135 【開拓VRβ版実況32】 立てこもる
※お使いのパソコン・情報端末は正常です。
セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。
開拓VRゲーム。Walkers on the Frontier。略称WotF。
舞台は十九世紀前後の科学技術を持ち、魔法が発達している世界の新大陸。
開拓者、狩猟者、学者、貴族、四つの開拓民が協力して未開の地を開拓し、拠点となる街を開き、魔物を退ける。
現在βテスト中。実況を通じて視聴者にも不具合や説明不足をチェックしてもらう方針のために、運営会社がベータテスターには実況を推奨している。
音信不通になった第二定都の様子を確認するために向かっていたところ、河に居た巨大なワニ型の魔物に襲われた。川沿いの工場に逃げ込んで設備を利用してダメージを与え、援軍の到着を待っている。
ザスフームが素早く提案した。
「頑丈な地下室を/3 作って/2 立てこもります。/2
大勢は/1 難しいけど/3 /7 二人分ぐらいなら/3 魔石を使って/4 何とか/6 」
― あー、/6 それで/4 みんなを/3 行かせたのね/2
― どっちが/6 生存率/1 高いか/3 っつーと/01 際どいが/3
― 動けないエンジを/3 助ける/2 方法/03 考えてくれた/2 結果でしょ/6
― でっけぇトラップ/3 小さな安置に/5 入って/2 躱す/2 やつ/01 /7 昔のアクションゲームで/5 見た/2
― 発生した有毒ガスが/1 空気より重いと/3 /7 塹壕に/5 たまったりするけど/2 /7 大丈夫か?/3 ここ/1 化学工場だよね?/3
― その辺は/5 魔法で/4 なんとかなるんじゃない?/2
― このまま/5 巨大ワニと/3 ご対面するよりは/2 /06 生存率高いと思う/3
視聴者も大体納得のザスフームの提案だ。
できた地下室は面積は精々三平方メートルほど、深さは三メートルぐらいだろうか。
― もしかして/6 井戸/1
― ※工場の鉄骨を/3 使って/2 /04 強化しています/2
天井をふさぐと真っ暗で何も見えなくなる。
エンジは魔力感知で周囲の様子もある程度分かるが。
「エンジさん/1 回復薬でも何でも使って/4 回復しておいてください。/2
この避難場所も/1 万全じゃない/3 」
エンジは言われてこのゲーム始めてから初めての回復薬を少しずつ飲む。隣でハロウさんが『少しずつ飲んでくださいね』とか助言してくる。
― 知ってる/2
― 一気飲みすると/5 薬が/1 血管内で/5 魔石化して/2 死ぬんだっけ/2 ?/6
― エンジは/1 魔力操作/3 得意だけど/2 /7 やっぱり/6 一気飲みは/1 無理なのか?/3
ちなみにアルコールに似たふんわりした熱を感じる栄養ドリンクと言った感じ。
しかし、回復薬の味を実況している暇はなかった。
狭い暗闇の中、少し遠くで大きな地響きが一つ鳴った。
「来た……/2 」
地響きが一つ、また一つ。
「うーん……/6 素直に食われた方が/1 怖くなかったかも……/3 」
ザスフームは軽口をたたいているが、真っ暗闇の中近づいてくる地響き、かなり怖い。
そして、近くで音が止まるのも怖い。
― これ/1 喋ってたら/2 /05 見つかったりせんか/2 ?/6
― 爬虫類の聴覚は/1 骨伝導/3
― 蛇は/1 地面の振動を/3 聞いてるらしいね/2
― やつは/1 赤外線も/3 見れる/2
― 喋ったら/2 あかんやつやん/6
― 真上で/5 止まってる/2
― あ/6
魔物が前足を振り上げたのを感じて、エンジは耳と頭を覆った。
ザスフームも自分の視聴者から言われたのかとっさに耳をふさいでいる。
耳をふさいでいても体に直接響く、死ぬかと思うような大音量、というより衝撃。
「っ~!!/6 」
声にならない叫びが肺から漏れる。
これでもVRの機能で刺激は抑えられている方だ。
― こええ/6
― エンジ/1 音量の感度/3 下げろ/2 /7 これは/1 やばい/3
― 杭打ち機かよ/3
― 人を/3 掘り出して/2 食うような/2 器用なこと/03 できねーだろ!/2 さっさと/6 どっか/5 行け/2
続いて大きな岩が削られ動くような音が聞こえる。前脚で地面を掻いているようだ。
時折パラパラと石や砂が落ちてくる。
― 生き埋めになった時って/5 こんな感じなんだろうか/3
― やめて/2 想像したくない/2
― 重機やん/3
― こいつ/3 飼えたら/2 /05 工事/1 楽なのかな~/3
― 無茶/3 言うな/2
― どこで/5 使うんだよ/2
― ダイナマイトで/4 十分ですよ/3
― 素直に/6 開拓者に/3 発注しろ/2
― 人間が/1 飼える/2 肉食獣なんざ/01 猫様サイズが/1 限界/3
― このままだと/5 ここ/5 掘り当てられるだろ/2
「エンジさん/1 」
ひそっとザスフームが話しかけてきた。
「横穴/3 掘れそうですか?/2 」
「ちょっと/6 回復してるので/2 /04 いけます/2 」
― 先/5 逃げた/2 あいつらにも/05 この恐怖/3 味わってもらおう/2
― そこまで/6 根性悪い事を/3 言うつもりはないが/2
このままここに居てもがれきに埋まるか爪に巻き込まれるかしてやられるだろう。
かといって予定と違う方に魔物を誘導してしまっても困るので、先に向かったみんなと同じ、三つ目の工場を目指して横穴を作ることになった。
三つ目の工場地下に向かって一直線に横穴を作り、そっちに向かって走り出す。
絶妙なタイミングだったらしい。横穴に入った途端、自分たちの居た空洞が崩落した。
エンジも魔力の使い通しで足元はおぼつかないが、回復して余力は残っている、走れないことはない。
しかしワニ型の魔物はエンジ達の気配の動きから、行き先が三つ目の工場だと当たりを付けたようだ。情け容赦のない踏み込みに地下空間が揺れる、そして通路の天井は崩落した。
「エンジさん!/1 」
「僕は/1 大丈夫です!/3 逃げて!/2 」
聞こえたか聞こえないかの声はがれきに埋まった。
― エンジ?!/1
― 真っ暗で/4 何も/3 見えん/2
― 帰還魔法が/1 動いてないって/2 事は/01 生きてるのか?/2
― 待って/2 /7 地下空間って/1 測量済みと/3 みなされるの/2 ?/6
洞窟の上を/5 測量しても/2 /7 洞窟の測量を/3 したとは/2 /01 みなされないでしょ/2 普通/6
― え/6




