126 【開拓VRβ版実況30】 脱出
※お使いのパソコン・情報端末は正常です。
セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。
― また/6 こっちに/5 向かってきてる/2
― 港に/3 向かってるんじゃね/2 ?/6
― エンジ/1 火の玉で/4 誘導しなくていいのか/2 ?/6
「キューイに乗ってる状態で/5 魔法を/3 使うには/2 /01 集中力が……/3 」
― まだ/6 遠いから/4 大丈夫/6
― 今のところ/5 ブレス使う様子もないし/2
― これぐらい/6 差が/1 あれば/2 /05 余裕で/6 逃げ切れるでしょ/2
― キューイ/1 がんばれー/6
― 栗毛ちゃんも/1 がんばれ/6
視聴者たちが言うように、巨大な魔物は船に向かっているとはいえまだ遠く、被災者の救助も終わっている。あとはエンジ達が船に乗り込むだけだ。
エンジとキューイ、助けてくれたロアセフィと彼の栗毛の馬と一緒に港に向かう。
開拓VRゲーム。Walkers on the Frontier。略称WotF。
舞台は十九世紀前後の科学技術を持ち、魔法が発達している世界の新大陸。
開拓者、狩猟者、学者、貴族、四つの開拓民が協力して未開の地を開拓し、拠点となる街を開き、魔物を退ける。
現在βテスト中。実況を通じて視聴者にも不具合や説明不足をチェックしてもらう方針のために、運営会社がベータテスターには実況を推奨している。
北西の平原の街の救助活動中、街を破壊したらしい巨大な魔物が現れたため、エンジが火球の魔法を操作して注意を惹き、その隙に避難が成功した。
キューイが渡し板を一足飛びに駆け上がり船に飛び乗る。甲板で待っていたエプヴィルとオージハッド、イドレードに声をかけられた。
「エンジさん!/1 ご無事でしたか!/3 」
「エンジ殿/1 来たか!/2 よし/6 船を/3 出せ!/2 」
「ロア/1 無事か!/3 早速手伝って/2 」
「人遣い/1 荒ーい!/2 この子/3 中に/5 入れるまで待って/2 」
エンジは邪魔にならないように船内入り口に移動しながら確認し合う。
「遅くなりました!/3
全員/1 ご無事ですか/3 !?/6 」
「捜索隊は/1 無事です。/3 /7 救助も/1 完了しました/2 」
その時、甲板に居たイドレードが叫んだ。
「あれが/1 来る!/2 貴族/1 船内に!/5 」
そっちを見ようとしたが半ば突き飛ばされるように船内に押されたエンジは先に中に居たエプヴィルに抱えられた。
間髪入れずに極寒の風が船内入り口に吹き荒れる。階段の灯火が消え、吸った息で喉や胸が痛む。階下でガラスの割れる音や悲鳴が聞こえた。
「きゅー!」
エンジの足元に居たキューイもびっくりしたのか声をあげた。
― これぐらい/4 緊急事態だと/05 プレイヤー同士の接触は/1 OKなのか/2
― 今のは/5 ぶつかったのに/2 近いでしょ/6
― エンジの後ろに居た人が/1 突き飛ばせたのは/2 /01 何でなん?/6
理由はすぐにわかった。
慌てて外に出ると、甲板にはびっしりと霜が降り、エンジのすぐ後ろに居たオージハッドの帰還魔法が発動するところだった。
「オージハッドさん!/1 」
プレイヤー同士の接触可能条件はコンマ数秒以内にダメージを受ける事が想定される時だと推測されている。
「すいません/6 砲手/3 変わってください/2
ダメージもらいすぎて/4 動けません/2 」
見れば声をかけてきたイドレードをはじめ、外に居た狩猟者、開拓者がおそらく瀕死。
全員あのブレスの一撃で行動不能になるぐらいにやられてしまったのだ。
貴族が直撃していたら間違いなく帰還魔法のお世話になっていただろう。
慌てて船内に居たザスフーム達開拓者や狩猟者も総出で戦闘を継続し、甲板に居た負傷者を介抱しようとするが……。
「砲台/1 凍った!/2 /7 動かない!/2 」
「重傷者を/3 船内に/5 運んで……!/2 いや/6 ……そうか/7 接触禁止なんだ/2 」
「え!?/6 ちょお……/6 イドレード/3 見殺しになるじゃん!/2 」
ロアセフィが戻ってきた。船に作られた即席の馬小屋に居て無事だったらしい。
― 運べない……/2 あ/6 VR痴漢防止/9 仕様か/3
― バグに近い仕様/3
― 避難は/1 許してやれよ/2
― 動けない相手に/3 接触できるっつーと……/2 /01 痴漢防止の上では/5 やばいのでは……/3
― ごめん/6 いまのなし/6
「イドレードさん!/1 VR機械/3 外してください/2
意識がない状態扱いなら/5 運べる!/2 」
― ベータプレイヤー/1 よく/6 非常事態に/5 そういう抜け穴/3 思いつくな/2
「いや/6 立て直しが/1 間に合わない/2 /7 僕らは/3 放っておいて/2 /7 船の/3 離脱に/2 人手を/3 割いてください/2 」
― 対象を/3 限定して/2 /05 接触許可出すとか/2 /7 仕様/3 変更してほしい/2
「学者が/1 やられた/2 という事は/04 ニスミハもか/1 ?/6 」
「わたくしは/1 無事ですわ!/3 」
ニスミハが機械の裏からひょっこり顔を出した。
学者のダメージは確率による、しかし、クマの魔物や毛玉の魔物の魔法も躱し切ったニスミハは割と豪運の持ち主と言えるかもしれない。
エプヴィルが指示を出した。
「奴は/1 おそらく/6 灯りを/3 狙っている!/2 船の窓を/3 閉めさせろ!/2 灯りを/3 漏らすな/2 」
― ヒグマかよ!/1
― 灯火管制や/1
その時、船を操縦しようとしていたプレイヤーの声が上がった。
「船が/1 動きません!/2 」
エンジはとっさに魔力感知で周囲の様子を探る。集中するとぼんやりとだが周囲の様子を感じ取れるようになる、映像上では甲板や水面など、周囲の輪郭がうすぼんやりと光って見えていくる。
― そういえば/6 壁や地面とかも/3 感知できるんだったか/2
船の喫水の下が巨大な氷で覆われてしまっていた。その氷ごと動かすのは現在の動力の出力では難しいのだろう。
「水流を/3 操作して/2 /7 氷の塊ごと/6 船を/3 川に/5 押し出します!/2 」
エンジが魔法で河の水流を動かし始める。
― 何で/6 誰も/1 魔物を/3 倒そうとしないの/2
― 砲が/1 動かないってさ/2
― 倒せないと/2 /05 どうなる/6
― 船が/1 沈む/2
― 攻撃されると/5 暴れるって/2
― あれ/5 下手な攻撃/1 効かないでしょ/2 /7 高層ビルみたいだもん/3
誰かが叫んだ。
「第二波が/1 来る!/2 」
確かに魔物の魔力が一直線上に集中し始めている。
これで完全に凍り付いてしまったら逃げられないだろう。
「今ので/4 解析完了しましたわ!/2 真似させていただきますわよ/2 エンジ様!/1 」
ニスミハがレーダーを魔物の魔法の軌道に向けた。
「マジックジャマー!/1 」
不意に魔物の魔力が霧散する。
― ジャミング装置/1 !?/6
― レーダー的な何かで/4 妨害できる/2 って事は/04 魔法って/1 なんなんだろう/3
― 魔法物理学とか/1 ありそう……/2
「さぁ!/6 今のうちですわ!/5 」
ニスミハに促され、エンジは川の水流に集中した。
ゆっくりときしみながら、二つの船は氷の塊ごと川の中央へと流れだし、流れに乗って川下へと流され始めた。
岸を離れてからも、皆で固唾をのんで見守っていたが、魔物は船を見失ったらしく、ブレスで追撃してくることはなかった。
平原から十分離れたところで開拓者が中心になって氷を割る。
「命綱/3 つけてね~/2 」
船が沈むとき、船から落ちた時は帰還魔法が発動するが……船を取り巻いた氷から落ちたとなるとどういう判定になるか分からない。
「みんな/1 無事に/6 帰りたいですね/2 /7 キューイも/1 ありがとうございました/6 」
「きゅ~い」
「僕は大丈夫なので/3 キューイも/1 危ない事しないでくださいね/3 」
「きゅー」
「油断できませんよ……/2 」
と、エンジの隣に居たイドレードが回復薬を飲みながら呟いた。
「北西の平原は/1 ならず者の巣窟でもあったんです/3
ロアセフィに/4 チェックしてもらってますけど/2 /7 船内の避難者に/5 紛れ込んでいないとも/2 /03 言いきれません/2 」
イドレードの忠告に頷くエンジだった。
「きゅぅーう」
朝日の昇るころ、皆の協力でようやく操船能力が回復したので一室でゆっくりしていると、突然ドアが開いて入ってきたのはジェンシール、そして
「申し訳ございませんでした!/6 」
と、頭を下げられた。
「大丈夫/6 エンジさんは/1 大物だから/3 」
ついてきていたエフジドルダがポンポンと背中をたたく。
「誤解が/1 解けたなら/2 /05 よかったです。/3 エフジドルダさんも/1 ありがとうございました/6 」
ジェンシールがジェヴィと会ったのは別のチャットゲーム。これからWotFを始めると言ったら、ジェヴィに内輪の場所に案内されたのだそうだ。ジェヴィは、そこでそれなりに発言力があったらしい。
話題のWotFへの集団移住もそこで募っていて、ジェンシールはなぜかジェヴィに贔屓されていたこともあってジェヴィの言うままにゲームを開始したという。
「私も/1 もう/6 第一定都に/3 引っ越したいんです/2 けど……/7 ミルフマさんみたいに秘密裏にとは/6 いかないし……/2 」
― もう/6 引っ越しの/3 心配か/2
― 受け入れるとも/3 決まってねぇ/2 のに/7 ふてぇ女だ/3
― まぁ/6 受け入れるんだろうな/2
― どーしよっか?/6
しかし、この後すぐ、そんな心配も吹き飛ぶ大事件が起きるのだった。




