみませんでした/6 」

 エンジが以前この辺りに来たときには蛸の魔物は居なかった。

 唯一居るサメの魔物も、こちらから魔物の住みかに踏み入らなければ襲われることも無かったのでつい護衛を確保するのを怠っていた。


「僕は/5 心配ないよ/6 」

 回復薬をちびちび飲みつつケビンが答える。

「狩猟者が/1 毒を/3 受ける/2 のは/01 よくある。/2

 しばらく待てば/5 毒は/1 消えるよ/2 」


― そんなもんなのか?/3 毒/1

― そらそうよ/6 /7 時間経過で/5 消えない/2 毒とか/01 相当厄介だぞ/3

― 現実でも/5 毒だって/5 病気だって/5 生き延びれば/2 /05 抗体/1 できるのよ/2


 視聴者の言う通り、いつかは消えると思われるが、それがいつかは分からない。


「でも/7 そうだね/6 /7 体/1 重いと/3 /05 危ない/3 そして/7 この場所に/5 魔物が/1 増えたの/2 /01 心配/2 」

 ケビンの提案でもあって街に帰る事になった。



「では/5 この魔物の素材は/3 僕が/1 運びましょう。/2

 きちんと調べれば解毒剤とか/3 作れるかもしれません/2 」

 ミーレ君が提案する。オーガの巨体ではこの魔物の山も何とか運べる量の様だ。


「ミーレ君、/1 私たちも/1 手伝うよ/2 」

「重さは/1 ありません/2 が/7 毒が/1 ある/2 ので/04 慎重に/6 扱わねばならない/2 部位ですから/01 」

 毒があるのってやっぱ歯舌かな?とか言いながら学者三人で手分けしている。


「えーと/6 僕は/1 」

「エンジも/1 エフジドルダと/5 周囲の警戒を/3 お願い/6 」


― 一人だけ/1 仕事してないの/2 /01 気まずい/3 /03 分かる/2

― さっき/5 簡易キャンプも/3 一人だけ/6 使えんかったばっかりだしな/2



 開拓VRゲーム。Walkers(ウォーカーズ) on(オン) the() Frontier(フロンティア)。略称WotF。

 舞台は十九世紀前後の科学技術を持ち、魔法が発達している世界の新大陸。

 開拓者、狩猟者、学者、貴族、四つの開拓民が協力して未開の地を開拓し、拠点となる街を開き、魔物を退ける。


 現在バランス確認という名目で大規模βテスト実施中。不具合や説明不足をチェックするためにベータテスターに実況を推奨している。


 日中は周囲に魔物の気配もなく、無事に第一定都の街に帰ってきた。

 魔物の素材を買い取ってもらうために開拓者の酒場に向かう。

 大学での研究用の一部を除いて売ることにしたが、研究用に何をどれくらい取り分けるかは学者の皆さんにお任せしすることにした。


 開拓者の酒場に到着すると、入口のそばの机の方から声をかけられた。

「おや/6 エンジさん、/1 こんばんは/6 」

「え?/6 」


― あ/6 貴族の/1

「ドーエクさん/1 こんばんは/6 」

 エンジも違和感を持ちつつ返事を返す。


― プレイヤーの/3 ドーエクさんやね/1

― 『こんばんは』/6 って/03 訳された?/2 ゲーム内時間は/1 午前中だよな/3 ?/6

― 中の人が/1 アジアあたりに/3 住んでるんかもしれんし/2 /7 朝夕の挨拶が同じ国の人で/5 機械が/1 翻訳ミスしたんかもしれん/2

― そっちの白い人も/1 プレイヤー/3 ?/6


 ドーエクと同じ机に座っているのは白い長い髪に白いロングコート。青いぱっちりとした目で、女性に見える。


「は、初めまして。/6

 私は/1 オージハッド・カドエル。/3 学者です。/3

 エンジさんですよね/1 」


― 声が/1 低い/3

― その見た目で/5 男性は/1 反則なのでは/3 ?/6

― よく見ると/5 かなりでかいぞ/6 この男/01

― 彼は/1 罠です/3

― 罠???/1

― 男の娘の/9 スラングを/3 誤訳したぽい/2

― ボイスチェンジャー/3 使ってる/2 女の子/01 かもしれないじゃん/6

― 今日/5 翻訳/1 調子悪ない/3 ?/6


 美人に反応してか突然大量のコメントが溢れ、エンジは気が散りそうになるが頑張って受け答えを返した。



 自己紹介が終わったところでドーエクが世間話を始めた。

「ところで/7 エンジさん達は/1 町の外に/3 行ってこられたんです/2 か?/6 」

 エンジはお喋りついでに昨夜の事を話すことになった。



「ははぁ/6 海賊旗でも/3 見つけたのかと/2 /03 思いきや/2 /7 蛸の模様なんですか……/3 」


 ドーエクはミーレ君がカウンターのそばで蛸の皮を広げているのを眺めていた。


「毒を/3 持つ/2 魔物なんですか?/01 毒状態/3 初めて見ました/2 」

 オージハッドが言うにはケビンの毒状態は継続しているらしい、申し訳ないのでエンジは回復薬を奢る事にした。


 まだゆっくりと一本目の回復薬を飲んでいるケビンが、ギルドの一角に目をとめた。

「カーマンが/1 いない/2 ?/6 」


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