46 【開拓VRβ版実況13】 ベテランの新キャラ
※お使いのパソコン・情報端末は正常です。
セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。
開拓VRゲーム。Walkers on the Frontier。略称WotF。
舞台は十九世紀前後の科学技術を持ち、魔法が発達している世界の新大陸。
開拓者、狩猟者、学者、貴族。四つの開拓民が協力して未開の地を開拓し、拠点となる街を開き、魔物を退ける。
現在バランス確認という名目で大規模βテスト実施中だ。
エンジは今日も家と会社と開拓者ギルドと砂浜の実験場を行き来する。
その間、視聴者が過去の出来事の情報交換をしている。暇なのだ。
― エンジは西の大河には/5 行かんの/2 ?/6
― ガナフドラ第一が/1 チームを/3 組んで/2 行ってるよ/2
― エンジが/1 行って/2 /05 どーする。/6 まだ/6 見渡す限りの大自然だぞ/3
― ところで/6 第二定都にも/5 ガナフドラ/1 あるんだっけ/2 ?/6
― 第三十五警備会社/1
― 本当に/6 名前/3 被らせて来てんのか/2
― 無駄な努力/3 乙/6
― 話/3 変えたいんだけど、/2 /7 スライム養殖は/1 進んでるの/2 ?/6
― 実験場を/3 南の砂浜に/5 移して/2 /7 テリューナル教授達に/3 丸投げしてるよ/2
― ラッタマーシさんは/1 あっさり/6 許可くれたね/2
― 街の外は/5 管轄外だろうし/3
― NPCは/1 原則/6 プレイヤーの/3 邪魔しないようにしてるらしいから/2
エンジが開拓者ギルドに居たところ声をかけられた。
「失礼。/6
あなたは/1 ノチリスノイラ第八運輸会社のエンジよね/3 ?/6 」
小中学生ぐらいの小柄な体格。髪は肩に着くか着かないかというショートヘアーで茶色。ゴシックロリータとも言われそうな黒いコルセットと一つながりのふわりとしたミニスカートのドレス。ただしコルセットとスカートは飾りで、動きやすい乗馬服風の上着にズボンとブーツの様だ。
― 誰?/6
― 誰だ?/6
― プレイヤーみたい/1
視聴者の言う通り、彼女の周りにはプレイヤーであることを示す光が明滅している。
― 女アバターのプレイヤー/1 /7 この前の事があってから/5 何かこえーんだけど/3
視聴者が言っているのは以前突然やってきて名前乗っ取り宣言をして去っていった第二定都のプレイヤーの事だろう。
― 前の事が/1 あって/2 /7 第二定都の人/1 怖い/3
― この人/3 知ってる/2
― 第二定都の人じゃないよ/3
「私は/1 イオナ・ダスバックス。/3 一期βテスター/3 だけど/7 エンジと/5 顔を合わせるのは/2 /01 これが初めてね。/3
ここから西で/5 農園を/3 営んでいる/2 貴族よ。/01
ダスバックス第五農業を/3 よろしくね/2 」
― 貴族?/1
― 貴族/1 多ない?/3
― 開拓者と/1 狩猟者は/1 大抵/6 町の外の/5 魔物/3 狩ってる/2 から/04 エンジと/3 遭遇しにくい/2
― 噂の人?/1 西の農園の/8
― 全然見かけなかった/2 けど/7 エンジと同じくらい/6 古参なんやね/3
― めっちゃ頑張って/6 第一定都の川の上流に/5 農園/3 作ってる。/2 イオナさんと/3 呼べ/2
― 貴族で/5 街の外に/3 出てる/2 時点で/05 只者では/1 無いな/2
「はい、/6 僕は/1 エンジ・ノチリスノイラです。/3 よろしくお願いします。/2
何か/6 ご用でしょうか/2 ?/6 」
「動画/3 見たわ/2 」
「ありがとうございます/6 」
「スライム養殖場のスライムを/3 売ってほしいのだけど/2 」
突然の申し出に面食らう。
「売るも何も、/6 /7 街の川に/5 溢れてますよ/2 ?/6 」
「ごめんなさい、/6 スライム干しっていう肥料が/1 あるのよ/2 。/7 それに/3 加工したいから/2 /04 ある程度の大きさがあると/05 好都合なのよ。/3
魔石は/1 そちらに/5 お任せするから、/2 /04 お願いできないかしら?/2 」
― スライム干し……/1
― 開拓者の人の動画/3 見たけど/2 /05 マジで/6 アイテムで/5 あるよ。/2 高級肥料/1
「その加工方法って/1 学者さんに/4 発明してもらわないといけないのでは/2 ?/6 」
「そうなのよねぇ、/6 学者さんの目録によると/4 スライム干しセットは/1 あるらしいのよね/2 」
― セットって……!/1 売ってんの!?/2
イオナによると、学者ジョブは基本装備として図鑑や発明品目録などを持っている。
欲しい発明品が既にあれば購入したり特許料を払って増産したりできるという。
そうでなければ一から試行錯誤して手作りだ。
発明品には現実時間で一年ほどの特許の保護期間があるらしい。
― ええ~/6 この時代/5 めんどい/2
― 権利が/1 確立してる/2 時代かぁ/05
― エンジの/1 実験してる/2 スライム養殖も/05 誰か/61 特許/3 とってたりしない/2 ?/6 大丈夫?/6
― だめだったら/5 ハロウさんが/1 言ってくれると思うよ。/2 /7 採取禁止エリアとか/5 建築禁止エリアで/5 出て来て/2 警告してくれるもん/2
― 大学でも/5 チェックしてるんじゃないかな/2
― 研究は/1 書類との/3 戦い/2 みたいな側面/01 あるよな……/2
心配になって相談してみると、イオナは既に調べてみたらしい。
「魔物を/3 養殖しようという/2 奇特な事を/03 技術的に/9 確立しようという/2 人は/01 あなただけだったわ/3 」
「僕も/1 NPCのテリューナル教授の研究に/3 協力してるだけなんですけど……/2 」
更に言うとアイデアは視聴者コメントからだ。
現在の試験運転はまだまだ研究が必要な段階だが、上手くすれば独立採算とまではいかなくとも赤字を限りなく減らせそうではある。
― ぶっちゃけ/6 水路に/5 魔物を/3 溢れさせないための、/2 /04 採算度外視の/5 防衛費みたいな/03 位置づけだったからな/2
― まわりの貴族ジョブの人達が/1 個別に/6 負担を/3 分散して/2 持って/2 /04 事業を/03 支えてくれてる/2
― ガナフドラは/1 訓練がてら/6 砂浜の/5 警備してくれてるし/2 /7 フロードは/1 屑魔石の流通網/3 整備してくれてるし/2
「じゃあ/6 決まりね。/2
しばらくしたら/5 技術研究のために/4 学者と/3 開拓者を/3 こちらに/5 送るわ/2 」
「あの……/6 もしかして/7 西の農園でも/5 単独で/5 研究できるのでは/2 ?/6 」
農園なんだから人も多いはず。スライム養殖だって研究だってできるはずだ。
「せっかく/6 街に/3 出てきて/2 他の貴族の人と/3 お近づきになれる/2 機会だもの。/05
同じ開拓民同士、/1 仲良くしましょう/3 」
― ドーエクさんも/1 似たような事/3 言ってたけど/2 /7 何か/6 利点/1 あんのかな/2 ?/6
― 知り合いだと/5 何かあった時、/5 話が/1 早い/3 ってのは/01 ある/2
良いお話が出来た。と、イオナは席を立った。
「そうだ、/7 今度/5 うちの方にも/3 いらっしゃい、/2 /7 街の外も/3 見たいでしょう/2 」
「いえ、/6 僕が/1 外に/3 出ると/2 /05 魔物に/3 やられるので/2 」
イオナがどうやって街まで来たか分からないが、たかが外出に大名行列をあつらえないといけないのは困る。
― アードットたちも/1 護衛は/3 厳しいって/6 /03 言ってたもんな/2
するとイオナは楽しそうに笑う。
「貴族や/1 学者が/1 外に/3 出るには/2 /05 狩猟者だけでなく/6 開拓者が/1 必要なのよ。/2
今度/5 見せてあげるわ。/2
動画で/4 見てもらえばいい/2 けど……/7 エンジは/1 動画を/3 見ないのよね……/2 ?/6 」
見送りに出ると、彼女について第一定都に来ていたらしい開拓者と狩猟者の数人がにこやかに手をひらひらさせながら去っていった。
2020.01.03 重複していた表記を削除。