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44 【開拓VRβ版実況12】 第二定都の黒いやつ

※お使いのパソコン・情報端末は正常です。

 セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。


※ 爆発・火災の表現等に敏感になっている方はご注意ください

 開拓VRゲーム。Walkers(ウォーカーズ) on(オン) the() Frontier(フロンティア)。略称WotF。

 舞台は十九世紀前後の科学技術を持ち、魔法が発達している世界の新大陸。

 4つのジョブが協力して未開の地を開拓し、拠点となる街を魔物から守る。


 現在バランス調整のため大規模βテストを実施している。


 ついこの間、ベータテスターの募集の第二弾があったばかりだ。

 新規参加者は第二定都という街に居る。


 一方、エンジ達の居る第一定都は、街の河に潜んでいた大きな魔物を追い払って以来、平穏に過ぎている。

 エンジは自分の会社、ノチリスノイラ第八運輸会社で書類仕事をしていた。


― ここが/1 第一定都で/3 /7 新しい街が/1 第二定都か/3

― 何のひねりもないな/3


 エンジの視聴者は雑談している。


― ひねりが/1 欲しいか?/2

― 第Ⅱ定都/3

― 九十度ばかり/6 ひねってきたな/2

― 評価する/2


― 実際のところ/6 第二定都に/3 人/01 いるのか/2 ?/6

― 実況/3 見ようと/2 /03 思ったんだけど/2 /7 ほとんど検索に/3 引っかからないね/2


― んー/6 何か/6 チーミングみたいなん/3 してる/2 って噂/03

― チーミングもくそも/6 チーム/3 作って/2 遊ぶ/2 ゲームだよ。/03 ソロFPSじゃねーんだぞ/3

― そうじゃねんだよー/6 何て/3 言ったら/2 /05 伝わるかな/2


― 独占っていうか……/3 自治厨?/6

― イミフ/6

― なんで/6 新参が/1 自治すんだよ/2


― 自治?/6

― 自分たちのルールを/3 押し付けようとする/2 人/03

― レッテル張り/1 いくない/3

― プルプル……/6 悪い自治厨じゃないと/5 いいよ……/3

― 良い厨……とは……/3 ?/6



 不意にお馬さんが侵入してしまったのかと思うような木の板を打ち鳴らすような音が外の廊下に響いた。

「お邪魔するわ/6 」


 靴音高く表れたのは知らないプレイヤー。

 黒い長髪、対照的な白い肌、黒いバッスルスタイルのドレス、異常なほど大きい真っ黒な扇子。

 小柄な女の子だった。

 服装から見るに貴族のジョブに見える。


「あなたが/1 エンジ・ノチリスノイラよね/3 」

「そうですが/6 /7 あなたは?/6 」

「ジェヴィ・ノチリスノイラ/1 」

「え?/6 」


― え?/6

― え?/6

― 知り合い?/6

― ん?/6

― 親戚って事?/6


「ええと……/6 苗字/1 被りです/2 か?/6 偶然ですね/3 」

 彼女は鼻で笑った。

「違うわよ/2 /7 あなたたちが/1 成功してるのって/2 /01 単に/6 独占状態で/4 商売してるからでしょ/2

 だから/7 私が/1 もらってあげるのよ/2 」


― あ/6

― なにいってんだこいつ/6

― これ/1 あかんやつ/3

― エンジ/1 用事/1 あったじゃん/2 /7 今すぐ/5 帰ろっか/2


「あなた達の効率の悪い進め方/3 見てると/2 /03 イライラすんのよ。/2

 皆で/1 やる/2 ゲーム/03 なんだから/7 迷惑なの/3 分かるでしょ?/2

 それだけ/3 伝えに来たの/2 じゃあね/6 」


 静かだが一方的にまくしたてると、来た時と同じくブーツのかかとを高らかに鳴らして去っていった。



― 先達が/1 先輩風/3 吹かすことはあるけど/2 /7 何じゃ/6 ありゃ/1 ?/6 すっさまじいな/6

― むしさんが/1 全速力/3 /06

― 何だったんだ/6

― 多分/6 怒鳴らなかったのは/2 /01 暴行判定/3 引っかかるのを/2 /03 警戒してだな/2

― つまり/6 恐喝慣れしてるか/3 /7 以前/5 よそで/5 BAN/3 食らったかだぞ/2

― こわちか/6

― 例によって/6 文字に/3 起こすと/2 /05 大したことないんだよな/3 /7 言ってる事自体は/1 だから?って感じだし/3 /7 こーゆー態度だけやたら不快なやつ/3 相手するには/2 /05 録画/1 録音/1 必須/3

― エンジ/1 大丈夫?/3

「大丈夫です……/6 」

― エンジ/1 だめそう?/3

「えっと……/6 」


「エンジ様/1 ……守衛を/3 増やした方がいいでしょうか/2 ?/6 」

 秘書のエオフォンファードさんの呼びかけに思わず我に返る。

「え、/6 あ/6 そうですね/6 」

― 守衛さん/1 わけわかんないうちに/5 突破されちゃったんだろうなと/2

― 貴族プレイヤーが/1 ああいう言動に/3 出たら/2 /05 フリーズするわ/2


― 第二定都/1 大体/6 あんな感じ/3

― え?/6 あれが/1 大挙して/2 来てんの/2 ?/6

― 何でまた/6 そんなことに/3 ?/6

― 分からんけど/2 /7 どうも/6 知り合い同士の/9 大集団で/1 まとまって/6 きてるみたい/2


― 抽選/1 仕事しろ/2

― ヒント/6 先着順/3

― ベータテスター/3 参加/2 権利/01 裏で/5 取引されてる/2

― 全 員/3  B A N し ろ/2


― エンジ/1 知ってるかもしれないけど/2 /7 WotFは/1 今/5 結構/6 話題になってんだ/2

 ベータテスターの/9 動画MADが/1 バズっちゃって/2

「ああ/6 そういえば……/6 僕は/1 見てませんけど/2 」

― ここ数日ってとこだぞ/5 

― さっさと/6 飽きてくれる/2 ことを/03 祈る/2



 不意に町中に爆発音らしき音が轟く。


― !?/6

― 今度は/5 何だ?/6

― 窓の外!/5

― あっち/5 あそこに/5 煙/1 上がってる/2


 エンジの会社の窓から、遠くに上がっている煙が見えた。




 エンジが駆けつけたガナフドラ第一警備の出入り口は半壊し、煙が立ち込めていた。野次馬も恐々と遠巻きに見ている。

 エンジは慌てて外から知っている人の名前を呼んでみる。

「エプヴィルさん!/1 ニスミハさん!/1 イドレードさん!/1 」

「おお/6 エンジ殿/1 」

 なぜか横からエプヴィルに話しかけられた。会社のスタッフらしいNPCの人たちも一緒だ。


「エプヴィルさん!/1 無事だったんですね!/3 」

「いや/6 吹き飛んだな。/2 自宅から/5 リスタートしてきたところだ/2 」

― 吹っ飛んだんかい/2

― こわいから/3

― 何が/61 あったんだよ/2


「要領を得ない客が/1 来ていてな/2 /7 秘書達を/3 下がらせて/2 話していたのだが/2 /7 賑やかにしすぎたせいか/4 ニスミハが/1 機械の調整を/3 誤ったらしい/2 」

 いやぁ、全員無事でよかった。と半壊した社屋を見ながら笑うエプヴィルの目は笑っていなかった。


― こっちにも/5 来たのね/2

― ゲームでしか/5 できない/2 セルフ自爆テロ/03

― お別れは/5 ブロックで/4 ってレベルじゃねーぞ/3

― 皆/1 何物騒な事/63 言ってんだ/2 ?/6 /7 事故だよ/3 事故/3

― PKなんて/1 なかった/2

― 皆で/5 反省会した/2 会議室/01 無くなってしまったん/2 ?/6



― 復帰までの時間って/1 拠点とやられた場所の距離に/3 比例するんだっけ/2

― こっから/5 第二定都って/1 遠いなぁ……/3

― しばらくは/5 来なそうね/2


 その後、この日来た第二定都の貴族が正式に訪ねてくることはなかった。


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[良い点] 何周読んでも、このくだりがすごく好き。 ― ここが/1 第一定都で/3 /7 新しい街が/1 第二定都か/3 ― 何のひねりもないな/3 ― ひねりが/1 欲しいか?/2 ― 第Ⅱ定都/…
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