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133 【開拓VRβ版実況32】 戦況不明

※お使いのパソコン・情報端末は正常です。

 セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。


「何だ/6 これ?/1 」

「触んない方が/1 いいかも/3 」

「いやでも/7 魔物の背中から/5 垂れてきてるし……/2 /7 これ/3 触んないと/2 /05 攻撃できないんだけど……/2 」


― ここが/1 化学工場なのも/3 相まって/6 不気味だな/3

― 関係/1 なくね?/2

― 何かどっかで/5 見たような……/2

― タールとか/3 汚泥とか?/3


 狩猟者達も視聴者達も困惑している巨大なワニ型の魔物の黒い汗。


 開拓VRゲーム。Walkers(ウォーカーズ) on(オン) the() Frontier(フロンティア)。略称WotF。

 舞台は十九世紀前後の科学技術を持ち、魔法が発達している世界の新大陸。

 開拓者、狩猟者、学者、貴族、四つの開拓民が協力して未開の地を開拓し、拠点となる街を開き、魔物を退ける。


 現在βテスト中。実況を通じて視聴者にも不具合や説明不足をチェックしてもらう方針のために、運営会社がベータテスターには実況を推奨している。



 音信不通になった第二定都の様子を確認するために向かっていたところ、河に居た巨大な魔物に追われて今に至る。

 援軍が到着するまで化学工場に立てこもってしのぐ予定だが、この巨大ワニの様な魔物は感電しても毒まみれになってもあまりこたえた様子がない。



 化学工場で発生した有毒物質が拡散しないように風をコントロールしているエンジの側に、どうやら吹き飛ばされてきたらしい黒い汗?が落ちて水たまりを作った。


「あら?/6 これは……?/1 」

 そっと一歩近づいてみるジェンシールに、巨大な魔物から目を離さずにイドレードが注意する。

「あまり近づかないでください/2 毒かもしれない。/3

 偵察だから/4 学者を/3 連れてこなかったのが/2 /01 痛かったなぁ/3 」


 毒と言われて一番近くに居たエンジはそっと離れようとして黒い物体を見た。

― ん?/6

 視聴者とエンジが異常に気付いたのとほぼ同時だった。

 黒い水たまりが動いている。


「バアァァー!」

 途端に黒い物体が伸びあがり、爬虫類状の頭が現れて鎌首を持ち上げ、吠えた。

「きゃあああああ!/6 」

 エンジが手に持っていたステッキを振るより早く、ジェンシールが長扇子で爬虫類の頭をぶっ叩く、同時にイドレードが気付いて素早く爬虫類頭を切り捨て、声をあげた。

「黒い塊は/1 魔物だ!/3 気を付けて!/3

 エンジさんは/1 風のコントロールに/3 集中してください。/2 トカゲは/1 雑魚だけど/3 /7 毒ガスで/4 全滅はあり得る/2 」


― どっかで/5 見た気がしたけど/2 /7 これ/1 大学で/5 スライム養殖実験/3 やってた/2 時に/05 乱入してきた/2 大スライムじゃね/01

― そういえば/7 変化の直前は/5 こんな色してたような/3


「そんな事/3 言ったって!/2

 上から/5 尻尾!/1 下から/5 トカゲじゃ/1 /7 どっち/3 見ていいか分かんないよ!/2 」

 イグドナが叫ぶ。注意する方向が増えた瞬間に一気に難易度が上がったようだ。


「落ち着いて!/2 トカゲは/1 雑魚だ!/3

 そこまで数も/1 多くない!/3 十数匹程度だ!/3 」

「これ/1 倒したら/5 追加/1 来るやつだろ!/2 」

 指示を続けるイドレードにツッコミが入る。


― そうだろうなぁ/6


 ゲームのセオリーとしては追加の雑魚敵が攪乱用かくらんように投入されるパターンだ。

「無理に/6 倒したり/2 ダメージを/3 与える必要はない!/2 /7 僕らの目的は/1 時間稼ぎだ!/3 」


 そうこうしている間にトカゲの向かう先が一方向になった。

「あー/6 見たところ/5 貴族の二人に/3 引き寄せられてるから/2 /04 大丈夫かな/3 」

 攻撃に参加していた狩猟者がのんきに見送った。


― 大丈夫じゃない/3

― こっちに/5 わさーっと/6 寄ってきてるじゃん/2

― こんだけ/6 集まってくると/2 /05 きもいな/3



「防壁/3 作るか?/2 」

「退路/3 確保して/2 /7 見通しが効くように/4 低めの壁で/3 」

 開拓者に答えて前に出たイドレードが腰の銃を抜く。

「まず/7 範囲攻撃してみる/2 /7 間に合わなそうだったら/5 撃ち漏らしは/3 頼む/2 」

 長剣のように横薙ぎに払った銃から炎が噴き出し、集まってきていたトカゲを焼き払う。


― 火炎放射器/1

― 一撃じゃん/3

― アードット達が/1 トカゲに/3 苦戦してたのを/2 /03 考えると/2 /7 やっぱプレイヤーと/5 NPCは/5 基本性能が/1 違うのかね/3

― これは/5 普通に/6 アイテムが/1 強いのでは?/3


 再び魔物の足元に落ちた黒い水たまりからトカゲが顔を出す。

「これぐらいのインターバルだと/5 先に/5 燃料が/1 尽きるな……/2 」

 イドレードが苦々しげに剣に持ち替えた。



「ロアセフィ/1 今/5 あいつのHP/1 どれくらい?/6 」

 開拓者のザスフームが隣に居た狩猟者に声をかける。


「ワニ型は/1 残り七、八割。/3

 じりじり減ってるけど/2 /7 感電や/3 毒と/3 合わせて/2 これだから/03 /7 俺らで/1 わに/3 倒せるとは思わない方がよさげ/2 」

「エプヴィルさん達が/1 到着するのって/2 /7 どう考えても/6 日が昇ってからだよな。/5

 倒すにしろ/5 耐えるにしろ/5 大変そうだな/3 こりゃ/1 」



 魔物のそばに居た開拓者が声をあげた。

「イドレードさん!/1 魔物を押さえてた柱が/1 漏れた化学物質で/4 腐食してる!/2

 次/5 突進されたら/2 壊されるかも!/2 」


「攻撃に/3 使えそうな/2 施設は/01 あと二カ所/1 残ってます!/2 」

 ジェンシールが打撃武器のように両手で扇子を構え、周囲を警戒しながら気丈に言い張った。イドレードがトカゲからの護衛も兼ねてジェンシールのそばに行き、打ち合わせを始める。


「最優先は/1 援軍が/1 来るまで/2 /05 エンジさんか/3 ジェンシールさんを/3 残す事……。/2

 残りは/1 爆発と/3 ……よし/6 」

 イドレードが全員に再度指示を出す。


「ワニ型が/1 動き回るようになったら/2 /05 即座に/6 隣の工場に/5 逃げ込んで/2 /7 爆発で/4 動きを/3 止めます!/2

 エフジドルダは/1 今のうちに/5 退路を/3 確保して。/2 /7 貴族の二人は/1 魔物を/3 刺激しない程度に/2 ゆっくり/06 移動を開始してください。/2

 位置的に/4 間に合いそうもない/2 人は/01 無理に/6 ついてこないで/2 /7 工場から/5 離れて!/2

 エンジさんの風の魔法が/1 なくなると/2 /05 毒ガスも/1 広がり始める/2 /7 発生量は/1 目に見えて減っている/2 とはいえ/7 危険だ/3 /7 全力で/6 逃げて/2 」


「了解/6 」

「りょーかーい/6 」

「貴族二人を/3 追っていくはずだから/2 /05 むしろ離れた方が/2 /01 安全なんだよな/3 」

「え?/6 この工場って/1 爆発すんの?/2 」

「激昂状態に/3 なったら/2 /05 教えてくれよ/2 」

 狩猟者達は連携しつつ時間を稼いでいく。


 一方でそーっと移動し始めたエンジは横からザスフームに話しかけられた。

「エンジさん/1 ちょっといいです?/6 」

 開拓者もちょっとした打ち合わせを始めるのだった。


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