163 【開拓VRβ版実況38】 戻った日常と
※お使いのパソコン・情報端末は正常です。
セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。
開拓VRゲーム。Walkers on the Frontier。略称WotF。
舞台は十九世紀前後の科学技術を持ち、魔法が発達している世界の新大陸。
開拓者、狩猟者、学者、貴族、四つの開拓民が協力して未開の地を開拓し、拠点となる街を開き、魔物を退ける。
現在βテスト中。実況を通じて視聴者にも不具合や説明不足をチェックしてもらう方針のために、運営会社がベータテスターには実況を推奨している。
灯台設置の記念と慰霊を兼ねたお祭りも終わり。街には日常が戻っていた。
キューイと一緒に開拓者ギルドに来ていたエンジはパークサズラムに呼び止められた。
「エンジ/1 渡すものがある/3 」
パークサズラムが取り出したのは。
「まず/6 この前の/5 集合写真/3 」
「ありがとうございます/6 」
「きゅーい」
― 一騒動/1 終った/2 直後にしては/05 /7 皆/1 きちんとしてるな/2
― このゲームだと/5 ダメージは/1 そこまで/6 ビジュアルに/3 反映されないからね/2
― 様になってる/3
― 情報通信会社だと/5 写真撮影とかにも/5 補正/1 乗ったりするのかな/2
視聴者達がのぞき込んでいるようなので、エンジはしばらく写真を持ったままにしてみる。
東から上ったばかりの日の光がうまく差し込み、海と船と街並みと灯台を背景に収め、街の主要な人物が揃った記念写真になっていた。
「それと/7 これだ/1 /7 ドーエクの所で/4 作ってもらった/2 」
「何でしょう?/6 」
― ペンダント?/6
ペンダントトップには真ん中に小さなガラス玉がはまっていて、真っ白い樹脂っぽい素材でカメオ装飾の施されたアクセサリーだ。
― あ、/6 分かった気がする/2
「何か/1 あるんですか/2 ?/6 」
「きゅーぅ」
視聴者の口ぶりから、何か仕掛けがあるようだ。
「光に向けて/3 かざして/2 ガラスを/3 覗いてみてくれ/2 」
パークサズラムに促されて視聴者が反応しはじめた。
― あ、/6 分かった/2
― わからん/2
エンジが恐る恐るガラスを覗くと
「ガラスの中に/5 あるのは/2 /01 風景画……?/3 写真……ですか?/3
あ!/6 この集合写真!/3 」
エンジが思わず集合写真とペンダントの中を見比べる。
― スタンホープレンズか/3
― そういえば/6 改良されたのは/2 この頃だったね/5
パークサズラムは続けて言った。
「写真とペンダントは/1 プレイヤーが/1 外部出力できるように/3 しておいたぞ/2 /7 Q3Dの/9 3Dデータから/5 /7 3Dプリンタで/4 出力できるはずだ/2 」
「そうなんですか……/6 現実にも/5 持ちだせるんですね……/2 」
― そんなん/3 できるんだ/2
― なにそれ/6 素敵/3
― え/6 皆/1 ゲーム中の/5 自分の愛刀とか/3 出力したりしない/2 ?/6
― レトロゲー愛好者が/1 多いから/3
― ドットも/5 アイロンビーズみたいに/6 出力できるよー/2 /7 自分用に/4 アクキーとか/3 作らせてもらってる/2
3Dプリンターの性能はあがっており、彩色も自在になりつつあるため、ゲーム中のアイテムのレプリカやキャラフィギュアなどを出力する事は多い。
もちろん強度は樹脂だし、視聴者は愛刀とは言っていたが切れる事はない。ちなみにコーティングが傷つくので納刀抜刀にも気を使い、何かを殴るなどもってのほからしい。
「おう/6 旦那!/1 」
「きゅーい!」
「すいません/6 旦那、/1 /7 レオワーが/1 灯台の避雷針/3 折ったっす/2 /7 怪我人は/1 ないっす/2 」
― 何やってんの!?/2
ギルドにどやどやと入ってきたのはいつもの狩猟者三人組だ。
「どうだったよ?/6 旦那/1 」
「海岸も/3 港も/3 見て回りましたけど/2 /7 それらしい気配は/1 なかったです。/2 キューイも/1 気にする様子はなかったし。/3
沖の方に/5 居るのかも/2 」
「きゅーい」
エンジは標的を見つけられなかったのだが……
「でも/7 今日も/5 街中で/5 ヘドロトカゲ/3 狩ったわいな。/2
絶対/6 あいつ/1 居るわいな/2 」
― 居るだろうなぁ……/2
― 巨大ワニの/4 逆襲Ⅲ/2 序章/01
― 汚水が/1 減ったせいで/2 /04 スライムが/1 育ちやすい/2 密度に/03 なって/2 /7 トカゲ/1 大発生してるんじゃねーの/2 ?/6
― そういう推測も/1 出たけど/2 /7 警戒した方が/2 /01 いいってさ/3
そう、エンジが開拓者ギルドに来たのは魔物の気配の報告のためだ。
街のあちこちに黒っぽいトカゲの魔物が見つかるようになった。第二定都を襲っていた巨大なワニ型の魔物の特徴に一致しているので、この第一定都の付近に潜伏しているのではないかと推測されたのだ。
皆で警戒し、居場所を探しているのだが、今のところ手がかりはない。
「旦那ぁ……/1 差し出がましい事を/3 言うようだが……/2 」
「はい/6 港の船は/1 できるだけ/6 第二定都や西の河港の方に/3 行ってもらってます。/2
本国に/5 出荷する/2 製品も/01 多くは/1 西の河港と/5 第二定都で/5 積み込めますから/2 」
そう、狩猟者三人組から、貴族が死亡した時は強力な魔物をおびき寄せがちだから、第一定都の船は注意した方がいいと忠告されたのだ。
ロストを死亡としてみる場合、前回の騒動で船を拠点にし、そこで倒されたジェヴィが死んでいる事になる。
その影響で強力な魔物が第一定都に引き寄せられたのではないかと皆警戒しているのだ。
「取り越し苦労なら/6 いいがよぉ。/3 また/6 あのでかぶつみてぇなのが/1 出て来ても/2 /05 困るしよぉ/2 」
その時、港で砲撃音が轟いた。




