122 【開拓VRβ版実況30】 北西の平原の危機
※お使いのパソコン・情報端末は正常です。
セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。
エンジはログインとほぼ同時にパークサズラムからメッセージを受け、慌てて開拓者ギルドに向かった。
― どういうことなの/6
― 天罰覿面?/6
― 北西の平原が/1 壊滅状態/3 って事で/01 いいの/3 ?/6
― そんなやばい魔物だったら/5 こっちも/1 やばいじゃん/2
― 向こうに居る人たちは/1 大丈夫なのか/3 ?/6
― 何で/6 いきなり/6 そんな魔物が/1 ?/6
第一報を聞いて視聴者も混乱している。エンジももちろん混乱している。
開拓VRゲーム。Walkers on the Frontier。略称WotF。
舞台は十九世紀前後の科学技術を持ち、魔法が発達している世界の新大陸。
開拓者、狩猟者、学者、貴族、四つの開拓民が協力して未開の地を開拓し、拠点となる街を開き、魔物を退ける。
現在βテスト中。実況を通じて視聴者にも不具合や説明不足をチェックしてもらう方針のために、運営会社がベータテスターには実況を推奨している。
ゲーム内の季節が移り替わり、現在は冬。
北西の平原の街はかなり強硬な手段で第二定都が進出し、エンジ達の第一定都が追い出される形になった経緯がある。
そこが魔物に襲われて壊滅と聞くと心境は複雑だ。
「きゅーーい」
キューイもエンジにくっついて、てってと走って遅れずについてきている。
エンジとほぼ同着で蒸気自動車がギルドに横付けされた。
「エンジ殿!/1 」
「エプヴィルさん!/1 ニスミハさん!/1 イオナさんの農園に/3 行っていたはずでは/2 ?/6 」
「とばしてきた/2 」
「きゅうー」
エプヴィルとニスミハ、エンジとキューイがギルドに入る。既にパークサズラムとドーエクは到着していた。他にも第一定都に居たプレイヤーや、開拓者ギルドによくいるNPCも来ていた。
「北西の平原の街が/1 巨大な魔物に/4 襲われた/2 」
開口一番パークサズラムが報告する。情報通信会社のためか、基本的には彼の情報が一番早い。
吹雪の中で巨大な白い影が瓦礫の中を動く様子が災害の緊急特番のようにギルド内に流れている。
「北西の平原に居る協力者から/5 届いた/2 データです。/03 」
イドレードが解説する。
「魔物は/1 今/5 どこに/56 居る?/2 迎撃は/1 どこが/65 いい/3 ?/6 」
エプヴィルの関心事は他の街の防衛のようだ。
― 第二定都が/1 無能/3 前提/01 笑う/6
― いや/6 ここまで/6 やられてると/2 /05 北西の平原での/5 防衛は/2 /01 無理だろ/2
「今のところ/5 魔物は/1 北の山に/5 戻っています。/2
北の山で/5 目撃されていた/2 魔物に/03 似ているので/2 /04 縄張りが/1 あるのかもしれません。/2 /7 希望的観測ですが……/3 」
「でも/7 あの子たちが/1 悪さするとも/03 思えないんです/2 」
イドレードの意見に口をはさんだのはオージハッドだった。
彼は長いこと北西の平原の周辺を探索していた。その際に件の魔物らしきものを見る機会があったらしい。
「特徴は/1 同じですが/3 /7 もっと小さくて/6 一メートルぐらいのはずです。/3 性格も/1 友好的で/3 大人しいんです。/3 街を/3 壊して/2 人を/3 襲うなんて……/2 」
オージハッドが提供した魔物のデータだろうか、雪山で無邪気に遊んでいるような数匹の白い毛玉の様子もギルド内の情報に表示された。
大きさは精々一メートルぐらいだろうか?建物より大きな魔物とは全く違う。
「でも/7 魔物ですからねぇ……/3 /7 大きさが/1 変わる事もあるのでは/2 ?/6 」
「きゅ」
ドーエクがキューイを撫でた。その様子を微笑まし気に見ながら、不意にパークサズラムがうんざりと目を細める。
「第二定都の連中が/1 何か/3 やらかして/2 /7 報復を/3 受けた可能性は高いが/2 /7 俺たちが/1 同類と/3 みられて/2 /04 攻撃されないという/2 保証は/01 ないぞ/2 」
― 魔王様も/1 最初/5 混同してたみたいだしな/2
― 憶測が/1 多すぎるぞ/3 /7 情報が/1 足りない/2
― 結局/7 この魔物/1 こっちに/5 攻撃してくることはないの/2 ?/6
― でも/7 救助が/1 必要なんだよね/2 ?/6
エプヴィルが地図を見ながら思案している。
「あの辺一帯の/5 測量は/1 済んでいるから/2 /04 プレイヤーが/1 偵察に行った方がよさそうだ……/2 」
― よその街のプレイヤーが/1 測量した/2 地点も/01 測量済みに/3 なるの/2 ?/6
― 自動で/6 地図に/3 載るぞ/2
― プレイヤーは/1 街で/4 分けられたりしないよ/2 /7 拠点/3 変えたときとか/2 /05 どーすんの/6 って話/6
― 協力型だってのに/3 /7 向こうが/1 対抗すんだもん/2 /7 そりゃ/6 色々/6 ダメになるわ/3
色々と思案するガナフドラの面々を置いて、パークサズラムがエンジに話しかけてきた。
「エンジ、/1 西の河港に/5 居る/2 ウォンバーネフが/01 救助用に/4 ホテル船を/3 借りたいと/2 /03 言ってきている/2 」
「僕ですか?/6 船の持ち主は/1 エプヴィルさんでは/3 ?/6 」
「我と/1 ミルフマ殿が/1 管理しているが/2 /7 ノチリスノイラの船だぞ/3 」
「いつの間に!?/5 」
― この前やで/5
― エンジ/1 知り合いだからって/5 適当に/6 書類に/3 サインするのやめな/2
「僕は/1 救助に行くなら/2 /05 ホテル船が/3 必要だと/2 /03 思いますけど/2 /7 エプヴィルさんは/1 どう/63 思いますか/2 ?/6 」
「北西の平原の様子が/3 分かるまで/2 /05 入港は/3 控えた方がいいと/2 /03 伝えてほしい/2 /7 そもそも/6 喫水の問題で/4 岸に/3 近づけるか/2 怪しい/6 」
あの辺の水深をきちんと調査する前に追い出されちゃったからね~、と、ガナフドラの誰かがぶーたれていた。
「ついでに/7 西の河港、フロード第十一商業会社の倉庫に/5 食品/1 日用品が/1 置いてあるので/2 /04 安く/6 お売りしますよ/2 /7 救援物資に/3 いかがでしょうと/2 /03 ウォンバーネフさんに/3 お伝えください/2 」
最後にひょっこりと付け加えたドーエクにため息をつくパークサズラムだ。
「ちゃっかりしてるな/3 お前は/1 」
それから全体に聞こえるように少し声を大きくする。
「この魔物は/5 炎が/1 点くと/2 /05 転げまわる/2 という情報がある。/03 /7 救助の際/5 防衛の際は/5 気をつけてくれ。/3
戦おうとした/2 結果/7 今の北西の都市は/1 ほぼ廃墟だ/3 」
偵察班が汽車に乗って西の河港へ向かう。
北西の平原の開拓に参加していたガナフドラ第一の面々、そしてエンジとついてきているキューイ、そしてオージハッド。
北西の平原は寒いらしいので防寒はしっかりするように言われたので皆かなり厚着だ。
キューイは西の河港まででお留守番ではあるが、コートを留められていて、めずらしいのかたまに頬ずりしている。
「北西の平原に/3 詳しい/2 オージハッドさんは/01 /03 分かりますが/2 /7 僕もですか?/6 」
「エンジ殿には/5 要救助者の/3 捜索や/2 回復を/2 /03 担当してもらいたい/2 」
「がんばります/6 」
「きゅーい」
「キューイは/1 西の河港で/5 お留守番ですよ/2 」
「きゅ?」
「危ないですから/3 」
なんだか連れていってもらえない気配を感じたのか、キューイがきゅいきゅい鳴き出した。
― キューイは/1 NPC枠だから/3 /7 死んだら/5 死んじゃうからな/2
― こうして見ると/5 エンジは/1 補助魔法/5 優等生だなぁ……/3
― 前線に/5 行く/2 役職じゃないんだけど……/03
― ノチリスノイラは/1 客を/3 とられて/2 /04 暇なのだ/3
― それな/6
上げて落としてくる視聴者だ。
「……給水所が/1 増えたんですか/2 ?/6 」
汽車の停留所があちこちに増え、小さな駅になっていた。
「汽車の本数を/3 増やしたのと/2 /7 スチームカーや/1 馬も/1 利用するためですわ/2 」
「やはり/6 動力車は/1 速さが/5 違うからな/3 」
「船足の速度は/1 どうにもなりませんね……/3 」
「我々も/1 それを/3 何とかするために/2 /04 研究は/3 している/2 」
「そうなんですか?/6 」
― タービン船かなぁ/6
― モーターボート?/1
西の河港から船に乗り換えて北西の平原に向かうのだが、河港の周辺は思いがけない光景が広がっていた。
「きゅいーー」
― モーターボートも/1 あるっちゃあるけど/2
「うわぁ/6 あれは/1 飛行艇では/3 ?/6 」
― 水上機だ/1
― 色々/1 あるね/2
西の大河の開けた河港には様々な船が浮かんでいる。それを見てエプヴィルが呟いた。
「あれは/1 まぁ/6 試作だな/3 」
― 量産する気?/2




