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15 【開拓VRβ版実況4】街の外に行く

※お使いのパソコン・情報端末は正常です。

 セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。


 開拓VRゲーム。Walkers(ウォーカーズ) on(オン) the() Frontier(フロンティア)。略称WotF。

 現在、不具合や説明不足をチェックするためにベータテスターに実況を推奨している。


 前回の実況では運輸会社として開拓者たちにお金を払う流れを作る事が出来た。

 会社は測量した土地を有効利用できて、開拓民にはお金が払われる。しかし


― 大活躍なんだろうけど/2 /7 悲しいかな/6 、/7 絵面が/1 地味/6

― VRMMORPGで/5 こういう事/3 やりたいかっていうと/2 、/7 うーん?/3 ってなる/2


 視聴者からのコメントはあまりかんばしくない。



 一方で

― いつものエンジ/1

― コツコツ/6 箱庭ゲー/3 するときの/2 エンジ/01

― 経済/3 回す/2 上で/05 難しい/2 のは/01 ここからだよね/5 、/7 応援してる/2

― 自分は/1 こういうの/3 見るの/2 好き/8

 という好意的なコメントもちらほら見える。

 ただ、せっかくなら街の外も見てみたいという意見も多い。


 

「じゃあ、/6 今回は/5 趣向を変えて/6 街の外に/5 行ってみたいと思います/2 」


 この港町は東西に走る大きな川によって南町、北町に別れており、中央の川には大小いくつもの橋が架かっていて南北の街を繋いでいる。

 第一定都の川の北側、北町の周囲は断崖絶壁になっており、天然の市壁になっている。

 そこから登頂を試みて新天地を目指す人も居るが、危険なうえに物資の輸送が困難なため遠征はなかなか実現していない。


 開拓者の多くは街の西南にある門を出て、川の南岸沿いに西の内陸を目指すようだ。

 エンジもとりあえず街の西南の門に向かって大通りを歩く。

 しばらく歩くと石造りの壁と開きっぱなしの城門のような大きな扉が見えてきた。


― ここが/1 街と/9 外の/9 境目/5 なんだろうか?/6

― 街中をひたすら/9 歩くの/2 /01 だるいな。/3 /7 そのうち/5 移動手段/1 出来るの/2 かな?/6

― 普通の徒歩よりは/6 サクサク/6 進んでるけど/2

「早く動いても/5 疲労はないです/2 」

― 一日が/1 八十分の世界ですしお寿司/3

― 魔物/1 めちゃくちゃ/6 速そう/3

― 速いぞ/3


― エンジは/1 馬とかは/3 飼わない/2 の?/6

「家の裏手に/5 馬小屋が/1 あるんですけど/2

 飼った方が/1 良いですかね/3 ?/6 」

― 今では/5 ないな/2

― ほとんど/6 町中しか/5 移動しないし、/2 /7 絶対/6 必要かっていうと/2 うーん/6

― 帰ったら/5 考えよう/2

 

 

 街を一歩出たら、とりあえずいつでも構えられるように、ステッキを突き突き道を歩く。

 しかし、街壁の大扉を過ぎてもしばらくは広い道の両脇には木の柵が伸び、小さな一戸建てや建築中らしき石積み、羊や牛がのんびりしているのが見える。

 

― こういう/3 市壁の外に/5 伸びた/2 町って/01 どうなるの?/6

― 新しく/6 街壁/3 作るんじゃない/2 ?/6

― 古い方の壁は/1 邪魔になりそう/2

― どっかの有名な街が/1 旧市壁を/5 環状道路に/3 してたよーな……/2

 

 その間もエンジはてくてく歩く。家がまばらになり牧場が多くなってきた。たまに道を牛が横切る。

 

― ふと思ったけど/2 、/7 開拓者ギルドの人が/1 /7 暇な時は/5 護衛や/3 警備を/3 引き受ける/2 みたいな事/03 言ってたじゃん/2 。/7 頼んだ/2 方が/01 良いんじゃない/3 ?/6

 

― えー、/6 今から/5 ?/6

― 多分/6 ギルドに往復してたら/2 /05 日が/1 暮れる/2 と/03 思うぞ/2

― この世界/1 約四十分で/5 昼夜が/1 切り替わるらしい/2

― 有志が/1 まとめてくれた/2 表を/03 探してきた/2 /7 あと約15分で/4 夜に/3 切り替わり/2 始める/8

― もーちょっと/9 早く/6 言って/2

― 狩猟者NPC達/1 測量に/3 ついてこられたくない/2 みたいな事/03 言ってたから/2 /04 断られるんじゃね?/2

― 金持ちの散歩の警備ぐらいなら/1 引き受けてくれるでしょ/2

 

 エンジも視聴者もグダグダするのは平常運転だ。

 

― そーいや/6 エンジ/1 魔法は/3 ちゃんと/6 使えるの/2 ?/6 前回のが/5 ビギナーズラックとか/1 ない/2 ?/6

 そう言われてふっと力を抜いてみる。攻撃手段は魔法頼りなのだ、視聴者の心配も無理はない。

 

 すぐに霧のような魔力の風が見え始めた。歩きながら自分の周囲をぐるぐる渦を巻かせてみる。

 

「いけそうですね/2 」

― そんならよかった/6

― 頼みの綱だもんな/1

― だめそうなら/5 ダッシュで逃げような/2

― 動く標的への/5 威力や/3 命中精度が/3 分からん/2

 

 

 歩きながら前回試せなかった圧縮や拡散をどうしたら実行できるかやってみる。

 

「圧縮は/1 難しいですね/3 。/7 一瞬/5 わずかな熱が/1 発生して/2 消えちゃいます/2 」

 

― 真ん中に/5 無理のない/9 密度の/9 魔力を/3 置いて/2 /7 両側から/5 一気に/6 挟むように/2 ぶつける/2 とかは?/6

― 水蒸気とか/9 質量のある物を/3 化合させて/2 から/05 ぶつける/2 とか/6

― どうやったら/6 物質と/3 化合すんだろ/2 ?/6

 

 検証しつつ歩いていくが……

― 魔物/1 居ねぇな/2

― 羊しか/1 いない/2

― 平和だな/3

 

― このまま/6 歩いてくと/2 /05 夜に/3 なっちゃう/2 から/04 そろそろ/6 引き返した/2 方が/01 良い/3

― そう言えば/6 帰りの事/3 忘れてたな/2

― 戻ろっか/2

 

― このまま/6 進んで/2 /7 魔物に/3 会うまで/2 /05 頑張って/2 デスワープって/9 手も/01 あるけど/2

― まぁ/6 今回は/5 様子見/2 って事で/03

― お前ら/1 戦闘/3 見たくない/2 の?/6

― 別に/6

― だって/6 エンジだぞ/1

― 狩猟者の/9 βプレイヤーも/1 いるでしょ/2 。/7 そっちに/3 行ってら/2

 

 

 この動画の視聴者の多くは本当に町の外を見てみたかっただけらしい。

 エンジの戦闘に何の期待もされてないだけかもしれないが。

「では/7 街に/3 戻りますね/2 」

 

 魔法の練習をしながら来た道を戻る。本当に何事もない牧歌的な風景が広がっている。

― 誰とも/3 すれ違わない/2

― β版だからでしょ/4 マップの/9 広さに/3 対して/2 /7 人が/1 少ない/3

 

 

 だいぶたって日が傾きかけたころ、エンジは魔法を圧縮してぽつぽつ前方に光を発生させられるようになっていた。

 

― おめでとー/6

― おめー/6

― ピクニック/5 唯一の/9 収穫/2

― あとは/6 どれくらい/6 実用に/3 耐えるかだよな/2

― 散歩で/5 見る/2 景色も/01 のどかで/9 よかったよ/3

― 練習すれば/5 威力/1 上がるんでないの/2 ?/6

― 習熟度とか/3 言ってたもんな/2

 

 

 城門が見え始めた頃、空が夕焼けで赤くなってきた。

― 日が暮れると/5 門が/1 閉まって/2 締め出される/2 とか/03 ない/2 よね?/6 

― エンジ、/1 走る/2 ?/6

 

 その時エンジはふと、背後に気配を感じて振り返る。

 気配を感じたそこに目を爛々(らんらん)と光らせた狼が居た。

 

― あ/6

― 出た/2

― 魔法!/3

 

 魔力を制御して何か現象を起こす暇はない、エンジはまとっていた魔力の風を一まとめにしてぶつける。

 

 狼は数メートル吹き飛ばされたが、体勢を立て直すと、跳んで一瞬で距離を詰める。

 エンジは体当たりしてきた狼をステッキで払おうとするが、思いっきり空振って腹部に頭突きを受けた。

 

― あ/6

― あ/6

― 知ってた/2

 

 

 目の前が暗くなり、ゲームオーバー時のリプレイが流れる。

 

 狼の視点からスタートした。とことこ歩くエンジを後からつけて低い姿勢で距離を詰めてくる狼、エンジの攻撃を受けて後退したのも束の間、ひとっ跳びでエンジに体当たりする。

 視点が少し遠くからに変わり、更にエンジに噛みつこうとしたところで弾かれるように飛びのき、踵を返して逃げていった。

 エンジはというと、ゲームオーバーの時現れる魔法陣が地面に現れ、ワープしたようだ。

 

 

「ぼっちゃま!/1 お一人で/4 街の外を/5 歩くなど!/2 御身の/9 安全を/3 考えてくださいませ!/2 」

 暗転した視界が戻ったのは自分の部屋のベッドの上、ばあやのマリノキアさんに叱られた。

 

― いつもの/6 (二回目)/5

― やっぱ/6 一人は/1 無謀だった/3

 

 そして、せめて馬か馬車を使ってくださいませ、馬車を買いましょうと決められた。

 エンジは必要ないと言ったのだが……

「無駄になろうとも/5 もしものときに/5 備えるのは/2 /01 持つ者の/5 義務でございます!/2

 隣人が/1 困っている/2 時に/05 馬の一頭も/3 貸せないようでは/2 /01 いけません/3 」

 と叱られた。

 

― 正論/3

― ……正論?/3

― 貴族だからなぁ/3

 

 

 と、お説教された後、マリノキアさんから新しい話が出てきた。

「大学が/1 ノチリスノイラ家からの寄付への/3 感謝として/2 /04 エンジ様に/5 学生の身分を/3 保証されましたよ。/2

 いつでも/5 授業への参加を/3 許されるそうです。/2

 分からないことは/1 ジェクルさんに/3 尋ねてみるとよろしいでしょう。/2

 あまり/6 ご迷惑をおかけしては/2 /01 だめですよ/3 」


 マリノキアさんに合わせてジェクルさんも無言で頭を下げた。


― また/6 設定が/1 生えた/2

― 学園編/1 スタート/2 ?/6

― 実家/1 勝手に/6 何/6 してん/2 ?/6

― この街に/5 大学が/1 あったのか/2


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