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141 【開拓VRβ版実況34】 箱庭ゲーム

※お使いのパソコン・情報端末は正常です。

 セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。


「エンジさーん/1 」

「きゅいー」

 エンジが反応するよりも早く、隣に居たカーマンが少し前に出、エンジの足元のキューイが返事をする。


 第二定都の街の修理の手伝いをして、開拓者ギルドに戻ってきたらイドレードから声をかけられた。


「エンジさん/1 ミニゲーム/3 やってますか/2 ?/6 」

「いいえ/6 戦闘力が/1 必要そうなので/3 /7 僕は/1 やってないですね/2 」



 開拓VRゲーム。Walkers(ウォーカーズ) on(オン) the() Frontier(フロンティア)。略称WotF。

 舞台は十九世紀前後の科学技術を持ち、魔法が発達している世界の新大陸。

 開拓者、狩猟者、学者、貴族、四つの開拓民が協力して未開の地を開拓し、拠点となる街を開き、魔物を退ける。


 現在βテスト中。実況を通じて視聴者にも不具合や説明不足をチェックしてもらう方針のために、運営会社がベータテスターには実況を推奨している。



 暴動と魔物の襲撃により一時音信不通になった第二定都だが、現在復興祭りの真っ最中だ。

 エンジも仕事の合間に第一定都と第二定都を往復して復興の手伝いをしていた。


 復興支援につながる事もあって、時間のある人は第二定都の開拓者ギルドで提示された公式ミニゲームで遊んでいるらしい。


「そっかー/6 ちょっと/6 実験の人数合わせを/3 手伝ってほしかったんですけど/2 /7 ミニゲーム内では/5 普通に/6 PKされるからなぁ……/2 」

 イドレードが説明してくれたところによると、現在参加を募集しているゲームはチーム戦だ。


「参加するだけでいいなら/5 やってみますよ/2 」

「いいんですか?/6 ありがとうございます/6 」

「でも/7 遊んでると/2 /05 街の人に/4 嫌われませんかね……/2 」


 ギルドの端でやりとりを見ていたパークサズラムがエンジに声をかける。

「エンジ……/1 箱庭ゲームが/1 NPCの間で/5 何て/63 呼ばれてるか/2 /03 知ってるか?/2 」

「? いいえ/6 」

「貴族/3 殴り/2 ゲーム。/03

 エプヴィル辺りは/1 殴り返して/2 /04 友情が/1 生まれたりしてるみたいだが/2 /7 まぁ/6 気を付けろ/2 」



 エンジが困っているとカーマンが口を開いた。

「旦那が/1 参加するなら/2 /05 ついてくっすけど?/2 俺も/1 あんまり/6 勘が鈍っても/2 困るし/6 」

 すると、間髪入れずにイドレードが答えた。


「助かりますよ!/2 たまに/6 エプヴィルさんに/4 蹂躙されるんで/2 /04 参加してくれる人が/1 少なくなっちゃって/3 」

「え……/6 」


― 大量破壊兵器の実験でも/3 してんのか/2 ?/6

― 第二定都の連中を/3 批判できなくなっちゃうじゃん/2


― 酷いことする気でしょう/2 ウ=ス異本みたいに/3 /06

― それは/1 ない/3

― 十八禁/1 そういう意味じゃない/3

― おちつけ/6

― 座れ/2

― ギャグのつもりだろうけど/3 /7 本人から/1 振ったんじゃない/2 ネタは/01 普通に/6 ハラスメントだから/3 /04 通報した/2


 視聴者達の発言量が激増し、はしゃいだりクールダウンしたり忙しい横でイドレードが続ける。


「エプヴィルさん/1 頻繁に/6 自滅するので/2 /04 メンバー調節が/1 むずかしくて/3 」

― マジで/6 何の/63 実験してんの/2 ??/6


― 試合は/5 毎回/5 同じマップ/5 使うから、/2 /4 武器の威力とか/3 調べるには/2 いい/6 環境だと思うけどね/3

― そうなの?/6

 始まったばかりのシステムなのに、エンジよりも一部の視聴者の方が詳しい。



「飯でも/3 食ってるわいな/2 /7 ま/6 気を付けてほしいわいな/2 」

 ベクローがそう言ってカウンターに向かった一方で、カーマンは手早く着替えて来ていた。

 帽子を目深にかぶってクロークのように全身をすっぽり覆えるマントを羽織っている。

 服装については「色々あるんすよ」とのこと。


― お仕事着?/1

― 鳥打帽って/1 名前の通り/6 狩猟用だからな/3




 エプヴィルとイドレードの他に何人かの知り合いのプレイヤーやNPCが参加している。エンジ達のチームの大将は、ギルドのホールで少し話し合った結果、何度かミニゲームをプレイしているニスミハになった。


 ギルドの簡易宿泊設備である宿泊用の狭い個室、という体のミニゲームへのログイン場所に入る。

 ゲームに入る前にヘルプキャラクターのハロウさんからルール等を確認される。


 今回のルールは多対多のチーム戦。

 舞台は毎回同じ小島。そこのランダムな場所に送られる。

 マップ上を一定時間ごとに移動する活動可能範囲の中で、先に大将を倒した方の勝ち。


― こんなゲーム/3 どっかで/5 見た/2


『身体接触が/1 可能となる/2 描写により/04 十八歳未満/5 利用禁止となっております。/2 あなたは/1 十八歳以上ですか?/3 』

「はい/6 」


『身体接触が/1 可能となりますが/2 /7 過剰な接触は/1 禁止されています/2 /7 よろしいですか?/6 』

「はい/6 」


― めんどくせぇなぁ/3

― こういうの/3 わざわざ注意しないと/2 ダメな/9 奴が/01 存在するの/2 マジ嘆かわしい/6


 視聴者が文句を言っている間もハロウさんの確認は続く。


『このミニゲーム内では/5 味方攻撃が/1 有効になります。/2 よろしいですか?/6 』

― そうなの?/6

― 接触制限も/1 解除されてるし、/2 /7 このミニゲーム内だけ/5 別のシステムを/3 引っ張ってきてる可能性/2


『箱庭ゲームから/5 離脱するまで/2 /05 視聴者の視界が/1 ギルド内に/5 限定され、/2 コメントを/3 表示できません。/2 /7 よろしいですか?/6 』


― ゴースティング防止か/3

― ギルド内の画面で/4 試合内容/3 見れるんとちゃうの/2 ?/6

― 試合と/5 ギルド内の中継の内容には/5 一分ぐらい時間差/1 あるぽい/2

― ギルド内の試合映像に/5 映ってるのに/2 /05 参加者が/1 戻ってきたりすると、/2 /7 あ、/6 やられるんだな、って/2 /03 地味に/6 ネタバレを/3 食らう/2



 エンジとは別れて、ギルド内をウロウロする感じになった視聴者達だ。


― いつもと/5 視点/1 変わらないのに/2 /7 透明人間に/3 なった/2 気分/03

― それな/6


― チーム戦なんだな/3 /7 個人戦だったら/5 何もできずに/2 死んでたな/2

― 個人戦の貴族とか/1 案山子だろ/3


― でも/7 貴族/1 本気を/3 出すと/2 /05 高火力だからな……/3

― いくら/6 高火力でも/5 全員/3 仕留めきれるわけでもなし/2 /7 紙装甲低機動が/1 序盤に/5 火力にあかせて/4 ヘイト/3 撒くとか/2 /7 最悪手でしょ/3

― いろんな駆け引きが/1 ありそうね/2


― 最序盤に/5 何も/3 考えてない/2 狩猟者NPCに/04 狩られる/2

― むちゃくちゃありそう/2



 そんな視聴者の会話は露知らず、エンジが参加したのは数十人対数十人のチーム戦。

 ミニゲームが開始すると、エンジは見知らぬ林の中に立っていた。


「僕が/1 赤チームで/3 /7 相手は/1 青チームですね/3 」

 早速ステッキを構えながら自分の足元のマーカーを確認して、ヘルプキャラのハロウさんにルールを確認するエンジ。

『はい/6 その認識を/3 肯定します/2 』


 細い木々が視界を遮るように生えている林の中、周囲を探ってみても誰もいない。

 全員ランダムな場所にとばされるようだ。


「僕のこの服/1 森や草地だと/5 ものすごく目立つのでは……/3 」

 自分の暗赤色のコートを眺めて呟くとハロウさんが返事を返してきた。

『衣装は/1 私室や/5 開拓者ギルドの/9 個室で/5 変更が可能です/2 』


 どことなく固い表現なので、ハロウさんもWotFとは別の演算人格なのかもしれない。


「味方との/9 チャット機能とかは/1 ないんですよね?/3

 アイテムの実験としか/3 聞いてないので/2 /7 何をしたらいいか/3 分からないんですけど……/2 」

『ご不便おかけしております/2 /7 試合マップの増設、/3 チャット機能などは/3 /7 運営内で/5 検討の/2 後/05 順次/6 実装予定です/2 』


 最初の林で周囲の地図を確認していると

『ここは/1 一分後に/5 瘴気に/4 包まれます/2 /7 安全圏に/5 移動してください/2 』

「わぁ/6 」

 早速アナウンスが流れた。

 とりあえず普通に試合に参加するつもりで安全圏を地図で確認し、ステッキをしっかり構え、辺りを警戒しながら林を歩く。


 エンジなら瘴気の中も歩けるかもしれないが、とりあえず機会があったら検証する方針だ。


 安全圏の周囲には何人か人の気配がする。待ち伏せの可能性はあるが、どうも多くの気配はお互いに戦っているようでこっちには気が向いていないようだ。

 参加しているチームは二つなのだから戦っているなら誰か味方が居るはずだが、一撃でやられるとなると、なかなか足取りが重い。


 しかも、エンジの近く、安全圏に向かっていた気配の一人が高速でこっちに向かってくる。高いところから見張っていたらしく、木々を飛び移っているようだ。

 逃げる間もなくズサッと目の前に飛び降りてきたのは

「カーマンさん!/1 」

「よかった/6 旦那/1 無事っすね/3 」


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