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117 【開拓VRβ版実況29】 風邪

※お使いのパソコン・情報端末は正常です。

 セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。


― エンジ、/1 今日って/5 なにもない感じ/2 ?/6

「そうですね/6 」

― 会社/3 行って/2 /7 キューイの/3 散歩して/2 /7 ギルドに/3 顔見せる/2 コースか/01

「きゅーい」

― 暇/3

― いいことだ/6


 夏も過ぎて秋を感じる気候になってきた頃だ。

 いつものように視聴者と会話しながら大通りを歩いていた。


「えんじのだんなー!」

 甲高い声が後ろから聞こえた。


― レオワー君かい?/6

― いつも/5 元気やね/3

― 何か様子が/1 おかしくないか/3

― イベント/1 発生/2 ?/6

「きゅい」

 視聴者のコメントを見ながら振り返る。

「えんじのだんな!/1 皆を/3 助けて!/2 」



 開拓VRゲーム。Walkers(ウォーカーズ) on(オン) the() Frontier(フロンティア)。略称WotF。

 舞台は十九世紀前後の科学技術を持ち、魔法が発達している世界の新大陸。

 開拓者、狩猟者、学者、貴族、四つの開拓民が協力して未開の地を開拓し、拠点となる街を開き、魔物を退ける。


 現在βテスト中。実況を通じて視聴者にも不具合や説明不足をチェックしてもらう方針のために、運営会社がベータテスターには実況を推奨している。



― 今度は/5 何の/6 厄介事だ/3

「どうしたんですか?/6 」

 エンジは半泣きで真っ赤になったレオワー君に話しかける。

「大人たちは/1 伝染病って/3 言ってる/2 」


― えええ/6

― ええええ/6

― 厄介/3

― NPCは/1 たまごっ○か/3 何かなの/8 ?/6 ほっとくと/5 死ぬの?/2


 エンジも慌てて医療会社の社長であり、貴族のプレイヤーであるウォンバーネフにメッセージを送る。


― パークサズラムさんにも/5 感染症注意の公示/3 出してもらえ/2


― プレイヤーは/1 感染しないんだっけ/2 ?/6

― 症状は/1 出ないけど/2 /7 感染する/2 /7 そのせいで/4 気付かず/2 病原体を/3 まき散らす/2 ことは/01 ある/2


― 医療器具とかの手配が/1 必要なんじゃないの/2

― シーツとか/1 消毒薬とか、/1 あと/7 ゴム手袋は/1 存在するのか/2 ?/6

― 1890年ごろに/5 使われ始めたから/2 /04 あるかも/2


― この町/5 病院/1 ないんだっけ/2

― 建設中/5

― 間に合わなかったか/2


「はやく!/6 はやく!/6 」

「きゅいー!」

 半泣きの子たちにせっつかれながらあちこちに手配を言づける。さしあたっては情報通信会社のパークサズラムと商業会社のドーエクだろうか。


「すいません/6 僕は/1 レオワー君に/3 接触してしまったので/2 /04 街中を動き回ると/2 /04 感染拡大させてしまうかもしれません/2 」

 言い訳がましいと思いつつメッセージで方々のプレイヤーに言づけを済ませたエンジは、そのまま貧民街に向かった。



「きゅー…」

 キューイがか細く鳴く。

 貧民街はひどいありさまだった。路上問わず寝込んでいる人も多い。


― あかんやつや/3

― 実在の病気か/1 ?/6

― 架空のものの可能性も/1 高い/3


 いつもの狩猟者三人はというと、三人ともワイルドな男所帯というべきか……とりあえず布に埋もれる感じで寝込んでいた。

「旦那ぁ!?/6 うぇっほ!/6 げほ!/6 」

「帰らそうにも/2 ついてけるやつが/1 おらんわな/2 /7 どーすんだわな/6 うぷ……/6 」

「俺ら/1 本調子じゃないんだから/3 /7 何かあっても/5 守り切れないっすよ!?/2 」


― 三人とも/1 弱い方じゃないのに……/3

― これは/1 スペイン風邪みたいな事態も/3 ありうるぞ/2

― 病気って/1 どうやって/46 治すんだ/2 ?/6 状態異常?/6

― 状態異常なら/5 ハロウさんに/3 聞けばいいんじゃないか/2 ?/6

― ウォンバーネフさんに/5 詳しく聞いときゃ/2 良かったね/6


 久しぶりのヘルプキャラ、黒猫のハロウさんを呼びだして、感染症について聞く。

『この世界には/5 毒による状態異常の他に、/1 感染症による病気が/1 存在します/2 』

「治療法は?/6 」

『ワクチンや/3 解毒剤、/3 特効薬を/3 開発する他、/2 /7 回復薬で/4 体力を/3 維持しつつ/2 /7 免疫応答を/3 待つ/2 方法が/01 主流です/3 』


 とりあえずエンジはいつも持ち歩いている回復薬を三人に渡す。人数分はないので小分けにすることになる。

「俺は/1 たいしたことないんで/3 /04 二人に/3 やってほしいっす/2 」

 けほけほ軽い咳をしながらカーマンが辞退して二人にすすめる。

「カーマン/1 お前/1 /7 それ/1 ひき始めだからだわいな/2 」

「ぜってぇ/6 後で/5 ほえ面かくぞ/2 」

 とは言ったものの、二人して分けて回復薬をちょこちょこ飲んでいく。


「これ/1 明らかに/6 普通の風邪じゃないっす。/3 /7 いくら/6 ここが/1 ゴミ溜でも/3 /7 急に/6 皆して/1 ぶっ倒れるなんて/2 」


「ま~だ/6 頭/1 いてぇ/2 」

「ちょっと/6 楽になったわな/2 」

「まだ/6 寝ててください/2 /7 応援を/3 呼びましたから/2 /04 すぐ/6 手配されますよ/2 」

「きゅーい」


― 第二定都による/4 バイオテロとかじゃないよな/2 ?/6

― いくらなんでも/6 うがった見方だと/3 思うぞ/2

― 狙って/2 バイオハザード/3 起こせるとも/2 /03 思えん/2

― 病人を/3 放り出すとかして/2 /04 間接的に/6 やらかした可能性はありそうだけど/2

― それな/6



「キューイちゃん……/1 」

「きゅーい」

 道端に座り込んでいた女の子がきゅーいにくっついてきた。

 いつも海岸で遊んでくれる子の一人だ。

 キューイは大人しくしゃがんで枕になる。


― 魔物には/1 感染するのか/2 ?/6

― 流石に/6 ないんじゃないだろうか/2

― それより/6 魔物のそばに/5 居ると/2 /05 エナジードレインが/1 発生するのでは/2


 エンジはあわててキューイたちを観察するが、魔力の動きに異常はない。女の子の周りに薄っすら瘴気がまとわりついているぐらいだ。

 キューイは瘴気を吸っているのか、徐々に瘴気は薄くなっていった。

― そういえば/6 魔物だったね/3 キューイ/1

― エンジ、/1 女の子の魔力/1 枯渇しないように/2 /03 見ててあげた/2 方が/01 いい/3


 エンジはキューイと女の子の傍らに腰を下ろした。

― 応援/1 来ねぇな/2

― 魔物は/1 ともかくとして/6 /7 人獣共通感染症だったりすると/05 封じ込めは/1 大変かも……/3

― ペストとか……?/1

 貧民街の路地は暗くなり始めていた。


 第一定都の伝染病はまだ始まったばかり。


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