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13 【開拓VRβ版実況3】自分の経営する会社に行く

※お使いのパソコン・情報端末は正常です。

 セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。


 開拓VRゲーム。Walkers(ウォーカーズ) on(オン) the() Frontier(フロンティア)。略称WotF。

 現在、不具合や説明不足をチェックするためにベータテスターに実況を推奨している。


 前回の実況では開拓者ギルドに挨拶に行って開拓者たちに話を聞いてきた。

 開拓者たちによれば、開拓で使う魔石を汽船の燃料として買い占められて困っているという。


「汽船の話は/3 どこに/6 言えば/2 /01 いいんでしょうか/3 ?/6 」

 ログインしてゲーム内の自分の部屋に現れたエンジが誰ともなしに呟くと、サポートキャラのピエロ人形、ハロウさんがスルッと現れる。


『あなたは/1 運輸業で商船を/3 扱っています。/2

 港に/5 ある/2 あなたの/9 会社に/03 行ってみましょう/2 』


 ハロウさんの言葉を聞いて視聴者達からツッコミが入る。


― エンジが/1 元凶/3

― おまえだったのか/6

― 暇を持て余した貴族の遊び?/6


― 狩猟者に/4 いびられるわけだよ/2

― 他にも/9 同業者は/1 いるでしょ/2

― 運輸会社とは/3 聞いてたけど/2

― 地図に/5 大きな水の部分が/1 あった/2 から/04 そうかな~とは/3 思ってた/2 けど。/7

 俺/1 /7 この街が/1 海のそばで/5 港町って/3 事を/03 今/5 初めて/5 知ったからね?/2


― 街の事とか/1 ばあやさん達とか/1 会社の事とか、/1 /7 後付けみたいに/5 設定/3 出される/2 と/03 困る。/2

 何で/6 最初に/5 全部/3 教えといてくれないの/2


― いきなり/6 詰め込むには/2 /05 情報量が/1 多すぎるんやろなぁ/2


 実況視聴者の言う通り、βテストとはいえ自キャラの設定の「え?そうなの?」という詳細が後から出てくるのは何とかしてほしい。



 会社は船着き場の側にある、結構遠い。

 速めに出発して広い大通りをてくてく歩く。


― 馬車/3 使ったりしないの/2 ?/6

― 馬車/1 準備に/5 時間かかるで/2

― この前/5 事故ってたしな/2


 轢かれた(?)身として、少し気を引き締めたエンジだが、会社に着くまで、特に何も起こらなかった。




「開拓者たちは/1 そんな状態に/3 なっていたのですね/2 」


 話を聞いてくれているのは会社の実務を一手に引き受けているNPC、エオフォンファードさん。

 正装を着こなし、明るい茶髪を後ろになでつけ、緑の目をした有能そうな若い男性だ。

 社長秘書。と言う事でいいと思う。


 ここはエンジの海運会社 ノチリスノイラ第八運輸会社の重役室。

 机と椅子は重くて頑丈な木製のため重厚な雰囲気をまとっているが、調度品などは少なく、非常にさっぱりとした部屋だ。



「しかし、/7 新大陸周辺は/5/9 魔力の乱流によって/4 時に/5 風や/1 波が/1 激変する/2 暴魔海域です。/03 /7 帆船での/4 航行は/2 /05 困難を極めます。/3

 汽船は/1 どうしても/6 必要です/2 」


 暴魔海域とは、新大陸周辺を流れる強い魔力の乱流であり。風や潮目が目まぐるしく変わるため、水や風の魔法による帆走では制御が効かなくなってしまうという。

 それに対抗するには魔力を使わない物理。つまり蒸気機関による動力で強引に突破するのだそうだ。


― 物理/1

― 脳筋解決法だった/1

― 筋肉が/1 魔法に/3 勝ちそうだな/2 この世界/01


 もう一つ汽船が必要なのは河の定期船だ。

 ここ、第一定都には中心に大きな河が東西に走っており、東の港から海に流れ込んでいる。

 ここに非常に大きな潮汐差が発生する。


 ある程度の大きさの船でも橋の下をくぐって上流に向かう事が出来るので、船便は非常に有効ではあった。

 一方で港の引き潮はすさまじく、大きな船を下手なところに係留すると引き潮の時に座礁してしまう。

 そのため、港湾の埠頭や桟橋はよくよく地形に気を付けて作られており、河口には荷役用ドックが設置され、河が一定以上の水位を保つようになっている。


 そして河の上流に向かうには何かしらの推進力が必要で、一定の速度を出せる汽船が利用されている。

 魔石で風を吹かせる事もできるが、船を動かせるような風を吹かせられる魔石はある程度以上の大きさが必要な上に、熟練が必要で、術者が付きっきりで風を制御していないといけないのであまり利用されていない。



「汽船用の魔石は/1 既に加工され、/2 燃料用に/4 細かく砕かれています。/2

 開拓者が/1 魔物を/3 攻撃する/2 ための/04 魔法を/03 撃ちだす/2 には/04 大きさが/1 足りません。/2

 何より/6 生活物資を/3 本国と/5 水上交通に/5 頼っています。/2

 汽船で/5 魔石の使用を/3 減らせば/2 /05 生活の困窮に/3 直結します/2 」


― どういうことなの/6

― 飯が/1 本国頼り/3

― 生産が/1 追い付いてないのか/2

― 魔物だらけの土地で/5 畑/3 耕せるかっていうと/2


― 他の輸送会社は/1 おらんのけ/2 ?/6

― 他の会社が/1 あったとしても/2 /05 その会社が/1 魔石/3 買い占めるだけだよね/2


― 魔石が/1 燃料用に/4 加工されてるって/2

― 魔石の大きさって/1 関係あるの/3 ?/6 

― 小さいのが/5 問題っぽく/03 聞こえるけど/2 /7 出力が/1 弱いとか/3 ?/6

― 汽船は/5 効率/1 悪い/3 使い方/03 してる/2 って事?/6

― 加工して/2 火力/3 さげて/2 どーすんだよ/6


 ヘルプキャラクターのハロウさんを呼び出して聞いてみるが、魔石に関しては魔物から採れる、様々な用途がある、以上の詳しい説明は無かった。


― よくわからんね/6

― とりあえず/6 今すぐ/5 開拓者たちに/5 魔石を/3 提供するのは/2 /01 無理っぽい/2

― でもまぁ/7 魔石/3 採ってくる/2 のは/01 狩猟者の役目/3 だから/7 その辺は/3 心配しなくてもいいんじゃない/2 ?/6



 エオフォンファードさんがとりあえず、と仕切り直した。

「そうした事も/3 踏まえて/2 、/05 今後の/5 経営方針は/1 いかがなさいますか?/6 」


― あ、/6 ここで/5 大雑把に/9 指示しとけば/2 /05 やっといてくれる/2 感じ/8 ?/6


― 貴族の仕事/5 /7 ゲーム内ルールが/1 ふわっとしてて/6 分かりづらい/2

― これ/5 話し言葉で/4 伝えたとして/2 /05 演算人格の秘書に/3 通じるのか/2 ?/6

― 雇用/3 増やす/2 余地/01 あるか/2 /03 聞いてみよう/2


 視聴者のアドバイスを受けてエオフォンファードさんに聞いてみる。

「この輸送用の馬車の/3 護衛や、/2 停留所の/3 護衛に/2 /04 人を/3 雇えますか/2 ?/6 」

「可能ですが/2 /7 今のところ/5 馬車で三時間ほどの場所しか/5 開拓されておりません。/2

 その拠点も/1 たびたび/6 魔物の襲撃により/4 壊滅しています/2 」


― 厳しいな/2

― これ街の外に/3 出れる/2 日は/01 来るのか/2

― 狩猟者は/1 どうやってんだ/2 あれ/3

― 身軽に/6 外/5 出て/2 /7 魔石/3 獲って/2 帰ってきてる/2 /7 防衛は/1 あんまやってない/2


「魔物に/4 船を/3 沈められることはありますか/2 ?/6 」

「いまのところ/5 それ程の力を/3 持った/2 魔物は/01 確認されておりません/2 」


「うーん、/6 会社が/1 川沿いの/3 測量の/2 依頼を/03 開拓者ギルドに/5 出せませんか/2 ?/6

 学者さんと狩猟者さんのチームを/3 作ってもらって、/2 その運転資金を/3 うちが/1 出すような/2 」


 秘書演算人格の能力が全く分からないが、エンジは開拓者ギルドのスポンサーになれないか、提案してみる事にした。


「開拓に向かう人から/5 運賃を/3 貰ったり/2

 河港が/1 襲われた/2 時に/05 船に/5 避難してもらったり。/2

 あと、河港かこうに適した土地を/3 測量した/2 人から/04 即/6 高値で/6 買い取るとか/2 」


― 会社の金と船/3 使わせるのか/2 

― 会社としても/5 水運の要所を/3 抑えておく/2 のは/01 大事じゃない/3 ?/6

― どんな魔物が/1 居るか/2 /03 わかんないけど/2 /7 船を/5 一時的な拠点に/3 するのは/2 /01 ありだと思うな/2



 エオフォンファードさんは「現場の都合がありますので私の一存ではまだ何とも言えませんが……」と、考え込んでしまった。


― 長考してね/2 ?/6

― こんな/5 やりとりで/2 /04 か?/6


― 貴族の説明が/1 ふわっとしてるというより/2 /06 /7 マジで/6 貴族周りのシステムが/1 未完成で/3 /7 運営も/1 できる事が/3 明言できないのでは……/2 ?/6

― 街づくりゲームの秘書AIを/3 連れてきてくれ/2

― アイコン/3 並べる/2 ゲーム/09 と/7 VRMMORPGの/5 モブの/09 演算人格を/03 統合する/2 のは/01 めちゃくちゃ/6 むずいのでは?/2


― エアさん/1 長考してるふりして/6 開発に/5 データを/3 送って/2 /7 指示を仰いでる/2 のでは?/6

― エオフォンファードさんな/1


― そうなると/7 βテスターと/1 言うより/2 秘書用演算人格の/5 実地/5 学習用/2 ?/6

― 最近のβテストは/1 そういう側面/3 あるよ/2 >NPCの演算人格の実地学習用/4



「……それでは/7 今後の予算の配分を/3 お願いします/2 」

 と、エオフォンファードさんが出した複数の書類。


― 何か/6 財務諸表に/3 似てる/2

― ここで/5 予算を/3 割り振るわけね/2

― そっちの右上の紙、/1 取引先一覧/3 ?/6  開拓者ギルドとか/1 書いてある/3


― システムに/5 謎が多い/3 から/7 あんまり/6 お金/3 使わない/2 方が/01 良いかな。/3 現金で/4 持っといた/2 方が/01 いいかも/3

― ここで/5 景気刺激しない/2 と/05 不景気からの/4 治安悪化とか/3 あるんじゃない/2 ?/6


― エンジの会社/5 自己資本率/1 高過ぎね/3 ?/6 遠洋航海とか/3 手掛けてる/2 運送業の財務諸表とは/03 思えん/2

― タグボートで出入港の手伝い/4 とか/7 倉庫貸しで/4 地道にやってるんじゃない/2 ?/6

― 借金から/5 始まる/2 ほのぼの/9 街づくりゲーとか/01 嫌だろ/2

― 他ゲーの話は/3 やめろ/2

― どのゲームか/3 分かってしまった/2



 ノチリスノイラ第八運輸会社から開拓者ギルドに依頼を出す書類を作るともう夕方だ。暗くならないうちに帰り始める。

 内容は開拓に必要な経費を投資するという形でかなり自由に使ってもらえたらいいなと思う。

 というか現場にいないエンジには、どこにどれだけ経費が必要か分からない。


「えーと、/6 多分/6 貴族は/1 こういうふうに/3 して/2 /04 拠点の街を/3 良くしていく/2 のではないかと/6 /03 思います/2 」


― 地味/6

― 好き嫌い/1 別れそうだなぁ/2

― これはこれで/6 珍しいゲーム性なので/4 好き/2


― 数字を/3 あれこれしたり/2 /7 アイコンを/3 置いたりする/2 街づくりゲームは/01 ある/2 けど/07 歩いて/2 喋って/2 交渉して/2 っていうのは/03 あんまり/6 見ないもんね/2


― そういうゲームは/5 交渉役のAIを/3 構築する/2 のが/01 めんどいねん。/2 もう/6 生身の/5 ロールプレイじゃ/1 あかんか/2 ?/6 って/03 なる/2

― それで/4 今まで/5 こういうゲームで/5 秘書演算人格が/1 できなかったのか……/2


― 秘書の演算人格の/1 未完成。/3 /7 ありえる、/6 /7 狩猟者NPCの演算人格は/5 他から/5/9 流用効く/2 所も/01 多そうだけど/3 /7 秘書は/1 できる/2 ことが/01 システムに/4 大きく/6 左右されるから/2 /04 他ゲーとの兼ね合いが/1 難しいのかも……/3

― 狩猟者に/3 流用できそうな/2 用心棒系NPCは/05 ゲームの数も/1 多いしな/3

― 確かに/6 助っ人用心棒とか/9 従者とか/9 お店の人の/9 演算人格は/01 ある/2 けど/7 秘書の演算人格は/1 聞いたこともない/2

― じゃあ/6 今まさに/5 構築中/2 なのか?/6

― エアフォンさんみたく/5 活動範囲を/3 会社内に/5 限定して/2 行動させる/2 のは/01 上手いと/3 思うよ/2

― エオフォンファードさんな/1


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