20 【開拓VRβ版実況6】開拓者ギルドで話しかけられる
※お使いのパソコン・情報端末は正常です。
セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。
開拓VRゲーム。Walkers on the Frontier。略称WotF。
現在、不具合や説明不足をチェックするためにベータテスターに実況を推奨している。
前回の実況では、この世界はフロギストン、つまり魔力による食物連鎖がある事が分かった。
人の出すゴミからスライムが発生して、そのスライムを狙ってどんどん大型の魔物が街に惹かれてくる仕組みになっている。
更にはどうやら街の汚水は流しっぱなし、そのため実際に見に行こうというのだが……
― エンジ、/1 マジで/6 貧民街/3 行くの/2 ?/6 通行人に/4 ワンパンされて/4 沈みそうな/2 予感しかしないんだけど/03
何せ最初、エンジは近所の路上で強盗によるパニックに巻き込まれて倒れたし、この前は街の外で狼に頭突きされて倒されたのだ。
視聴者の心配ももっともだ。
「僕も/1 そう/3 思うので/2 /04 開拓者ギルドで/5 誰かに/1 用心棒に/3 なってもらおうかと思います/2 」
用事が用事なだけに馬さんを長時間待たせることになりそうなので徒歩で開拓者ギルドに向かった。
開拓者ギルドのドアを開けるとキィッと音が鳴った。
「ごめんください/6 」
「やぁ、/6 君は/1 エンジですか/3 ?/6 」
中に入った途端に声をかけられる。
― 誰?/6
― 狩猟者っぽいけど/3 /7 いつものNPC三人組/3 じゃないな/2
― この人の周りを/5 たまに/5 クルッてしてる/2 光。/01 何?/6
全く見覚えがない人だった。
緑の髪を後ろに束ね、白と紺のやや厚手の服の上に防護用らしい毛皮をまとい、巨大な斧を下げている、細身ながら狩猟者らしいたくましい体つきの男性。
彼の周りをたまに円を描いて閃く光も初めて見るものだが、これは解説で見たことがある。
― 初めて/5 プレイヤーに/3 会ったぞ!/2
― これ/1 プレイヤーの周りに/5 表示される/2 光だね/03 /7 非表示にしたり/2 名前/3 表示にしたりもできるけど/2
― おおお!/6
― マジか!/6
― こんなところに/5 人が!/1
― 何で/6 秘境で/5 人を/3 見つけたような/2 反応に/03 なってんだ/2
― いや/6 だって/6 マジで/6 人/1 いないよ??/2
― β版だもんな……/3
― どんだけ/6 広いんや/8 この街/1
― 皆/1 街の外に/3 行ってるんじゃない?/2
視聴者のコメントを見ていたのもあって少し固まっていたが、エンジはすぐに我に返った。
「失礼しました。/6 僕は/1 エンジです/3 」
「君は/1 早く/5 ゲームを/3 開始した/2 一人です。/03
僕は/1 ケビン/3 β版/9 プレイヤーです。/3 君の/9 実況動画を/3 見ています/2 」
― マジか/6
― よろしく~/6 初めまして/6 ?/6
― にどめまして?/6
― 始める前に/5 色々/6 情報/3 集めてたのかな/2
「僕は/1 君と/3 一緒に/6 行きたい/2 」
「え?/6 」
「彼らと/3 話したい/2 から/04 」
ケビンの示す先、ギルドの奥のテーブルには以前会った狩猟者の三人組。アードット、べクロー、カーマンが居た。
「おう/6 旦那、/1 仕事か/2 ?/6 」
アードットが手を振る。
「旦那たちのお陰で/4 景気が良くてな/5 こうして昼から/5 飲んでられるんだわ/2 」
― おめーら/1 いつも/5 飲んでるだろ/2
― 第八運輸の仕事/1 入ったんかね/2 ?/6
「旦那の知り合い/3 っすか?/6 」
カーマンが振り向き、エンジの隣にいるケビンを認めて聞いてくる。
「その人に/4 大陸共通語で/4 話しかけられたんすけど/2 /7 俺ら/1 分かんねーんす/2 」
「わしら/1 地元言葉を/3 分かるだけでな/2 /7 共通語は/3 分からんわいな/2 」
べクローが首を振る横でアードットが肩をすくめる。
「単語ぐらいなら/1 分かるんだけどよ/2 」
わいわい喋っている三人組を見てケビンが困ったような顔をする。
「彼らの言葉が/1 分からない。/2 短い文や/1 単語は/1 少し/6 分かる/2 」
― これ/1 /7 最初に/5 ハロウさんが/1 言ってた/2 /7 NPCは/1 地元の言葉、/3 /7 狩猟者と/1 開拓者は/1 共通語/3 喋ってる/2 って話/03 じゃない?/6
― こんなとこに/5 障壁が/1 あるのか。/2 戦闘面では/5 絶望的な/6 貴族に/03 負けず劣らず/6 しんどいな/2 ?/6
― エンジは/1 ゲームの設定上/5 誰の言葉も/3 分かるんだよね/2 ?/6 NPC三人組の言葉も全部/1 流暢に/6 わかるし。/2
でも/7 ケビン君が/1 若干片言なのは/3 なぜ?/6
― ケビンさんの中の人が/1 喋ってるのが/2 /01 希少言語/3 なのでは?/6
話者が少ない言語は/5 データが/1 不十分で/3 /04 自動翻訳が/1 上手くいかない/2 ことがあるって/03 聞いたことがある/2
― ケビン君は/1 ゲームシステムとは/5 関係ないとこで/2 /04 片言ってこと/3 ?/6
― てことは/7 ケビン君から/5 見ると/2 /05 エンジの日本語が/1 めっちゃ片言に/3 なってんのか/2
― 希少言語という/1 響きに/8 /03 ときめく/2 俺/1
― そうなると/7 エンジも/1 なるべく/6 簡潔な表現で/4 喋った/2 方が/01 いいね/3
― このゲーム、/5 基本は/6 プレイヤー同士で/4 組んで、/2 NPCと/4 パーティ/3 組む/2 ときは/05 学者や/3 貴族を/3 参加させろ/2 って事?/6 どういう/6 設計思想なんだ/3 ?/6
― マルチリンガルを/3 持ってなくても/2 /05 「右に/3 行こう/2 」とか/7 「危ない/6 」「逃げろ/2 」 ぐらいは/01 分かる/2 んじゃない?/6
― 身振り/4 手振りとか/4
― 最低限の/6 協力はできる感じ/2 なのかね?/6
― ちょっとした/6 単語は/3 分かるって/2 /03 言ってるし/2
― このβ版中に/5 戦闘で/5 意思疎通できる/2 程度に/06 片言のバランスを/3 調整する予定かも/2
― ゲームシステムなら/4 仕方ない/6
― そのシステムだと/5 ケビン君みたいな/9 希少言語の人が/1 不利になったりせんか/2 ?/6
― その/3 検証のためにも/2 /05 ケビン君の存在/4 めちゃくちゃ/6 運営は/1 助かってると思うよ/2
視聴者のコメントを追っているとゲーム中ではぼーっとしてるように見える。ケビンに心配されて声をかけられた。
「エンジ/1 ここに/5 何を/3 しに来たの/2 ?/6 」
― せや忘れてた。/2
― 用心棒/3
― ケビン君も/1 ついてくる/2 の?/6
今後の予定をケビンに話しつつ、エンジは狩猟者三人組との交渉に向かう。
「そういうわけで/7 町中の/5 調査をしたいんです。/2 ケビンさんは/1 それでも/3 いいですか?/6 」
「了解。/6 NPCが/1 同行する/2 時の事を/05 知りたい/2 だから/7 最初/5 近所/5 行くのは/2 嬉しい/2/8 」
― いいやつだな/3 ケビン君/1




