179 【開拓VR実況】 北の調査隊
※お使いのパソコン・情報端末は正常です。
セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。
開拓VRゲーム。Walkers on the Frontier。略称WotF。
舞台は十九世紀前後の科学技術を持ち、魔法が発達している世界の新大陸。
開拓者、狩猟者、学者、貴族、四つの開拓民が協力して未開の地を開拓し、拠点となる街を開き、魔物を退ける。
歩き通しだと汗ばむような温かさの季節。針葉樹の巨木の間を行く集団が居る。
「第一定都も/1 だいぶ復興してきたよね/2 /7 びっくりしたよ/2 」
「私は/1 正規版で/5 最初に/5 港に/5 降りた/2 時の方が/05 びっくりした/2 」
「まぁねー/6 」
「まー/6 あの時の/5 鉄砲水で/4 河の汚泥/1 全部/6 流れたんだから/2 /7 なんだっけ?/6 ジンセイバンジーサイコーがウマ?/6 」
「…………人生万事塞翁が馬?/6 」
道なき道をおしゃべりしながら歩いているのはガナフドラ第一警備の面々。
「また/6 こうして/6 北西の平原の先に/5 遠征できるようになったんですね……/2 」
オージハッドが感慨深げにつぶやいた。
未曽有の魔物災害に襲われた第一定都だったが、プレイヤー達の尽力もあって再び目覚ましい発展を遂げている。
以前と大きく変わったところと言えば街の中にも汽車の駅ができ、街の各所にアーケードが作られた事だろうか?
普段は商店や催し物の貸しスペースなどを兼ねているが、緊急時の避難所などに使えるように色々工夫されている。
そうした余裕のできた第一定都から、現在、北西の平原の更に北。山岳地帯を調査する前線部隊がここに来ている。
ガナフドラ第一警備を中心にしたプレイヤーの調査隊だ。
「僕は/1 西の河港とかに/5 居て/2 /7 あまり/6 第一定都には/5 戻ってないんですけど。/2
最近は/5 どんなことがありました?/6 」
イドレードが話を振ると、皆が喋り出す。
「イドレードの関心がありそうなのは/1 北の断崖から/5 猪型の魔物が/1 降ってきて/2 街中で/5 暴れたことぐらい/2 ?/6 」
「また/7 降ってきたんですか?/2 」
「そんとき/5 イドレード/1 居たよ/2 」
「そだっけ?/3 」
「あれ/1 割と大事件だよな/3 」
「万が一/6 貴族の家とか/5 開拓者ギルドとか/5 襲撃されてたら/2 /05 ロストする人/2 /01 出てたからね/2 」
「NPCの避難が/1 大変だった。/3
その時/5 パークサズラムさん/1 居なかったし/2 」
「防災無線とか/1 必要って事になったね/3 」
「あと/7 崖に/5 魔物の/1 転落防止/2 柵とかな/03 」
「巨大ワニの時の結界みたいなので/4 防壁みたいなの/3 作れないの?/2 」
「常時稼働させるには/5 魔石が/1 足りない/2 」
「魔物全部を/3 弾くと/2 /05 キューイとかが/1 街に/5 入れなくなる/2 」
「そこのところは/1 研究中みたいだけど/3 」
そこから別の集団が別の話に花を咲かせる。
「研究中と言えば/5 あれだよな/3 多面体魔法陣/3 」
「四大元素に/3 対応した/2 完全立体だっけ?/01 」
「強力な魔法が/3 使えるようになるかも/2 」
「既存の魔法との関係が/1 複雑だから/2 /7 応用は/1 しばらく先に/5 なりそう/2 」
「それで、だ/7 西南の砂漠に/5 でっかい/6 謎の扉が/1 発見されたの/2 /03 知ってる/2 ?/6 」
「いきなり/6 話/1 変わったな/2 」
「遺跡?/3 」
「何か/61 建ってた/2 跡ってこと/03 ?/6 」
「いや/6 まじで/6 古いでかい扉が/1 でーんと/6 建ってるだけ/2 」
「要は/6 昔は/5 その辺に/5 建物が/1 建ってたんだよね/2 ?/6 」
「魔王様と一緒に/5 渡ってきた/2 人たち/04 ?/6 」
「それが……/7 扉に/5 魔力でできた/4 正十二面体が/01 くっついてる/2 」
「でっていう/6 」
「ちょっと待って/2 /7 魔力で/4 できた/2 立体って……/01 /7 完全立体の魔法陣が/1 発見されたの/2 ついこの間だよね/5 ?/6 」
「その古い扉/3 作った人は/2 /01 立体魔法陣を/3 知ってると/2 」
「誰かのいたずら?/6 」
「今の技術で/4 立体魔法陣を/3 維持するのは/2 /01 無理だぞ/3 」
「オーパーツってことか/3 」
「十二面体に/3 対応する/2 四大元素って/01 何?/6 」
「四大元素じゃないよ/3 」
「十二面体に/3 対応する/2 属性は/01 『世界』/3 」
どうやらこの世界、まだまだ謎が多いらしい。
未開の山の中の夜。
ここでやられてしまうと、急いで測量済みの範囲まで帰らないとロストしてしまうので危険だ。防壁を設けた即席の陣地と簡易キャンプも併せて厳重に警戒する。警備会社の面々も慣れたものだ。
狩猟者が交代で見張りをしているが静かなものだった。しかし
「どっひゃーい!/6 」
何だかよく分からない悲鳴が山中に響き渡った。
「どうした!?/6 」
所定の位置の見張り以外が現場に急行する。
「いや!/6 急に/6 尻に/5 氷/3 ぶつけられたら/2 /05 叫ぶっしょ!?/2 」
見るとロアセフィが腰の横に吊るしていたランプが凍り付いている。
現場に着いた一人、イグドナが辺りを見回す。
見つけたのは闇夜の森の木の陰からこっちを見ている白い毛玉。
「あ!/6 」
「ぴやっ!」
イグドナの声に驚いたのか、白い毛玉はあっという間に夜の森の奥に消えていった。
「……今のって……/1 」
イグドナと同様に白い毛玉を見つけた狩猟者達が不安げに顔を見合わせた。
「ああ、/6 間違いない……/3
北西の街を/3 壊滅させた/2 奴だ/01 」
あの毛玉の巨大なやつに吹雪を食らって、甲板に居たイドレードはじめ狩猟者達が戦闘不能になったのは記憶に新しい。
学者のオージハッドに至っては一撃で強制帰還させられてしまった。