33 【開拓VRβ版実況9】 二度目のお外
※お使いのパソコン・情報端末は正常です。
セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。
開拓VRゲーム。Walkers on the Frontier。略称WotF。
魔法のある十九世紀ぐらいの文明のある世界で新大陸を開拓していくゲーム。
現在βテスト版が稼働している。
「カーマンは/1 旦那に/3 怒ってんじゃねぇんだよ/2 」
「むしろ/6 旦那が/1 危なっかしい目に/3 遭ったから/2 /04 怒ってんだわな/2 」
「俺が/1 心配しちゃ/2 /01 悪いんすか/3 」
― 目つきが/1 怖い/3
狩猟者NPC三人組との会話にちょくちょく視聴者が合いの手を入れてくる。
現在、エンジは三人組と一緒に町中を一周パトロールしている。
町に迷惑をかけたから、ということもないが、エンジも魔力感知であちこちを見て回っていた。
「先生が/1 言うには/2 /7 僕に/5 魔力が/1 溜まってるらしくて。/2
この前の魔物に/3 執拗に/6 狙われたのも/2 /01 そのせいみたいです/4 」
「確かに/6 しつこいぐらいに/6 旦那が/1 狙われてたわな/2 」
「食いでのある/6 スライムだと/03 思われてんだな/2 」
そう答えたアードットにカーマンが黙ってチョップをかましていたが、アードットは何で?という顔で見返していた。
― 魔力に/1 満ち溢れてるって/2 /01 チートの代名詞なのになぁ/3
― 何で/6 この世界の魔力/1 微妙に/6 不遇なの/3
そういわれるとなんだか悲しい。が、そんなエンジが街中を歩いてて見かけないなら町中のスライムの脅威はひとまず去ったと思って良さそうだ。
パトロールが終わって開拓者ギルドの裏庭で魔法を使ってみる。
― 過剰な魔力を/3 消費しろって/2 /03 言われたやつ/2 ?/6
「そうですね/6 なるべく/6 自分の中の魔力を/3 使うように……/2 」
エンジが魔力の霧を動かそうとしたところでそれは起こった。
強烈な突風が吹き抜け、演習場にしっかり刺さっていた標的の杭がばっきりと裂けて飛び散った。
「うお/6 」
「うひゃあ/6 」
演習場のあちこちから声が上がる。
「……今日は/5 もう/6 やめましょうか……/2 」
「エンジさん/1 /7 すごい風でしたね/3 /7 大丈夫でしたか/3 ?/6 」
演習場の騒ぎを聞いて出てきたミルウェさんに話しかけられておずおずと応える。
「突風で/4 演習場の杭が/1 折れたので/2 危ないので/04 戻ってきました/2 」
― 今の突風/3 エンジ/1 じゃね?/2
― コントロール/3 ミス/2 ?/6
― これだと/5 街中で/5 魔法/3 使うのは/2 /01 危ないな/3
― 今度こそ/5 街を/3 追い出されるかもしれん/2
― (魔法の制御が/1 効かなくて/2 )危ないので/04
― なにもしてないのに/5 こわれた/2 /06
― エンジ/1 修理費/3 出してあげて/2
ミルウェさんに修理費を計算してもらいつつ、キィ、っと開拓者ギルドのドアを鳴らして中に入る。
「あ、/6 マルシールア、/1 エンジさん/1 いたよ/2 」
目下の問題は、土地を売りたいこのプレイヤー二人。
この第一定都の街は東に大洋をのぞむ港町だ。
北は断崖絶壁。南西に砂漠。
多くの開拓者は西に広がる草原や森林地帯を開拓している。
この二人はあえて南に進んでみたのだ。
しかし行けども行けども不毛の土地。
そこで貴族のプレイヤーに相談してみたらエンジを紹介されたという。
というわけで一旦保留にしつつ、後日土地を見てから決めるという事で、エンジは準備のお金を渡して別れたのだった。
視聴者たちのリサーチにより、不審なプレイヤーではなく、本当に困っていることはほぼ間違いないが……。
「エンジさん/1 すみません。/6
狩猟者の方々/1 忙しくて/2 /04 全然/6 捕まらなくて/2 」
「そうなんですか?/6 」
― 困ったな/3
― 魔法を/3 ぶっ放す/2 っていう目的もあるから/05 街中より/6 無人の荒野の方が/05 都合がよかったんだが……/3
「おう、/6 旦那/1 」
いつもの狩猟者NPC三人組のアードットだ。
― ちょうどいいところに!/5
― ヒマか?/6 と/03 思ったら/2 /7 そうでもなさそうだな/2
いつもは端のテーブルにいる彼らだが今日は武装して外に出るところだった。
「お出かけなんですね/2 」
「おかげさんで/6 ここ毎日/5 何かしら仕事が/1 あるな/2 」
「今日は/5 これから/5 町はずれの牧場で/5 放牧してた家畜が/1 よく/6 盗まれるらしいんで/2 /04 犯人/3 探しだわ/2 」
「討伐の依頼を/3 受けてるんす/2 /7 朝夕に/5 起こるんで/2 /04 これから/5 張り込みっすよ/2 」
プレイヤーのあずかり知らぬところでも、社会は動いているらしい。
― 景気が/1 良くなると/3 /05 途端に/6 人手不足だよ/1 ちくしょう/6
「旦那も/1 依頼したい/2 事があったら/05 受付に/3 言ってくんな/2 /7 あそこに/5 依頼が/1 張り出されるからよ/2 」
「もちろん/6 割高で/5 指名も/3 受け付けてるっす/2 」
― 三人のうち/5 誰か一人でも/01 来てもらおうぜ/2
― やめた方がいい/2 /7 プレイヤーでパーティー組んだら/05 最悪/5 そのNPCだけ/3 見殺しにすることになる/2
― 最初に/5 言ってた/2 /7 NPCには/5 帰還魔法が/1 ない/2 ってやつか/03
― でも/7 護衛の狩猟者/1 居ないと/2 /05 セージドと/1 マルシールアは/1 来てくれないだろ/2
― ケビン君は?/1 以前/5 連絡してって/2 /03 言われたよね?/2
― 彼/1 今/5 西の最前線やぞ/5
寂しく三人組の背を見送っているエンジにセージドが声をかけてきた。
「あの/6 エンジさんさえ/1 良ければ/3 /05 俺たちだけで/5 南の砂浜/3 行ってみます/2 ?/6
あそこ/5 ほんっとに/6 魔物すら/1 全然/6 出ないし/2 」




