143 【開拓VRβ版実況34】 幽霊バグ
※お使いのパソコン・情報端末は正常です。
セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。
慌てて開拓者ギルドのホールで観戦しているアードット達を探して話しかける。
「アードットさん/1 ベクローさん/1 カーマンさん/1 キューイ/1 」
反応はない。
― ……幽霊?/6
― 俺の視界だと/5 エンジ/1 画面に/5 映ってないもん/2
視聴者のコメントでようやく違和感の正体に気付いた。自分の体が見えないのだ。
― バグ?/6
― ハロウさん/3 呼べるか/2 ?/6
― 運営に/5 バグ/3 通報するから/2 /04 ちょっと待ってな/2
― あんま/6 動かないで/2 /7 変なとこに/5 はまり込んだり/2 /04 もっと/6 悪化するかもしれない/2
― NPCにも/5 プレイヤーにも/5 認知できないって/2 事?/6
開拓者ギルド内でエンジどこ行った?と徐々に他プレイヤー達が心配し始めているが、声も届かないままギルドの隅っこから見守るしかないのがいたたまれない。
開拓VRゲーム。Walkers on the Frontier。略称WotF。
舞台は十九世紀前後の科学技術を持ち、魔法が発達している世界の新大陸。
開拓者、狩猟者、学者、貴族、四つの開拓民が協力して未開の地を開拓し、拠点となる街を開き、魔物を退ける。
現在βテスト中。実況を通じて視聴者にも不具合や説明不足をチェックしてもらう方針のために、運営会社がベータテスターには実況を推奨している。
復興中の第二定都のお祭りで提示された公式ミニゲーム内でのバグ?により、幽霊状態のエンジ。
元に戻れるかも不明で不安が募る。
そんな調子でギルドの端っこで待つこと数分。ヘルプキャラクターのハロウさんが降りてきた。
個人の問題にしては異常に素早い対応だ。運営の人はきちんと休めているのだろうか。
『対応を/3 行いました。/2 一度/6 ログアウトを行ってください。/2
第二定都、/5 開拓者ギルドから/5 再スタートを行います。/2
なお、/6 不具合によるものですので/4 拠点は/1 以前のログイン地点のままとなります/3 』
― え?/6 何?/6 なんだって?/6
― このまま/5 ログアウトしろと/2
― 第二定都から/5 スタートできる/2
― このログアウトで/4 拠点が/1 変わったりしないから/2 /04 心配すんなってさ/2
「エンジ殿!/1 」
「エンジさん!/1 」
「よかったです/6 エンジさん!/1 」
どうやらエンジが再ログインするまでに運営からプレイヤー達に説明があったらしく、帰って来た時にむしろ心配された。
ミルフマが半泣きなのはあのタイミングでゲーム終了させたためだろうか、ミルフマのせいではないのだが。
― デバッガー/3 エンジ/1
― その引きの良さは/1 デバッガーの素質だぞ/3
― 結局/6 何が/1 原因だったんだ/3 ?/6
ハロウさんの説明によると、どうも箱庭ゲーム内で想定していなかった不死者が原因だったらしい。
― エンジが/1 幽体離脱したとこから/2 /05 バグ?/3
― エプヴィルさんが/1 不死者化した/2 時点で/05 バグじゃね/3
― じゃあ/6 デバッグは/1 エプヴィルさんの手柄では……/3
― さすが/6 人柱組/1 普通/6 やらんことを/2 /03 やってのけるな/2
エンジはNPCの狩猟者三人の所に居た。
「ご心配おかけしました/6
カーマンさんも/1 すみませんでした/6 痛くないですか/3 ?/6 」
「何事かと/3 思った/2 が/7 無事でよかったわいな/3 」
どうやらNPCには大きな混乱は無いようだ。
「次は/5 俺も/3 連れてってくんな。/2 ちゃんと守ってやらぁ/2 」
カーマンがアードットにチョップをかました。
カーマンはといえば。
「一瞬/6 息が/1 止まったっすけどね/2 /7 本番じゃなくてよかったっす。/3
人型の魔物が/1 来ると/2 /03 分かってれば/2 /05 次は/5 倒せるっすよ/2 」
「きゅーい」
どうやら何とも無いようで安心した。と、思ったら思わぬ事態が発覚した。
「エンジ殿―……/1 」
「きゅい!きゅう!きゅう!きゅ!」
エプヴィルがエンジに近づいたところ、エンジが抱っこしていたキューイがエプヴィルに向かって鳴き始めた。
小さいながらも歯を剥いているので吠えている、といった方が正しいかもしれない。
「我/1 急に/6 嫌われていまいか/3 ?/6 」
「ガナフドラの旦那が/1 カーマンを/3 ぶっ飛ばしたところを/2 /03 わしと一緒に/5 見てたからかもしれんわな/2 」
その誤解は解いておきたい。
何試合か見る事でミニゲーム内と外は別のもの、という認識できてきたようだ。
「試合って/3 いって/2 /7 お互いの練習のために/4 ルールを/3 守って/2 /7 怪我をしないように/5 戦うんですよ/2 」
「きゅーう?」
― 情操教育上/5 大丈夫なのか?/3
― 暇だな/3
― この試合/1 おもしろくない/3
― まだ始まったばかりで/5 戦ってる人が/1 少ないからさ/3
― エンジ/1 暇なついでに/6 さっきの試合中に/5 カーマンが/1 エプヴィルさんの気配に気づいたっぽいやつも/3 聞いてみてほしい/2
それに関してはあんまりはっきりとした回答は得られなかった。
「悪寒みたいなもんすかね/3 /7 うまく言えないっす。/2
旦那の勘がいいんで/4 うつったんじゃないっすか/2 」
― 風邪じゃないんだから/3
「カーマンは/1 昔から/5 割と勘がいいほうだったわいな/3 」
「そういやぁ/6 人や魔物を/3 見つけんのは/2 得意だよな/6 」
さて、キューイは一抹の不安を残しながらも、エプヴィルに抱っこされる程度には誤解が解けたようだ。
若干心配そうな顔をしてたまに隣に座っているエンジを見てくるが。
一方でバグを起こした不死者を検証したい人も多かったが。次またバグった時に対応してもらえる保証がないのでさすがに及び腰だ。
エプヴィルの横にドーエクやニスミハが集まってきて話をしている。
「検証は/1 やってみたかったのですが……/2 」
「不死者の実験の再開は/1 修正後だ/5 バグで/4 ロストさせたりしたら/2 /05 申し訳が立たんぞ/2 」
ドーエクが真顔でエプヴィルに注意する。
「これ/5 根本的な修正が/1 入るかもしれませんね/2 /7 使用禁止になるかも/2 」
「強すぎるという事もないと思うぞ、/3 /7 回復薬で/4 不死者化に/3 成功したのは/2 /01 今のところ/5 五回中/5 二回だ。/3
そして/7 不死者化したとしても/5 普通は/5 すぐに/6 魔力が/1 枯渇して/2 死ぬ。/2
いわば/6 自爆技だ/1 」
「オーバードーズ描写/3 扱いされて/2 /04 回復薬の/3 一定以上/6 使用禁止も/2 /01 あり得ます/2 」
「その発想は/1 なかった/2 」




