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109 【開拓VRβ版実況27】 需要と供給とモチベーション

※お使いのパソコン・情報端末は正常です。

 セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。


 開拓VRゲーム。Walkers(ウォーカーズ) on(オン) the() Frontier(フロンティア)。略称WotF。

 舞台は十九世紀前後の科学技術を持ち、魔法が発達している世界の新大陸。

 開拓者、狩猟者、学者、貴族、四つの開拓民が協力して未開の地を開拓し、拠点となる街を開き、魔物を退ける。


 現在βテスト中。実況を通じて視聴者にも不具合や説明不足をチェックしてもらう方針のために、運営会社がベータテスターには実況を推奨している。



 第二定都の難民に対応して、皆であれこれ考えているところだ。

 一番の問題は突然増えた人の生活をどうするか。


「皆は/1 工業で/5 何か欲しいもの/1 ある?/2 /7 私/1 コンバインや/3 缶詰を/3 作ってもらいたいのだけれど/2 」


― この時代/5 コンバイン/1 あるの/2 ?/6 蒸気機関/4 ?/6

― 馬/4

― トラクションエンジンが/1 ロマンがあって/6 いいと思います/2

― 千歯こきの/1 お化けみたいな/8

― ディーゼル/3


― 缶詰は/1 十九世紀を通じて/5 進化し続けたからな/2

― はんだで/4 手作業で/4 ペタペタしてた/2 時代から/05 百年足らずで/5 サニタリー缶/3 作っちゃうのかよって感じ/2

― 二重巻締缶は/1 芸術/3


 イオナの発注を聞いているエンジの視聴者もどことなく楽しそうだ。



 何か発注しないといけなそうなので、エンジも小声で視聴者に相談する。

「断崖の攻略に/3 使いそうなのって/2 クレーンでしょうか/1 ?/6 」

― 気球のが/1 良かないか/3 ?/6

― あれは/1 風で/4 どっか行くじゃん/2

― 言っとくけど/2 /7 クレーンも/1 強風で/4 めっちゃ荒ぶるからな/2

― エンジは/1 輸送業者なんだから/3 /7 ガントリークレーンみたいなのの方が/1 先では/3 ?/6


― 崖に取り付ける/4 大型エレベーター/3 発注しようぜ/2

― 果たして/6 千メートルの崖で/5 使い物になるだろうか/2 ?/6

― 麻の大縄が/1 鉄のワイヤーロープに/3 置き換わっていった/2 時代だからな/05

― 千メートルって/1 垂直に歩けても/5 徒歩十分だからな/3

― ロープウェイ/4

― 十九世紀のエレベーターって/5 動力は/1 蒸気機関で/3 /7 落下防止装置が/1 ついた/2 頃だっけ/05 ?/6

― 落下防止装置は/1 万博の水晶宮で初披露したはずだから/4 この頃/5

― 八十年代から/5 電動式エレベーター/1 ありました/2

― あの頃は/5 百二十メートルぐらいのビルが/1 建ってたやろう/2 ?/6

― 当時の/5 炭鉱の深さ/3 知ってる/2 人?/1

― わかんね/2

― 1880年ごろから/5 あった/2 日本の炭坑が/01 深さ二百メートルぐらいだった気がするんだよ/3


― エレベーターって/1 そんな前から/5 あったん/2 ?/6

― ここで/5 アルキメデス先生/1

― エレベーター自体は/1 滑車の原理で/4 紀元前/5 古代ギリシャごろから/5 あったぽい/2

― 何にせよ/6 ワイヤーロープは/1 必要だと/3 思うぞ/2

「ワイヤーロープですか/1 」

 視聴者のコメントを何の気なしにエンジが読み上げたところ、周りから反応があった。


「ああ/6 なるほど/6 」

「おそらく/6 何かと/3 使うな/2 」

「ワイヤーを/3 加工する/2 技術は/01 必要ですね!/3 」

― もしかして:/6 ミュージックワイヤー/3

 なんだかミルフマをやる気にさせたので良しとする。



 一方で北の断崖の上は、今後、多くの人や物資が行きかう事を考えると、気球やエレベーターよりもトンネルか山道を掘った方がいいのではないかという事でそちらを検討する事になった。

 道の整備は本来は運輸業の仕事の様なのだが……


「インフラになると/5 私たちも/1 開発に参加した方がいいかもしれませんね/2 」

「いきなり/6 僕が/1 居なくなるとか/2 /05 ありえますもんね……/2 」

 手元の遺言書に目を落とす。


「……旦那は/3 俺らが/1 守るっすよ/2 ?/6 」

「ありがとうございます/6 カーマンさん/1 」


― そう/3 言う/2 けど/7 君/1 さっきも/5 ふらっと/6 居なくなってたろ/2


 視聴者のツッコミに若干台無しを感じつつ、会議は続く。




「遅れたかい!?/6 」

 ウォンバーネフが到着した。


 席を勧めつつイオナが聞く。

「お医者さんのお仕事は/1 大丈夫?/3  必要なものは/1 あるかしら/2 ?/6 」

「彼らの多くは/1 栄養失調や/3 体が弱ったことによる/4 日和見感染なんだ!/3

 きちんと休めば/5 助かるんだよ!/2 」


「人数が/1 多いから/3 /04 感染症でも/1 広まっているかと/2 /03 思いましたが、/2 /7 杞憂でしたか/2 」

「アウトブレイクがあったら/5 致命的だったね!/2 幸い/6 重篤な感染症の兆候は/1 ないよ!/2 」

 ウォンバーネフはイオナやドーエクの疑問にてきぱきと答えていく。


― 日和見感染は/1 感染症ではない/3 ?/6

― 体弱ってる時だけ/5 やられる/2

― 病原体自体は/1 大抵/6 そこら中に/5 居る/2 >日和見感染/1


「医療会社が/1 何を/3 できるのか/2 /03 聞きたいわ/2 」

「医療会社は/1 /7 薬の製造に/5 補正が/1 ついたり、/2 感染症を/3 早期発見したりすることができるんだ!/2

 あとは/7 病院や/3 浴場、/3 洗濯場などの/3 建設だね!/2

 私自身は/1 病気の/3 診断ができるよ!/2 」


― 前に/5 ドーエクさんが/1 創薬補正/3 探してなかったっけ/2 ?/6

― やっぱり/6 浴場/3 作れるんだ/2

― 某町作りゲーみたいだな/3

― ひゃっふー/6 温泉回だー/3


「プレイヤーは/1 伝染病で/4 動けなくなったりはしないけど/2 /7 NPCに/3 感染させるし/2 /7 NPCは/1 感染症で/4 命の危険も/1 出てくるから/2 /04 公衆衛生は/1 大事だよ!/3 」

― プレイヤー/1 病気にならないんだ/2 /7 便利じゃん/3

― 逆に/7 これ/3 知らないと/2 /05 パンデミック/3 起こしかねないぞ/2

― 知らずに/5 感染拡大させちゃうやつ/2


― 不顕性感染ってやつか/1

― チフスのメアリーは/1 二十世紀初頭の話だったね/5

― 地味に重要な情報だった……/3


― 公衆衛生って事は/4 NPCの生活の改善とかは/5 医療会社が/1 担当なのか/2 ?/6


 それを聞いてエンジは後ろのカーマンにこそっと聞く。

「カーマンさんたちの所では/5 病気とかで/4 困ってる人/1 いませんか/2 ?/6 」

「困ってることだらけっすね。/2 病院に/3 掛かる/2 金は/01 ねぇし。/2 スライムは/1 涌いてくるし/2 」

― あかんでないか/3 それ/1

「でも/7 仕事があるんで/4 万が一の時は/5 薬を/3 買えるし。/2 ゴミを/3 回収してくれてるんで/2 /04 スライムは/1 減ったし/2 /7 魔石が/3 使えるようになって/2 /04 煮炊きもできるし/2 /7 たまに/6 湯で洗濯もできるんで/2 /04 悪くなってはないっす/3 」

 最低限度の生活が遠い。がんばろう、とエンジは思った。



「……温泉/3 作れませんかねぇ……/2 」

 ドーエクの食指が若干動いた気配がした。すかさずウォンバーネフに尋ねている。

「ウォンバーネフさんは/1 一段落着いたら/5 どう/6 過ごされる/2 予定なんですか/03 ?/6 」

「せっかく/6 診療所を/3 作ってもらったから/2 /04 ここを拠点にしようかとも/3 おもっているんだ!/2 」


「ぜひ/6 第一定都にも/3 来てください!/2 」

 ドーエクとエンジが声をそろえた。


「それと/7 興味深い事を/3 提案できます/2 」

 付け加えてドーエクが何か言っていた。


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