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118 【開拓VRβ版実況29】 アウトブレイク

※お使いのパソコン・情報端末は正常です。

 セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。


― 連絡/1 届いてんのか/2 ?/6

― いま/5 みんなで/1 準備してるよ/2

― プレイヤー陣/1 遅すぎない/2 ?/6


 感染症が広がった貧民街にやってきたが、動きが見えないため、視聴者が暇になっている。

 辺りが暗くなってきたのも焦りを生んでいるようだ。


― エンジは/1 大丈夫なんだから/3 /7 開拓者ギルドに/3 行って/2 /7 呼んで来れば/2 ?/6

― だから/7 プレイヤーは/1 不顕性感染。/3 /7 症状は/1 出ないけど/2 /7 病原体は/3 持ってるの。/2 エンジが/1 ウロウロすると/2 /04 病気/3 ばらまくんだよ/2

― この状況で/5 動き回ったら/2 /05 間違いなく/6 感染拡大させるぞ/2

― 何/3 聞いてたんだよ/2


 そんな時、伝書鳩の形の光が飛来する。情報通信会社のパークサズラムから連絡が届いた。

「待たせたな。/2 今/5 応援を/3 向かわせている/2 」



 開拓VRゲーム。Walkers(ウォーカーズ) on(オン) the() Frontier(フロンティア)。略称WotF。

 現在βテスト中。実況を通じて視聴者にも不具合や説明不足をチェックしてもらう方針のために、運営会社がベータテスターには実況を推奨している。


 舞台は十九世紀前後の科学技術を持ち、魔法が発達している世界の新大陸。

 開拓者、狩猟者、学者、貴族、四つの開拓民が協力して未開の地を開拓し、拠点となる街を開き、魔物を退ける。

 エンジ達貴族は街の安全を守る役目を持っている。


 キューイがあったかいせいか、子供たちが身を寄せ合って寝てしまっている。

 その中には、今朝まで元気でエンジを呼びに来たレオワー君が熱で赤い顔をして寝ていた。


― レオワー君も/1 感染してたんかいぃ/2

― これ/1 第一定都/1 全滅してるんじゃないか/2 ?/6

― 怖いこと/3 言うなし/2



「エンジさーん!/1 」

― 誰だ/1

― 給食当番?/6

 木箱の山をガチャガチャ言わせながら五人ほどがやってきたが、視聴者が言うのもそれもそのはず。


 髪がすっぽり収められる帽子、割烹着に近い全身を覆える服、マスク、手袋。

 知り合いだと思うが、誰が誰やら分からない。


「街中の/5 感染/3 封じ込めが/2 /01 一段落しました/2 」

「いま/5 こっちに/5 人を/3 集めてるとこ/2 」

「ああ/6 リスジェイアさんと/1 ウェンカさん/1 えっと/6 」


 後ろの一人の身長は高い、男性に見える。

「僕/1 ケビン/3 」

「ケビンさん!/1 」


― ケビン君か/1

― ここ/1 分かるの/2 /7 ケビン君だけだもんな/1

― 一応/6 危険地帯なんで/4 学者の女の子だけで/1 暗くなってから/5 来るには/2 /01 危ない場所だし/3

― エンジも/5 危ないんだぞ/2 ここ/5


 あとの二人が分からないので、エンジは目元を見て思い出そうとしていた。

「ダクザドルだ/1 よろしくたのむ/6 」

― 誰だっけ?/6

― ああ/6 ガナフドラ第一の/5 開拓者の/3

― イオナさんの農園とか/5 西の河港とかで/5 一緒になった/3

 思い出したエンジが慌てて挨拶した。

「お久しぶりです/6 よろしくお願いします!/6 」


― 最後の一人は/1 誰だ?/6 NPCみたいだけど/1

― クルムドスさん?/6

― いや/6 開拓者ギルドのおばちゃんじゃないな/3 誰だ?/6


「あたしゃ/1 西の河港で/5 ウォンバーネフさんの授業/3 受けた/2 おばちゃんだよ。/03

 開拓者の/9 エマヒージっつーもんだ/3 」

 リスジェイアがゲーム的な補足をする。

「ウォンバーネフさんの社員のNPCさんなので/1 感染症対策に/5 補正が/3 乗るんです。/2

 汽車で/4 大勢/6 社員さんを/3 送ってくれてます。/2 後から/5 本人も/1 来てくれるみたいですよ/2 」


「そいじゃ/6 さっさと/6 始めるかね。/2

 そのために/4 一足先に/6 来たんだ。/2

 ここの顔役/1 居るかい/2 ?/6 」


 その場に居たNPCの住人たちが顔を見合わせていると。ふらふらとカーマンが出てきた。

「ここらに話を/3 通せっつーなら/2 /04 俺っすね/1 」

 カーマンの顔色を見るなり「あんた寝てな!」と一括して、エマヒージさんは対応に取り掛かった。



 施せるのは基本の看護だけだが、住民に安心した空気が広がっている。

 簡易ではあるが寒さをしのげるテントと担架のようなベッドを設け、暖をとりつつ頭を冷やし、経口補水液と回復薬で体力を保たせるようだ。


― 経口補水液は/1 塩と/4 砂糖と/4 果汁で/4 作れるからね/2

― 知識と/1 材料さえ/1 あれば/2 /05 できる/2 現代知識チート/01


 そしてエンジは邪魔にならないように端っこに居るため、あまりやる事がない。


― これ/1 紙コップ?/3 

― 以前から/5 街の水道には/5 設置してたぞ/2 飲用紙コップ。/3 使ってない奴も/1 大量に持ってく奴も/1 居たけど/2

― あかんでないか/3 それ/1

― あるある/6


― 昔/5 結核の感染予防に/4 使われた/2 奴?/3

― 当時の現物を/3 見た事ないけど/2 /7 多分/6 封筒型紙コップなんだよな。/3 袋状って/3 書いてあったし/2

― これ/1 蝋引き紙とかそんな感じの耐水性の紙?/3


― この病気/1 結核じゃなくない?/3

― ノロか/1 インフルか/1 架空病か/1 /7 とりあえず/6 食器の共用は/1 あかん/2

― 感染症では/5 使い捨て/1 大事/3

― 似非もったいない精神で/4 使い捨て/3 渋ると/2 /05 人が/1 死ぬからな/2


 体を温めるためか炊き出しみたいな事をしている。

 更には場所を分けて消毒のためのお湯を沸かしたり、掃除に使ったスポンジらしき物体や使った紙コップはすぐさま焚火に放り込んでいる。

 ダグザドルがちゃきちゃき竈を作っていた。

 みんな忙しそうだが、エンジは感染対策用の装備がないため邪魔にならないように端っこに避けている。

― むっちゃ/6 燃える/2

― 汚物は消毒だ/6

― めらっさめらっさ/6


― しかし/7 この/1 燃やされてる/2 スポンジ/01 何/3 ?/6

― 海綿でしょ/1

― ホクチダケ/1 ?/6

― アマドゥも/5 海綿も/5 結構/6 採るの/2 /05 大変で/3 高価なんだけど/3 /05 こんな/1 大盤振る舞いしていいのか/2 ?/6


― 安心してください/2 /7 へちまですよ/3

― へちまかぁ/3 硬くね?/3

― へちまは/1 栽培できるもんな……/2

― ナスの連作障害に/3 気をつけろ/2

― そういえば/6 ドーエクさんが/1 イオナさんに/5 栽培/2 /03 頼んでたな/2


 体が温まったせいか、住民の人もどことなくほっとしている。


「ちょっと/6 アードットさん達の様子/3 見てきますね/2 」

 飲み水をもって様子を見に行くと、三人とも泥のように寝ていた。

― 息はあるようで/4 安心したぞ/3


「旦那?/6 」

「……カーマンさん?/6 」

 弱弱しい声に驚いて返事をする。


「貴族に……なぶり殺されるぐらいなら……旦那、殺してください……/6 」

「え?/6 」

― 何?/6 うわごと/3 ?/6

― 意識が/1 朦朧もうろうとしてる?/2

― これ/1 いわゆる/6 インフルエンザ脳症では……/3

「え……/6 」


 第一定都の伝染病の終息はまだ半ば。


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