136 【開拓VRβ版実況32】 生き埋め
※お使いのパソコン・情報端末は正常です。
セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。
遠くで爆発音の様な轟音が聞こえる。
どうやら工場の作戦は成功したようだ。
「…………多分/6 生きてます……/2 」
― 生きてんのか/2
― これ/1 どうゆう状況/3
― 完全に/6 埋まってね?/2
エンジの返事で安堵した視聴者だが、事態は予断を許さない。
即席の地下通路を走っている途中、転んで起き上がろうとしたところを生き埋めになったようだ。
奇跡的にエンジの周囲にわずかな空間があるが、コートのすそは完全に瓦礫に縫い付けられて動けそうにない。
座り込んだ姿勢のまま地下空間に取り残されている状態だ。
― え?/6 これ/5 抜け出せる?/2
「コートを/3 脱げればと思ったんですけど/2 /7 ……腕を/3 動かすために/2 /04 引っ張ると/5 崩れそうな気がします。/2 /7 ステッキも/1 半分/6 埋まってますし/2 」
エンジが身動きをするとパラパラと小石が落ちる。
― ストップ/2 /7 誰かに/3 助けてもらお/2 /7 ここで/5 崩落したら/5 死ぬ/2
「ザスフームさん?/1 」
一緒に地下通路を走っていたはずのザスフームを呼んでみるが、反応はない。
魔力感知を使っても近くに人の気配はない。
開拓VRゲーム。Walkers on the Frontier。略称WotF。
舞台は十九世紀前後の科学技術を持ち、魔法が発達している世界の新大陸。
開拓者、狩猟者、学者、貴族、四つの開拓民が協力して未開の地を開拓し、拠点となる街を開き、魔物を退ける。
現在βテスト中。実況を通じて視聴者にも不具合や説明不足をチェックしてもらう方針のために、運営会社がベータテスターには実況を推奨している。
音信不通になった第二定都の様子を確認するために向かっていたところ、河に居た巨大な魔物に襲われた。河沿いの工場に逃げ込んで設備を利用してダメージを与え、援軍の到着を待っている。
― 爆発音/1 めっちゃ続いてるけど/2
― 花火大会かよ/3
― どうも/6 応援が/1 到着したっぽいね/2 /7 艦砲射撃だわ/3
― 船は/1 魔石も/3 大量に/6 積んでるだろうし/2 /7 船に/5 ターゲットが/1 移ったっぽい/2
― 船より/6 貴族一人の方が/1 食いでがあるって事はないわな/3
― じゃあ/6 もうすぐ終わるな/2
― 終わらなかったら/5 どうしよう……/6
― あきらめろ/6
「じゃあ/6 今は/5 じっとしてた/2 方が/01 よさそうですね/3 」
― 落ち着きすぎ/2
― 生き埋めになってるんだよ/2 君/1
絶賛、暇を持て余す配信状態。
― 撃った/2
― 当たった/2
― 野球中継じゃないんだから……/3
一拍遅れて爆発音が聞こえてくる。
― 一キロメートル以内で/5 撃ってない/2 ?/6
― あのワニ/1 別に/6 火を/3 噴いたり/2 遠距離攻撃/3 しないもの/2
― あの大砲だと/5 ゼロ距離が/5 一番威力/1 出るだろ/2
― できるだけ近づいて/5 撃ちたい所存/2
雷の距離の予測でおなじみ、音速が約350メートル毎秒なのを利用した計算で暇をつぶす視聴者達だ。
プレイヤーのエンジと違って視聴者はある程度視点を変えられることからこういった遊びもできるというわけだ。
当のエンジは絶賛瓦礫の下で座り込んでいる。
― 連続で/6 音が/1 聞こえたのは/2 /01 多分/6 戦列艦だお/3
― 大量の武装船で/4 単縦陣の/9 ループ/3 作って/2 /04 ぼこぼこ/6 岸辺の標的(巨大わに)/3 撃ってる/2
「見たいですね/2 」
― エンジは/1 脱出から/5
― 残念だけど/6 後で/5 リプレイで/4 見て/2
― 戦闘/1 終ったら/2 /05 パークサズラムさんに/3 連絡とろうな/2
― あ/6
― 何?/6
― 狼/1 来てる/2
「ええ!?/6 」
慌てて周囲を探ってみると、狼の魔物の群れがエンジの埋まっている辺りを嗅ぎまわっている。
がりがりと爪を立てて穴を掘ろうとしている魔物もいる。
― あ/6
― これ/1 死んだか/2
― 時間の問題/6
― せっかく/6 巨大ワニから/5 生き延びたのにな/2
そんな時、不意に別の足音が聞こえた。
人間のような気配が狼たちと戦っているようだ。狼の群れは徐々に追い散らされて行った。
目の前の天井がガラガラと崩れ、顔を出したのは髪と髭がぼうぼうのおじさんとスキンヘッドの筋肉質のおじさんだ。どちらも強面である。エンジと目が合った。
― あ/6
― あって/1 何だよ/6
― 第二定都/5 暴動/1 起こって/2 /04 貴族/1 殺されてるんだよね/2
― あ/6
― あ/6
視聴者のコメントでエンジの血の気が引く。
「……貴族か?/6 名前は?/6 」
「エンジ・ノチリスノイラと/3 言います……/2 」
聞かれてとっさに名乗ったエンジだが
― あ/6
― 第二定都の人/1 ノチリスノイラに/5 良い印象/3 無いんじゃない?/2
― あ/6
― あ/6
ますます血の気が引くエンジ。
「おーい/6 兄貴ら!/1 こいつか?/3 」
遠くの人達が近づいてくる音がする。
― あ/6
― ちょっとたんま/6 ちょっとたんま!/6
― コート/3 脱いで/2 逃げろよ/2
― いや/6 囲まれてるでしょ/2 無理でしょ/2
「旦那!?/1 」
「エンジさん!?/1 」
上から顔を出したのはザスフームとカーマンだった。




