119 【開拓VRβ版実況29】 重症
※お使いのパソコン・情報端末は正常です。
セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。
― あわあわわ慌てるな/2
― 熱譫妄なら/4 頭/3 冷やせ/2
― どうなの?/6 大丈夫なの?/6
― カーマン/1 死ぬのか/2 ?/6
― エンジ、/1 氷/3 とって来た方が/2 いいんじゃないか?/6
― 動揺して/5 冷却の魔法/3 使ったら/2 /05 爆発しそうだしな/2
感染症の拡大を止めるべく貧民街にやってきたが、知り合いのNPCが重症なのを見てエンジも視聴者もかなり慌てている。
開拓VRゲーム。Walkers on the Frontier。略称WotF。
舞台は十九世紀前後の科学技術を持ち、魔法が発達している世界の新大陸。
開拓者、狩猟者、学者、貴族、四つの開拓民が協力して新大陸を攻略していくが、エンジ達、貴族は街の安全を守る役目を持っている。
現在βテスト中。実況を通じて視聴者にも不具合や説明不足をチェックしてもらう方針のために、運営会社がベータテスターには実況を推奨している。
「すみません、/6 私たちは/1 診療のスキルが/3 ないので/2 /04 診断ができません。/2 お薬/3 飲ませすぎないように/2 /03 注意してください。/2 /7 意識のないときは/5 あげちゃだめですよ/2」
リスジェイアが氷を換えながらすまなそうに答えた。
ウェンカも揃って答える。
「ごめん/6 感染してるか/2 してないか/2 ぐらいしか/03 分かんない……/2 」
「ジーハ医療会社の/5 社員の学者さんなら/01 診療できると/2 /03 思うのですが/2 」
― あー/6 取得スキルが/1 変わるよね/3
― ウォンバーネフさんが/1 来るまで/2 /05 どうしようもないの?/6
― いや/6 エンジは何とかできるかも。/2
― この前/5 ウォンバーネフさんが/1 大学/5 来てた/2 時/05 言ってた/2 あれか/04
「どうすればいいんでしょう?/6 」
― あれ、/1 前に/5 エンジが/1 レオワー君の怪我に/5 やった/2 魔法みたいなのについて/03 /7 ドーエクさんが/1 教授と/5 ウォンバーネフさんに/5 色々/3 聞いてたんだよ。/2
検証してみないと/5 確認できないけど/2 /7 エンジのアレ/1 回復魔法の可能性があるって/3
「そうなんですか?!/6 」
― そういえば/7 ずーーーっと/6 検証/3 忘れてたね……/2
― やるだけやってみたら?/2
― せめて診るだけでも/2
頭を冷やす布を換えるとエンジは魔力感知に集中した。
視界に瘴気が溢れ、三人の周りを濃い瘴気が包み込んでいるのが見えた。
― わぁ/6
― 呪いかなんかか?/3 毛の塊みてぇ/6
― 黒い枝みたいなやつ/1 刺さりそう/2
― 三人とも/1 ひどく/6 やられてるな/2
― 確かに頭の周りの/5 瘴気が/1 ひどい/3
― 頭痛するって/3 言ってたし/2
― 十九世紀の/5 瘴気観って/1 こんな感じだったのかなと/3
― レオワー君も/5 怪我に/5 瘴気だまりが/1 できてたっけ/2
― 損傷に/5 瘴気が/1 集まるのか?/2
― やっぱり/6 体の回復に/4 使った/2 魔力が/01 瘴気に/3 変化してるんじゃないの/2 ?/6
― とにかく/6 瘴気は/1 除去した方がいいんだよな/2 ?/6
― 下手に/6 体の中の瘴気を/3 操作したら/2 /05 やばそう/2
― 脳みそのまわりを/3 いじくるのは/2 /01 危ないのでは/3
― 怖いこと/3 言うな/2
― 体の周りの/5 瘴気を/03 除いていけば/2 /05 自然に/6 瘴気が/1 出ていくんじゃないかなって/2
「慎重にやらないとですね/2 」
― 病人だからな/1
エンジが瘴気を巻き込むように、ゆっくりと空気を動かすように魔力を動かす。三人から引きはがされた瘴気は。空気に乗ってエンジの手元で一塊になっていった。
― 絵面が/1 ブラックホール/3
氷水で頭を冷やしてるとカーマンが目を覚ました。
「……旦那……?/1 ……手間かけるっす/2 」
「気にしないで寝ててください。/2 応援の人も/1 来てますから/2 」
「そうさせてもらうっす……/2 /7 情けないが/6 動けねぇ……/2 」
正常なやり取りができたのでほっと息をつく。回復薬をもらってきたら少し飲んでいた。
― 熱による/4 一時的なものだったみたいね/3
― 他の二人は/1 大丈夫/3 ?/6
他の二人もよく寝ている。熱もそこまで高くないのを確認した。
― 大丈夫だったり/3 /7 ダメな時は/5 一斉に/6 ダメだったり/3
― モグラたたきみてーだな/6
「……この瘴気/3 どうしましょう?/6 」
想像以上に濃い瘴気を解き放つのも不安だったので、まだ瘴気の塊をふわふわ浮かせて留めている。
― 瘴気/9 まりも/1
― 持ってんなよ/2 捨てろよ/2
― 魔素は/1 軽いから/3 /04 ほっとけば/5 上空に/3 向かうんでないの/2 ?/6
― 炎魔法に/3 変換して/2 燃やせんか/2 ?/6 病原体/3 含んでるかもわからんし/2
「きゅーい」
悩みながら外に出たらキューイに話しかけられた。
看護の人数が増えてきたせいか、キューイも徐々に子供たちの湯たんぽ役から解放されつつある。
「キューイも/1 ありがとうございますね。/6 疲れてませんか/2 ?/6 」
「きゅーう」
屈みこんでキューイを労っていると、不意にそばに浮かべていた瘴気まりもが消えた。
「きゅい」
キューイがもぐもぐしている。
― えええええ/6
― あああああああ/6
― 食ったのか!?/2
「キューイ!/1 それ/1 危ないかもしれないんです/3 /7 ぺっです!/2 ぺっ!/2 」
病人の横で大騒ぎするわけにもいかないので小声で何とか吐き出させようとするエンジと、きょとんとするキューイ。
「きゅう?」
― ポンポン/1 痛くなるぞ!/2
― いやでも/7 キューイ/1 魔物だし/3
― もー/6 お子様は/1 何でも/3 口に入れるからー/2
― 感染源になったら/5 どうすんだ/2
あわててキューイの飲み込んだ瘴気の行方を探してみたが、問題なく魔素に変換されてしまったように見える。
― ウォンバーネフさんが/1 来た/2 時にでも/05 相談しろ/2
― 人医に/5 動物/3 診せようとする/2 暴挙/6
― 飼ってる魔物が/1 病人から集めた瘴気/3 呑んだって/2 /03 どんなレアケースだ/6
― カオスすぎ/6 ワロ/2
― そんなん連れてこられても/5 困るだろ……/2
キューイの思いがけない行動で力が抜けたところで明け方、ウォンバーネフ達が到着した。
「お待たせしたね!/2 」
― 医療会社の貴族か/1 学者が/1 感染症を/3 鑑別できるんだっけか/2
ウォンバーネフがこちらに向き直った。
「では!/7 病院に/3 向かおうか!/2 」
「病院?/6 」
― この町に/5 そんなものは/1 ない/2
― 建築中だっけ?/2
「船だよ!/5 」
以前エンジが提案した病院船として使えるホテル船。早速エプヴィルが西の河港の造船設備で作っていたらしく、今回が初仕事となる。
「全速力で/4 西の河港から/5 ここまで/5 来てくれたんだよ!/2 」
「すごいですね!/6 ……ええと/6 ウォンバーネフさん/1 後で/5 相談したい/2 ことが/01 あるんですけど/2 」
エンジはキューイをちらっと見た。キューイは平気そうにしている。
「奇遇だね!/6 私も/1 エンジ君と/3 話したい/2 ことが/01 あったんだよ!/2
おっと/6 荷馬車が/1 到着したようだ!/2
申し訳ないけど/6 横になって/5 移動できる/2 乗り物が/01 これしか無くてね!/3 」
何台かの荷馬車が到着した。
その時、群衆の後ろの方から怒声が上がった。
「嫌だ!/6 貴族は/1 俺ら伝染病の患者を/3 集めて/2 船ごと/5 沈める気なんだよ!/2 」
第一定都の伝染病の終息はここからが本番。




