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23 【開拓VRβ版実況6】ならず者に囲まれる

※お使いのパソコン・情報端末は正常です。

 セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。


 開拓VRゲーム。Walkers(ウォーカーズ) on(オン) the() Frontier(フロンティア)。略称WotF。

 現在、不具合や説明不足をチェックするためにベータテスターに実況を推奨している。


 NPCの三人とプレイヤーのケビンの助けを借りて貧民街の調査をしていたら、急に謎の男たちに囲まれたエンジ達。

 案内役のカーマンが呟いた。


「ここらの/5 人間/1 じゃないっすね、/2 他所もんす/1 」 


― あのヒゲ、/1 エンジが/1 やられた/2 初日の/05 銀行強盗/03 じゃね?/6

― ヒゲ/1 いたっけ/2 ?/6

― 銃/3 撃った/2 やつ/1 ?/6

― そーいや/6 溢れるもじゃヒゲ/1 いた/2 気がする/8

 視聴者はよく覚えているものだ。エンジは初日の強盗の顔など覚えていない。


 謎の男達の中からヒゲの男が声をかけてくる。この男が首領だろう。

「いやぁ、/6 先日/5 一仕事/3 成功したら/2 /05 警察に/4 モテちまってな/2

 街から/5 出るのに/2 /04 そこの/9 身なりの良い/9 兄ちゃんの顔を/3 貸してもらおう/2 と思うんだ/8 」


― 貴族のエンジを/3 人質にして/2 /7 警察を/3 振り切ろうとしてる/2 ってこと?/6

― そも/7 この街に/5 警察機構/1 あるんけ?/2 /6

― 開拓者ギルドが/1 警察っぽいこと/3 してるよ/2


― こいつ/1 /7 随分ずいぶん/6 理路整然りろせいぜんとした/6 犯行を/3 行う/2 演算人格だな。/01 /7 ちょい/6 怖くなってきた/2


― 犯罪者NPCは/1 できるだけプレイヤーを/3 巻き込むように/2 設計されてるんじゃないの/03 ?/6

 強盗→逃亡→人質は/1 既定路線きていろせんで/3 /7 狙う優先順位が/1 学者や貴族のプレイヤーや/3 プレイヤーの側に居る町の子供に/3 設定されてるとかさ/2


 視聴者の分析をよそに話は進む。


「先日の/5 銀行強盗か/1 、/7 賞金首に/3 なってたなぁ/2 /7 この辺に/5 潜伏せんぷくしてたんか/2 」

「仕事中だわ/5 帰んな/2 っつっても帰らんわな/2 」

「旦那を/3 人質に/8 取られる/2 と/05 めんどうっすね/6 ここで/5 のしちまうす/2 」


「エンジ、/1 彼らは/1 敵/3 だよね?/6 」

「強盗した/2 人たちです。/01 /7 戦闘です/2 」

「了解/2 」


 ふと気になったのでケビンに声をかける。

「NPCを/3 攻撃しても/2 /05 大丈夫なんですか?/3 」

 逆に犯罪になったりはしないだろうか?

「犯罪を/3 起こした/2 NPCは/01 指名手配されてるし/2 大丈夫/6 」



 エンジと子供たちを守るように狩猟者の四人。その周囲を取り囲んだ男たちが一斉に詰め寄ってくる。


― マジで/6 あの銀行強盗なのか/3

― 何なの/6 その/3 フラグ回収/2

― 暴言は/1 アウト/3 なのに/7 人を/3 武器で/4 殴る/2 のは/01 セーフなのか/3

― ダメージ描写が/1 デフォルメされていれば/2 /05 子供向けと/3 判定する/2 国は/01 多いよ/3


― 汚水のスライム盛りは/1 恐怖表現やないの/3 ?/6

― 下水処理場の社会科見学は/1 小学生に/5 不適か/2 ?/6

― それ/3 言い出したら/2 /05 理科室の/5 骨格標本と/01 お化け屋敷の/5 ガイコツ/01 どこが/65 違うんですかー/3 ?/6

 ものすごい勢いでコメントの話題が横滑りしていく……。

 ゲーム好きな人が多いせいか表現の規制については一言物申したい人が多いのかもしれない。


― エンジは/1 魔法/3 練っといたら/2 ?/6 強風を/3 周囲に/5 出しとけば/2 /05 投擲武器が/1 当たりにくい/2 だろうし/8

「なるほど/6 」


 アードットはこぶし。ベクローはシールドバッシュのような戦い方をするので逮捕術向きだ。

 ダガー二刀流のカーマンも、うまいこと相手の武器を絡め捕り、そこにアードットやベクローの打撃が炸裂する。

 クリティカル判定の赤い光が輝く。


 圧巻なのはケビンだ。

 大斧なんて振りが大きすぎて隙が大きいと思いきや、すさまじい速度で振り抜く。

 刃の部分が当たっていたら真っ二つじゃないかと思うが、WotFは年齢制限が必要な描写は無いのでそういうことはない。

 代わりにクリティカルの赤い光がきらめき、二、三人まとめて吹っ飛ばしている。


「後ろ!/5 」

 ケビンの声と指先と目線から判断したのか、ベクローがとっさに盾を頭上に構える。振り下ろされた強盗の長剣が盾に当たって弾き飛ばされた。

 すかさず武器がなくなった相手をアードットが横から殴って沈黙させる。


― おお/6 連携とれてるじゃん/2

― やっぱ/6 言葉/1 通じなくても/2 /05 方向ぐらいは/1 分かるんだ/2


― こうしてみると/5 戦闘職のプレイヤーのパラメーターは/1 ちょっと人より/9 強い/3 のか?/6


 確かにアードットたちの攻撃がヒットしても二、三人がまとめて発泡スチロールの様に飛んでいくという事は無い。

 その辺でふと、エンジは魔力を操作している自分の感覚に違和感を感じ始めた。


― あれ?/6 視界が……/1

― 見間違いじゃないよね/2 ?/6 何て言うか/6 視界に/5 サーモグラフィーが/1 重なった/2 みたいになってる/8 ?/6


 魔力がはっきり見える光景と言うのは何とも不思議な感じだ。色々な物が光をまとっているというか、表現しづらい。そしてもう一つの変化。


「映像だと/5 分からないと思いますが/2 、/7 背後も含めて/5 視覚とは別の感覚で/4 ぼんやりとですが/6 色々なものの位置関係が/3 わかります/2 」

― 準静電界みたいな/3 ?/6 何て言うか……/6 目を/3 つぶって/2 /05 皮膚に/5 何か/3 近づけると/2 /05 じんじんするみたいなやつ/2

― 皮膚と/5 内耳に/5 受容器が/1 あるんだっけ?/2 /7 皮膚感覚に近いかも/3

「感覚としては/5 上手く/6 言えませんが/2 /7 そんな感じなんですかね?/3 」

― 実際の準静電界も/1 微弱すぎて/6 感知できないけど/2 /7 2~30メートルぐらいある/5 らしいからね/8

― 魔力を/3 感知してるっぽいから/2 /04 電界ならぬ/6 魔界/1 ?/6

― その呼び方は/1 おかしい/3


 そんな中、ひときわゾワッとした感触を覚える。

 強盗団の首領がエンジに銃を向けていた。エンジが脱落するとケビンも帰還してしまう。


 避けようにもエンジの周囲には子供がいる。咄嗟とっさにステッキを構えて目をつぶる。

 と強い魔力の流れを感じて、同時にバキンと高い音がした。


 恐る恐るエンジが目を開けると。

 銃ごと手が凍り付いて呆然としている首領と少し離れたところで魔石を構えているケビン。魔法で凍らせることで、銃の一部を氷漬けにして不発にしたようだ。

 と、アードットの拳骨げんこつが元凶の頭をとらえ、事態を収束させたところだった。


― 空気中の水蒸気て/1 そんな量/3 ある/2 ?/6

― 風と/9 水と/9 氷の/9 魔法を/03 同時操作したのでは/2 ?/6

― 高等技術?/3


 一段落した後の子供たちのはしゃぎっぷりから狩猟者の皆がどれくらい人気か分かる。

「オレ/1 将来/5 狩猟者に/3 なるんだ!/2 」


― 狩猟者/1 人気ね/3

― そら/7 ヒーローショーみたいだったからな/3



 開拓者ギルドに戻ってパーティーを解消する。

「街中で/5 NPCとの/5 共闘まで/3 試せる/2 とは/03 思わなかった。/2

 ありがとう、/6 エンジ。/1

 用があったら/5 連絡して/2 」

 ケビンは連絡先を伝えると、そう言ってログアウトしていった。


「いやぁ/6 ふたを開けてみれば/6 ぼろい仕事/1 だったぜ、/2 /7 旦那/1 また/5 頼んまぁ/2 」

 アードットが豪快に笑う。


― エンジの/3 護衛/2 と/7 賞金首/3 逮捕/2 だもんな/03 ぼろ儲けだわ/6

― 正直、/6 すまんかった。/6

 俺、/1 /7 途中まで/5 絶対/6 あの強盗のポジ/1 この三人組に/3 なる/2 と/03 思って見てたからね。/2 ケビン君に/4 助けられる/2 と/03 思ってたからね/2

― 普通にいい仕事してくれる護衛/3 だったな/2


 そんな中、開拓者ギルドの一角からため息が聞こえる。

「はぁ~、/6 お前らは/1 いいよな。/3 

 こっちは/1 /7 拠点にしようと/4 開墾かいこんした/2 村が/01 魔物に/4 襲撃されて/2 /7 命からがら/6 逃げかえってきた/2 とこだぞ/05 」

「そりゃ/1 悪かったな、/3 俺のおごりだ、/4 飲め飲め/2 」

 開拓者と狩猟者が飲み会を始めたので混ざって情報収集をさせてもらう。


 開拓者NPCの話によると、西の内陸の方で村を建てようとしたところを魔物の集団の襲撃を受け、工事を放り出して逃げてきたのだという。

「やっぱ/6 開墾にも/5 狩猟者の護衛が/1 必要なんだよ~、/2 金が/1 ねぇんだよ~/2 」

 酔ってぼやく開拓者を尻目に、エンジはギルドマスターのラッタマーシさんのところに行く。


「ギルドが/1 提供している/2 スラムの水道代の事なんですけど/03 」

「寄付なら/5 お断りだぞ/2 」

「え?/6 」

― え?/6


「うちは/1 警察組織も/3 兼ねてるんでな/2 /04 不透明な金の流れは/3 避けたい。/2 」

「え?/6 」

「水は/1 何に/4 使ったか/2 /03 証明できないだろ。/2

 俺が/1 嘘をついて/2 /04 坊主から/5 余計に/6 金/3 取ったとして/2 /7 どうやって/6 証明できる/2 ?/6 」


― そんなん/1 あるのか/2

― 賄賂の方便に/3 なりがちって/2 事?/6

― あっちでも/5 金、/1 こっちでも/5 金、/1 世知辛いでござる/6


― 薄汚ねぇ世の中だ。このゲーム楽しい?/6

― たのしい/3

― どこに/6 配分するか/2 /03 悩みながら/5 やってくの/2 /01 めっちゃ楽しそう/3

― どーしたもんかね/6


― 今回は/5 大丈夫だったけどさ……/3 アードット達も/1 食い詰めたら/6 /05 さっきの強盗みたいに/3 なる/2 ことも/05 あり得るわけじゃん……/2

「…………がんばって/6 街を/5 よくしていきたいです……/3 」


 にぎやかに酒盛りをしながら、開拓者ギルドの夜はけていく。


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