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21 【開拓VRβ版実況6】用心棒を雇う

※お使いのパソコン・情報端末は正常です。

 セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。


「貧民街を/3 調査する/2 ための/04 護衛の/2 仕事だね/03 」

 行き違い防止のためか、ケビンがもう一度エンジに確認する。


 開拓VRゲーム。Walkers(ウォーカーズ) on(オン) the() Frontier(フロンティア)。略称WotF。

 現在、不具合や説明不足をチェックするためにベータテスターに実況を推奨している。


 前回の実況では魔物が街に寄ってくる現象が分かり、街の安全のために汚水の状況を把握する必要が出てきた。


 そこで貧民街の調査のために用心棒を探しに開拓者ギルドに来たら、初めて他のプレイヤーに会ったのだ。

 彼はケビン。ジョブは狩猟者で、NPCと行動してみたくてエンジと一緒に来たいという。


 一方でNPC狩猟者の三人は渋い顔だ。


「エンジの旦那が/1 貧民街って/5 ……そりゃ/1 むちゃだわいな/3 」


「街は/5 人も/1 多いし/3 /7 道は/1 狭い/3 /7 死角も/1 多い。/3

 相手も/1 狡猾だ。/3

 野っぱらで/5 魔物から/5 護衛するのたぁ/2 /03 別の/6 技術が/01 いる。/2

 よっぽど/6 入念な準備が/3 欲しいとこだぜ/2 おい/6 」


 べクローは首を振り、アードットは難しい理由を指折り上げていく。


「いや、/6 でも/7 俺の顔が/1 利く/2 範囲なら/05 ……旦那、/1 いくら/63 出せます/2 ?/6 」

 思いがけない提案をしてきたのはカーマンだった。

 実況視聴者のコメントもざわめく。


― カーマン、/1 何者なんや/3 

― こいつ/3 信頼していいの/2 ?/6

― 貴族は/1 金蔓かねづる/3 だから/04 ここで/5 襲う/2 意味は/01 ない/2 と/03 思うけどな/2

― 言い方/6

― テリトリーに/3 引き込んで/2 身代金とか色々あるでしょ/4


― 一応/6 まっとうに/6 仕事してる/2 NPCだから/04 そういうのは/1 ない/2 と/03 信じたい/2

― この開発陣なら/4 そういう罠は/1 多分ない……/2 と/03 思う/2

― 演算人格だから/4 そういうメタ読みは/1 あてにならんぞ/2

― でも/7 協力がないと/5 現地に/3 行けないわけで/2

― 川なら/3 橋や船から/5 見るんじゃだめか/2 ?/6

― ゲームシステム上/5 大丈夫だと/3 思って見てる/2


― こういうのって/5 相場が/1 いくら/5 なんだ?/6

― つまり/7 現地の人を/3 買収できる/2 金額を/03 提示できれば/2 /05 いけるんじゃね/2 ?/6

― ワイの/9 雑/9 フェルミ推定。/1 百人に/5 一日分の/5 食費と/03 試算/2

― 確か/6 大通りの/9 パン屋さんの/5 でっかい/6 パンが/01 200クァンじゃん/3

― 何で/6 パン屋さんの/05 パンの値段とか/3 覚えてるの/2 ?/6

― パン屋さん/3 やってる/2 プレイヤーも/01 いるよ/2


― 素直に/6 カーマンに/5 聞いた/2 方が/01 早そう/6

― いくら/5 出せるか/2 /03 尋ねられた/2 って事は/01 度量を/3 見られてるんじゃない/2 ?/6

 格安の値段/3 提示したら/2 /05 断わられる気がする/2

― 三人+ケビン君の人件費も/1 付くんでしょ/2 ?/6

― 大抵は/6 桁一つ/3 間違えなければ/2 /05 交渉はしてくれるよ/2


― 狩猟者/3 雇う/2 相場が/01 分からん、/2 時給?/5 /6

― 視聴者様の中に/5 狩猟者βプレイヤーの動画/3 見てる/2 人は/01 おられませんか/2 ?/6

― 護衛に/3 雇われてる/2 βプレイヤー/01 滅多に/6 おらんよー、/2 /7 皆/1 好き勝手に/6 開拓地で/5 魔物/3 狩ってるよー/2

― 狩猟者プレイヤーの護衛は/1 大体友達同士/3 だから/7 NPCの/5 護衛の相場の/09 参考に/03 ならん/2


 実況視聴者のアドバイスを元に交渉していくことにした。



「安全に、となると/5 一万/5 二万は/5 かかる/2 と/03 思います/2 が/7 いくらです?/6 」

「十分す/6 旦那、/1 二万クァンで/4 根回しした/2 上で/7 俺たち4人を/3 雇って/2 /05 釣りが出るす/2 /7 釣りは/1 返さないっすけど/2 」

 どうやら交渉に成功したようだ?


「4人……/1 ということは、/7 ケビンさんにも/1 ついて来てもらうんですね/2 」

「僕も/1 行って/2 いいの/6 ?/6 」

 ケビンが嬉しそうだ。


「金が/1 出るんすから/2 /05 頭数/3 揃えてくっす、/2 ただし/7 向こうでは/5 俺に/3 従ってもらうっすよ/2 /7 やべーときの/5 引き際は/3 こっちが/1 判断するっす/2 」

「現地では/5 カーマンさんの指示を/3 聞いてください/2 」

「了解、/6 カーマン/1 そこの/59 バンダナの/9 人/3 だよね?/6 」



 ゲームシステム上でパーティーを宣言した後、移動を開始する。


― この金額を/3 ポケットマネーで/4 ポンと出しちゃう/2 とこが/01 貴族なんだろうな/3


 貧民街から少し離れた場所で待機していると、先行していたカーマンがふらっと戻ってきた。

「話/3 つけてきたっす。/2 入れますよ。/2 

 旦那は/1 目立ち過ぎる/6 から/4 これ/3 かぶってほしいす/2 」


 エンジはほこりっぽい毛布もうふを被せられて少しき込む。


「何/3 見るんすか/2 ?/6 」

「ゴミと/3 下水の/3 処理が/2 どうなっているのかを/6 /03 確認したいんです/2 」

「何だって/6 ゴミ溜めの中の/5 ゴミ溜めを/3 わざわざ/6 覗こうと思ったんすか/2 ?/6

 まぁいいっすけど/6 」



 狩猟者四人に囲まれて掘っ立て小屋みたいな家々の間を歩く。

 屋根が作れなくて板塀の上に布を被せたような作りだ。

 エンジは埃っぽい毛布の下で、ステッキを両手で掴んで体に密着させていつでも構えられるようにはしている。


― 映像だけで/4 何かしらの/9 よどみを/3 感じる/2

― 魔力を/3 見た方が/2 /01 良いんじゃない/3 かな?/6 ゴミっていうより/6 スライムが/1 増えそうな/2 環境が/01 やばいんでしょ/3 ?/6

 エンジは視聴者のコメントに小さく頷いた。

 魔力を感じ取る前から全体的にじっとりとした湿り気を感じる。


 先導するカーマンについていくことだけに集中して体の力を抜いた。見えなかったものがぼんやりと見えてくる。

― きたきた/2

― エンジは/1 あっさり/6 魔力感知/3 成功するね。/2 他の人の/9 動画/3 見たら/2 /05 ここで/5 苦戦してる/2 人/01 結構/6 居たぞ/2


― うわぁ/6 ……けっこう/6 あちこちが/5 やばいかんじ……/6

― 水たまりが/1 やばい/2 ……やばい/2

― 細菌を/3 可視化する/2 CMの/05 イメージ映像みたいに/3 なってんじゃん/2

― あの/9 倒れた人の形に/3 見える/2 魔力溜まり、/03 あんまり/6 深く/9 知りたくない……/2

― 怖い事/3 言うな、/2 そんな風に/3 見えてきちゃったじゃん/2

― 何が/1 あったんだろうな……/2

― 何か/1 あったんだろう……/2



「着いたっすよ/2

 ゴミは/3 ここに/5 捨てれば/2 /05 まぁ/6 何とかなるっす/2 」


 カーマンが案内してくれたのは貧民街を流れて街の中央の大きな川にそそぐ用水路だった。

 柵によって町の中央の川に大きなゴミが流れないようになっている反面、用水路はごみのダムと化している、遠目からでも布きれ、木きれ、紙きれ、わら屑、錆びた鉄くずが浮き、ところどころ見える水面の色も白と緑と赤茶色のマーブリングを描いている……


― よどんでる/2

― 漂う/2 魔力も/01 えらい事になってるな、/3 /7 瘴気しょうきって/1 こういうのを/3 言うんだろうな/2

― おい、/6 捨てたごみ/1 どうにもなってねーぞ/2

「臭いも/1 ひどい事になってます/3 」

― 嗅覚は/1 ダイレクトに/6 来るらしい/2 から/7 VRの感覚刺激を/3 抑えた/2 方が/01 良いかも/3


「落ちないでほしいっす/2 」

 カーマンの忠告を横に聞きつつ、そっと用水路を覗いてみたエンジはすぐに目をそらした。

― うわ/6

― うげ/6

― チラッと/6 見えた/2


― 俺な、/1 /7 分解者が/1 スライムなら/3 /05 かわいいもんじゃん、/3 虫とか/1 最悪やぞ/3 って/03 思ってた/2 けど/7 そうでもなかったね/3


― 集合恐怖症/1 失神/3 不可避/2

― 神話生物じゃん/1 /7 SANチェック/1 必要じゃん/2

― もうちょっと/6 マイルドな/9 表現に/3 ならんか/2 /7 運営は/1 真剣に/6 検討して/2


― タピオカが/3 食えなくなる/2 呪いを/03 かけた/2

― 俺は/1 イクラ状わさびは/3 見た目も/6 味も/6 好きなんだ/2

 どうして/6 水路のアレは/1 あんなに/6 食欲なくすんだ/3 

― ゴミと/3 混ざってるからだよ!/2 これ以上/5 食品/3 連想させんな/2 風評被害/3 増やすな/2

― うみぶどう/1

― やめろ/2 マジでやめろ/2

― エンジ、/1 大丈夫/3 ?/6


「あんまり/6 じっくりは/6 見てたくないです/2 」

― せやろな/6

― 禍禍しい緑のイクラが/1 居た/2

― どーすんだ/6 あれ/3

― あれが/1 でっかくなって/2 攻撃してくる/2 んだよね?/6

― きもい/3


 その時、少し離れた用水路のふちから、少年達が無造作に用水路の汚水の中に入っていった。


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