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40 【開拓VRβ版実況10】 討伐作戦開始

※お使いのパソコン・情報端末は正常です。

 セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。


 開拓VRゲーム。Walkers(ウォーカーズ) on(オン) the() Frontier(フロンティア)。略称WotF。

 架空の近代の新大陸が舞台。

 現在、難易度調整のためβ版が稼働中。


 このゲームでは開拓と並行して拠点である街を防衛する必要がある。


 よりによって安全な拠点であるはずのその街中の河川に魔物が住み付いた。

 そして船を襲うまでに成長してしまったらしい。


 今はその討伐作戦の開始直前だ。

 エプヴィルが自身のガナフドラ第一警備会社を使って作戦を立案したのだが、エンジもそれに加わっている。


「こちら/1 ガナフドラ第一警備会社に/3 所属してもらっている/2 イドレードだ/03 」

 肩口よりやや上まである短い黒髪、青い目、少し重厚な黒い革鎧に近いジャケットを着た男性だ。

 見るとプレイヤーの証である光が周回している。


「イドレードです/3 よろしく/6 」


― プレイヤー?/6

「イドレードさんも/1 プレイヤーですか/3 ?/6 」

 視聴者とほぼ同時にエンジの声が出た。


「うむ/6 川下の橋や/5 向こう岸で/5 作業している/2 ゆえ/04 紹介できない/2 が、/7 うちには/5 プレイヤーが/1 大勢/6 所属しているぞ。/2

 今回は/5 魔物が/1 巨大で/3 /04 一撃死も/1 あり得る/2 ゆえ/04 プレイヤーを/1 中心にして/3 /7 NPCは/1 裏方になってもらっている/3 」


― ニスミハさんの時は/5 知りあいなのかー/3 ぐらいに思ってた/2 けど/7 プレイヤーを/3 雇用するってのもアリなのか/2

― そういえば/6 エンジも/1 ケビン君を/3 用心棒として/4 一時/5 雇ってたことになるのか/2


「プレイヤーの開拓者なら/1 現地の様子を/3 報告してもらえる/2 のでな。/04 あまり/6 強制はできんが/2 目で見た情報が/1 手に入る/2 利点は/01 大きい/3 」

「まぁ、/6 『投稿した実況動画/3 見て/2 』で/04 済むので/2 /7 報告は/1 楽ですね。/2

 このゲーム、/1 遠出するたびに/5 お金がかかる/2 ので/04 出張費用を/3 出してもらえると/2 /01 助かるんですよね/2 」

 もちつもたれつってやつです。と、イドレードも笑う。


― へー/6

― 貴族って/1 クランマスターとかと/3 ……何だ/3 ?/6 何かみたいなポジションなのか/3 

― なんかって/1 なんだよ/3

― まぁ/6 言いたい事は/1 何となく/6 分かる/2

― 何だっけこういう役職……/3 パッと/6 出てこない/2

― エグゼクティブプロデューサーとか……?/1

― 社長で/1 いいわ/3 めんどくせぇ/6


「では、/7 作戦を/3 開始する。/2

 エンジ殿、/1 /7 魔物の気配は/1 動いていない/2 か?/6 」

「はい、/6 この位置、/5 川の中ほど、/5 水深8mほどの位置です/5 」

 エンジはエプヴィルにはっきりと返事をする。サリーリルカも頷いた。

 以前はぼんやりした気配しか感じ取れなかった魔力感知だが、今はある程度の位置と大きさも感じ取れる。




「イドレードが/1 投擲する。/2 /7 一つは/1 魔物の直上、/3 もう一つは/1 魔物を誘導するために/4 やや川上だ/3 」

 エプヴィルが改めて説明する。


「わたくしは/1 起爆を。/2

 着水後、/5 五カウント後に/5 爆破する予定です。/2 エンジ様。/1 サリーリルカ様。/1 お願いしますわ/6 」

 ニスミハが確認をとる。


「はい/6 居場所を/3 探ってくれる/2 お二人は/01 これを/3 持ってください/2 」

 対岸の狩猟者からこちら岸に渡されているロープを、イドレードがエンジとサリーリルカに手渡す。


 第一定都の真ん中を走る河だが、この川は非常に大きいのだ。

 『この辺』と指したところに爆弾を投げ込んだところで、最悪の場合外れる可能性もある程度には幅がある。


 そのため、魔物の居場所を探知できるエンジとサリーリルカが河に渡したロープを引っ張って川の上に交点を作り、イドレードがその交点を観測して爆弾を投げ込む。

 という事になった。


― レーザーポインターなり/1 懐中電灯なり/1 あれば/2 /05 エンジ一人でも/5 大丈夫だったんだけど/3

― そんなものは/1 ない/2 /06

― 乾電池と/5 電球の開発から/5 スタート/2

― 液体の電池なら/1 割とすぐに/6 用意できるだろ/2

― 真空ポンプが/1 あれば……/2

― もっと前に/5 言え/2

― 複数ろうそくの/4 明かりを/3 集束……/2 いや/7 人一人が/1 動かせる/2 サイズに/03 するの/01 めんどい/3


― そもそも/6 魔物に気付かれて/4 逃げられないように/2 この作戦だからね/01 /7 気付かれていいなら/05 エンジが/1 川に/5 魔法で/4 火の玉/3 浮かべればいいだけ/2


 河の上のロープでぴったり魔物の上に交点を結び、エンジとサリーリルカはイドレードにうなづく。

 二人が同じものを感知できているのも証明できた形だ。



 イドレードの投げた二つの爆弾が、狙い違わず目的の場所に沈んでいく。

「"5"」

 カウントダウンが始まる。


「!?」

 魔物が身じろぎしたのをエンジは感じた。


「"4"」

 何かに気付かれたのか?

 まだ分からない。


「"3"」

 魔物が浮上を始めた。

「魔物が/1 動いています!/2

 浮いてくる!/2 」

「!?」

 エンジが言い切る間に水面に牙の生えた上あごが上がってきた。皆思わず息をのむ。

 魔物が水上のロープに接触し、ロープが引っ張られる。


「ロープを/3 離して!/2 」

 イドレードが言う間にエンジが手に巻いていたロープに引っ張られてつんのめる、そのまま川に引きずり込まれるかと思ったが、その前にイドレードが剣の一太刀でロープを切断したので、エンジは転んだだけで無事だった。



― ワニ/1

― ワニぽい/1

― 何じゃこりゃ/6

― でか!/3

― エンジの/9 平和ボケ感/3


 ちなみにサリーリルカはとっくにロープから手を離していたので問題なかった。

 ガツンと音を立てて顎が閉じられ、大きな波と飛沫が岸壁を襲う。水面は波で荒れ、何も見えない。

「爆弾を/3 呑んだ!?/2  」

― 食われた!?/2

― 機関室に/3 噛みついた/2 って/03 言ってたよな/2

 魔石を/3 狙って/2 食うんじゃないか/2 ?/6

― 砂漠に/5 居た/2 鮫/01 みたく/06 魔力/3 狙ってくるんじゃない/2 ?/6

― 魔力を/3 感知するだろう/2 とは/03 思った/2 けど/7 反応が/1 速い/3


「好都合!!/6  」

 ニスミハが叫ぶと二か所で轟音と巨大な水柱が上がった。躊躇(ちゅうちょなく爆弾を起爆させたようだ。

 轟音ごうおんに交じって低く響くような音が聞こえ、その音の波も細かに水面を揺らす。

「うわっ/6  」

 爆発によって川の水が激しく岸壁にぶつけられ、高い波を作る。

― ニスミハさん/1 殺意高い/3

― 魔物/1 口の中で/5 大爆発か/2

― ダメージが/1 アツアツたこ焼きの比ではない/3


 次に声が上がったのは川下の橋の上だった。

「何か/1 居ます!!/2 」

「分かっている!/2 確実に仕留めよ!!/2 」

 エプヴィルが叫んで橋まで駆けだす。後を追って川上にいた全員が走った。


― ガナフドラ第一警備会社の人/1 皆/1 殺る気ありすぎない/3 ?/6


 その時、橋の上で思いがけない事が起こった。

「だめです!/6 引きずられます!/2 」

「馬鹿な/6 百人がかりだぞ/1 」


― まぁ/6 言うて/6 地引網も/5 百人ぐらい/5 参加するし/2

― 狩猟者は/1 大人二、三人を/3 木の葉みたいに/6 吹っ飛ばせる/2 って/03 忘れてない/2 ?/6 この魔物/1 ハンパないよ/3

― 相手も/1 魔物だし/3 死にもの狂いだし/3

― 網は/1 橋に/5 固定してあるんだから/2 /04 /7 そのうち/5 倒せるでしょ/2

― でっけぇ魚とか/1 釣り針にかかった後/5 めっちゃ粘るよね/2


「大きめのスライムが/1 大量に/6 引っかかって/2 /04 網が/1 重くなっています!/3 」

― そんなん/1 あんのか!/2

― 川底に/5 いた/2 やつらが/01 爆発で/4 吹っ飛ばされて/2 流されてきたんじゃ……/2

― そういえば/7 クラゲの大発生時期は/5 網が/3 破られる事もある/2 みたいな事/03 言ってたな/2


 その時、ミシッ……と嫌な音がした。


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