108 【開拓VRβ版実況27】 会社のお仕事
※お使いのパソコン・情報端末は正常です。
セリフに数字が入力されていますが、本作品の仕様です。
開拓VRゲーム。Walkers on the Frontier。略称WotF。
舞台は十九世紀前後の科学技術を持ち、魔法が発達している世界の新大陸。
開拓者、狩猟者、学者、貴族、四つの開拓民が協力して未開の地を開拓し、拠点となる街を開き、魔物を退ける。
現在βテスト中。実況を通じて視聴者にも不具合や説明不足をチェックしてもらう方針のために、運営会社がベータテスターには実況を推奨している。
突如として北西の平原から西の河港に来た第二定都の難民に対応することになった。
エンジ達が簡単な診療所を作りに行っている間、他の人達はかねてからの話し合っていた計画を実行に移しているらしい。
西の河港は大量の船と乗客でごった返していた。
河港に居るイオナは指示をとばしている。
「町中の/5 食料全部/3 使っていいわ。/2
食料は/1 明日も/5 私の農園から/5 送らせる。/2
鉄道を/3 使わせてちょうだい/2 」
「分かりました/6 街のお店に/3 連絡して/2 手配して……/2 鉄道を……/3 」
「それは/1 任せろ/2 」
ミルフマが動こうとするも、パークサズラムが情報通信会社のスキルを使い、辺り一面に伝書鳩のエフェクトが発生させた。
イドレードが河港に集まっている皆の所にやってきた。エプヴィルが声をかける。
「イオナ殿/1 我ら/1 少し中座するが/2 /7 よいか/3 ?/6 」
「分かったわ/2 」
「ミルフマ殿/1 部屋を/3 貸してほしい/2 」
「はい/6 ご案内しますね/2 」
エプヴィルとニスミハ、イドレード。
久しぶりに会えたガナフドラの面々は、実況を中止して情報を交換していた。
「でも/7 隠密活動/1 必須だったんで/3 /04 ほっといてもらえるのは/2 /01 助かりましたよ/2 」
「まぁ/6 我々は/1 現場裁量に/3 任せているからな。/2 今更だ/6
多方面に/5 迷惑かけたが/2 ひとまず無事で何よりだ/6 」
「主に/6 エンジ様ですわね……/3 /7 他の方には/5 最低限の話が/1 行っていましたわ/2 」
エプヴィルの狼耳とニスミハの長耳がしゅーんとなった。
この耳、どういう仕組みになっているんだろうとひとしきり眺めた後、イドレードはおもむろに報告を始めた。
「しかし/7 とんでもない話だな/3 /7 今から/5 反攻して/2 平原自体を/3 解放できんか/2 ?/6 」
エプヴィルはある程度イドレードから報告を受けて思わず憤慨する。
「艦砲射撃で/4 拠点ごと/3 焦土にするなら/2 話は別ですけど/6 /7 白兵戦や/3 銃撃戦だと/3 恐らく/6 負けますね/2 」
「なぜですの?/6 」
「現地に/5 ばっちり拠点を/3 構えているのも/2 /01 大きいんです/3 が/7 対人戦に/3 特化してるんですよ。/2
僕らが/1 魔物に/5 クリティカル/3 出しやすいように/2 /7 向こうは/1 人を/3 切ったり/2 撃ったりする/2 のが/01 得意になってるんです/2
人と/5 魔物だと/5 弱点部位が/1 違うでしょ/3 」
「使い込んだ技能は/1 育つもの/2 とは/03 聞いてますけど……/2 」
「そういうことです/6 」
想像できる惨状にエプヴィルとニスミハが顔を見合わせる。
やっぱり平原に殴り込むと言い出しかねないのを察したのか、イドレードがなだめるように言った。
「まあ/6 今回の大量移住で/4 住人も/1 激減したんで/2 /7 ちょっとは/6 まともに扱うようになるんじゃないですか?/2
やばいプレイヤーも/1 ほとんど逮捕されたし。/2
あと/7 第二定都の一部のプレイヤーと/5 コネクションが/1 できたんで。/2 そっちから/5 支援を続けましょう/2 」
そうして話を切り上げ、今後の話に移る。
「とにもかくにも/6 イドレード、/1 お前は/1 左遷だ/2 /7 第一定都の断崖の上の高原を/3 開拓してもらうぞ/2 」
「いよっし!/6 」
「良し/3 言うな/2 」
「北西の平原は/3 どうするのですか?/6 」
「ここまでこじれると/5 よっぽど周到に/6 準備するしかあるまい。/2
下手に殴り込むと/5 全面戦争になる。/3 それは/1 避けねばならん。/2
こちらの権利者達にも/3 説明せねばいかんが、/2 /7 土地の権利者は/1 ノチリスノイラか/3 ……ノチリスノイラ!?/3 」
「エンジ様の方のノチリスノイラですわよね/1 ?/6 」
「それは/1 当然だ/3 」
「河港に適した土地を/3 優先して/6 買う/2 契約ですから/04 ノチリスノイラ第八でしょう/1 」
「一人だけ/6 知らせてなかった/2 人に/03 被害が/1 行く/2 というと/01 気まずいですわね……/3 /7 エンジ様なら/1 許してくれそうですが/2 」
「違うのだ。/2 いや、/6 もちろん/6 謝らねばならんが/2 /7 もしかして/6 これが/1 原因なのか/3 ?/6 」
エプヴィルはヘルプを呼び出し、土地の権利とプレイヤーがロストした場合の事を改めて確認する。
『事前に/5 相続先を/3 指示していない/2 財産は/01 ギルドに/4 接収され/2 競売にかけられます/2 』
「エンジ殿を/3 ロストさせて/2 /05 競り落としを/3 狙っていたのか……/2 ?/6 」
「土地の権利者しか/1 建設の許可を/3 出せませんものね。/2 河港の側に/5 自分たちの権力の及ばない土地が/1 ある/2 というのが/01 気持ち悪かったのかもしれませんわ……/2 」
「うわ~……/6 第二定都の/1 北西の平原/3 攻略/2 /01 気合入ってますね~/2 」
イドレードが苦虫を噛み潰したような顔で呟く。
エンジに何と説明しようか、色々な意味でガナフドラの三人は頭を抱えた。
「……若いのに/5 遺書を/3 書くの/2 /05 なんか怖いですね……/3 」
「旦那も/1 大変っすね/3 」
― 一財産/3 持っちゃったら/2 /05 そういうの/3 やるんだよ/2
― 大変ねっていうのと/1 /7 現実で/5 そんぐらい/6 儲けてみてぇ/2 っていうのが/01 半々/3
「僕も/1 それぐらい/6 仕事できてみたいです/2 」
カーマンと視聴者につっこまれつつ、ミルフマの家で書類を作るエンジ。
ガナフドラの面々に謝られ事情を説明され、ようやく暗殺者に狙われる理由が分かったエンジだ。現在、権利を分散して直接狙われないようにすべく遺言書を製作中だ。
他の貴族も集まっており、キューイは足元で寝ている。
「そういえば/6 あったわね/2 こういうの/1 」
「我が/1 以前/5 確認したときは/2 /05 他のプレイヤーに/3 相続させればいいと/2 /03 聞いていたので/2 /7 大体を/5 ドーエクに/3 指定したな。/2 すっかり忘れていた/2 」
― それで/4 エプヴィルさんは/1 身軽に動き回ってるのか/2
― このゲーム/1 くそややこしい/3
エンジが狙われた理由が分かったところで、話はこれからの事に移っていく。
「じゃあ/6 雇用の吸収を/3 どうするのか/2 /03 相談しましょうか。/2 主に私が/1 やる/2 事になると/03 思うわ/2 」
― イオナさんは/1 機械化する前の/5 農場だもんな/3
ミルフマの家には現在ウォンバーネフを除く第一定都の貴族プレイヤーが集合している。
「私は/1 耕地を/3 増やしたいから/2 /04 まだ/6 人を/3 雇う/2 余裕は/01 あるわ。/2
あと/7 農園でも/5 スライム養殖とか/3 挑戦してみたいのよね。/2 人が/1 要るわ/2 」
「我々は/1 断崖の上の高原から/5 しばらく/6 北進する予定はあるな。/2
それに/7 第一定都と/5 西の河港の/5 交通が/1 活発になるなら/2 /05 警備を/3 増やす必要があるだろう/2 」
ダスバックス第五農業とガナフドラ第一警備は余裕がありそうだ。
「鉄道を/3 作った/2 後/05 何か作るものが/3 ほしいです……/2 」
一方のミルフマは不安そうだ。鉄道の保線だけで工員の仕事を賄えるかというと際どい。
「確かに/6 普通の/6 金物を/3 急に/6 大量生産されると/2 /05 鍛冶屋さんが/1 困っちゃうわねぇ……/3 」
困った顔のイオナとしょんぼりしていくミルフマ。
「フロード第十一商業は/1 楽器の/3 購入と/2 販売をしますよ/2 」
「ありがとうございます!/6 」
ミルフマが顔を明るくする。
「喜ぶのは/1 早いぞ/3 /7 楽器の需要を/3 考えろ/2 」
パークサズラムの現実的な言葉を聞いて再びしょげるミルフマだった。
― ミルフマさん/1 音楽/3 好きか/2
「ミルフマさんは/1 楽器を/3 いっぱい/6 作りたいんだそうです/2 」
― 学者とか/5 開拓者で/5 楽器職人/3 やってれば/2 /05 こんな苦労しなくて済んだろうに……/2




