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 私にとって幼馴染である同僚と主は何よりの宝なんだ。いや、エトナは口煩い堅物だし、アリーゼ様は少し中二病入っている残念な所は有るよ? でもさ、完全無欠な奴しか友達にしないって無理だろ? あの二人と居ると楽しい、だから別に構わないんだ。


 でもなぁ、偶に引く事があるんだよ……。


「アリーゼ様! 婿殿の性癖が何か理解しました。あのお方はMです」


「何っ!? だ、だが、今まで高圧的に出ても動じなかったし……」


 私達の種族の特徴として一度気に入った雄を絶対に手に入れようとする。より強い子孫を残そうって本能なんだけど、アリーゼ様みたいに恋心に似た感情を抱くのも結構居る。私? あの旦那は気に入ってるけど、恋じゃない。手に入れて好きにしたいっていう欲望だ。


 まあ、まず子供を作る関係になるってのが前提な辺り、人間とは価値観が違う気がするけどな。でもさ、それって当然じゃね? 生き物って番いになるイコール子供を作るんじゃん。人間って訳分からねぇよ。遠距離恋愛? プラトニックラブ? 少しずつ近付く二人の距離? うん! 頭が痛くなりそうだ!


 私は適当に暴れてるのが一番性に合うぜ!


 夢魔の血を引くエトナは度々旦那の夢にお邪魔して誘惑を繰り返してるけど効果なし。ツルペタストンが嫌いかと思いきや胸がデケぇアリーゼ様にも特に反応がない。いや、流石に初対面でキスをしたときは反応あったけどさあ。



「分かっていませんね、アリーゼ様。所詮貴女様の高圧的態度は”高圧的な女将校っぽい私って素敵!”、という考えから来る張りぼて。真正のマゾには見破られてしまうのです。どれだけ美味しくてもカニを食べたい者がカニカマで満足しませんっ!」


 ……エトナもなぁ。真面目だし有能なのに性癖が異常なんだよなぁ。気に入った相手に徹底的に甚振られながら子を作りたいっていう欲望全開なんだよなぁ。旦那、変態に苦労させられてるから没交渉なんじゃねーの? 少なくても私の知識じゃ人間って初対面の相手にキスして結婚しろとか言わないから。


 ……なんか相手に合わせる気のない私が一番人間を理解しようとしてない?


 色々と考えさせられる事はあるけど、それでも大切な友人の為に私は行動を開始する事にした。取り合えず雑誌とかの恋愛特集を読むべきだよな。




「ちょいと出かけて来まーす」


「むっ。ならばコンビニでエロ漫画雑誌を買って来てくれ。勉強に使う」


 ……途中で真っ赤になって気絶する人が何言ってんだか。まずは少年誌レベルで悲鳴を上げないレベルになろうぜ?





「ふむふむ。贈り物は大切にすべし、か。まっ、当然だわな」


 適当に買った雑誌を読みつつ双眼鏡で旦那がいるクラスを覗き見る。親父が聴覚に優れた種族だったからか私の耳も優れていて此処からでも会話を聞こうと思えば聞けるんだ。不要な音を遮断するのに集中力が居るから長くは無理だし、不慣れな読唇術で補う必要もあるけどな。さてさて、始業前から何をしてるのかなっと……。





『宿題を忘れた? それはいかん。俺が教えるから今から取り掛かれ。任せろ、必ず間に合わせて見せよう。ああ、頼まれていた本の修繕は終わったぞ。むっ? 彼氏にあげたいからクッキーの味見とアドバイスを? 砂糖を十分の一程減らしてだな、粉っぽくなくサクサクとした食感の為に……』


 そっと双眼鏡を置く。うん、あれは凄い。朝っぱらから他のクラスの奴にまで頼まれ事をしているし、だからといって何から何でもやるんじゃなくって相手が自力で出来るようにって工夫してる。それが分かってるのか頼りにする奴は多いけど甘えようとしてる奴は居なかった。


 ……ただ一人を除いてだけどさ。






『昨日ネットをしてたら夜更かししすぎちゃってさ。少し膝を枕に寝かせてくれ』


『……何度言ったら分かるのだ、お前は。昨日の晩もあれだけ注意を……ほら、制服が汚れたらいけないから薄い毛布を持ってきた。それと弁当を先に食べろ。食ってすぐに寝ても大丈夫なようにメニューを工夫してきた』


『悪いね。あっ、今日の晩御飯の当番は私だけど一年生の子とデートが入ったんだ。……駄目かな?』


『お前だけなら兎も角、一緒に行く事を楽しみにしている者が居るなら仕方ないか。明日俺はハヤシライスを作る気だったし、二日分作れば良いだけだ。……だがな、今回も一回デートしたら終わりとかはどうかと思うぞ?』


『うーん。どうだろうね。どうも君と一緒にいるのが一番楽しくってさ。いや、子猫ちゃん達とのデートは心躍るんだけど、これじゃない感がどうしてもさ。そんな中途半端な気持ちなら逆に失礼だろう?』


『なら俺が何処ででも付き合ってやるからいい加減止めろ。毎回毎回自分に何か悪い所があったんじゃ、と相談を受ける俺の身にもなれ』


『あははは。悪い悪い。もういっそ付き合っちゃうかい?』


『それは真っ平ごめんだ。俺は今のままの関係が続くのを希望する』


『それも悪くないか。うん。君と私はずっとずっと一緒だ。それこそ死が二人を分かつまでってね。来世でも一緒かもだけどさ』




 ……えっと、あの二人ってただの幼馴染って言ってたよな? 会わない間に関係が進展したとかだよな? さすがにあんなやり取りとか私でもどんな関係か分かるしさ。もうゲームで例えるなら個別エンディング後の後日談、ファンディスクって所じゃねっ!?



「……こりゃアレだな。恥ずかしいから口にしないだけで両想いのラブラブカップルだよ。勝ち目ねぇぜ、アリーゼ様ぁ」


 でもまぁ、子が居るなら子を殺して雌を手に入れるってのは獣じゃよくある事だし、ここは無理にモノにしちまえば良いだけじゃん。ほら、子供さえいればって奴? 何も問題ねぇだろ。攫って薬でも盛って犯して孕めば良いだけだ、うん。



 でも、この事は黙っとこう。旦那のことを理解しようとしているようでしていないけどさ、アリーゼ様の抱いているのが恋心ってのは間違いないんだから……。







「って訳で恋愛特集買って来たけどさアリーゼ様。そうやってDVDとか雑誌で人の性癖を理解するんじゃなくってさ、旦那がどんな人かを知ることも大切じゃね?」


「何を言っている? その様な事は婿にしてから存分に知れば良いのではないか?」


 帰宅後、雑誌を渡しながらそれとなく進言してみるけど効果は薄いかぁ。でも雑誌を興味深そうに読んでるし少しは大丈夫かな?





 ……って思っていた時期が私にもあったんだ。うん。確かに押し付けられたんじゃって思うけど、ナメタケを大量に貰ったよ? どう考えても食べきれないのに大量に買うはずがないから貰い物とかなんだろうけど、贈り物には変わりないし、貰った時の事を嬉しそうに話す姿は恋する乙女だって思ったよ。




「……おい、エトナ。お前が言えよ」


「何時も面倒な事は私任せではないですか。クレア、貴女が言って下さいまし」


「このナメタケの瓶の首飾り、似合うって言ってくれるかなぁ……」


 鏡に映る姿を見ながらうっとりと呟くアリーゼ様。その首から下げた大量の空き瓶に私達は何を言うべきか本気で迷った。いっその事ぶっ壊すか? 思いっきり殴っても大怪我しないだろうし……。


「よし! 今から似合うかどうか聞きに行くぞ!」


 え? その姿で外に出るのかよ。マジで!? だが本気だと悟った私とエトナは遠回しに止めようとするも失敗。会話を盗み聞きして突き止めていた居場所に向かったんだけど、アリーゼ様は進もうとしなかった。




「此処から先は立ち入れん。結婚式など理解できんが……大切な儀式なのだろう?」


 ……なーんか変わってきたなぁ。少し前までその方が格好良いからって唯我独尊な感じだったのにさ。エトナはエトナで、”式を邪魔するなど攻め手側の所業。私にも誇りがあります”、って平常運転だしさ……。



 




 仕方がないので気配だけ出して離れた場所で待つこと数十分、あの眼鏡のちっこいのが居ないけど旦那と神野 遥がやって来た……んだけどアリーゼ様の首飾り見て驚いている。だよなー。






「何故ナメタケの瓶を首飾りにしている?」


「お前からの贈り物だからだ。大切に身に纏うのは当然だろう?」


 とても嬉しそうに顔を赤らめるアリーゼ様だけど旦那は私とエトナにも視線を送っている。あっ、同類だって思われてる。酷い風評被害だぜ。仕方ないのでここは口を挟ませて貰うとするか。




「あのさあ、旦那。確かに私達と旦那じゃ価値観が違うしアリーゼ様ってア……他人と思考回路がだいぶ違うんだ」


 危なっ! 今、アホって言うところだった。流石に主をアホ呼ばわりは拙い。アホだけど! すげーアホだけど!


「でもさ、旦那がくれたもんが本当に嬉しかったって事は分かってくれよ。今日はわざわざ見せ付けに来ただけでもう帰るからさ……」


「……理解する気がなかったのは俺もか」


 あっ、意外と好感触? まあ上から目線でグイグイ来られても相手に心は開かないわな。アリーゼ様も隷属の呪いを何とかしたら組織を裏切ればチャンスがあるだろうに、意地なのか信念なのか他の幹部は仲間だからって裏切る気無いしさ。


 頭をポリポリと掻く旦那を見て今回は成功に終わったと、私は思ったんだけど……。





「……悪いけど彼と私は付き合ってるんだ。もう他人の入る隙間はないよ」


 そう言うなり神野遥は旦那の顔を引き寄せてチューをした。しかも舌入れてるしっ!?





「……きゅう」


 隣で人が倒れる音がする。アリーゼ様がオーバーヒート起こして気絶してた……。あれ? こんな様子じゃ浚っても子供作るとか無理じゃね?


 知り合いの結婚式に出席したらナメタケの瓶で作った首飾りをした敵が現れ、純粋な好意を伝えられたら幼馴染みに濃厚なキスをされた。脈絡のない怒濤の展開の中、ディープキスの刺激に耐えかねたアリーゼが顔を真っ赤にして倒れる。……あのような純情さでよく初対面の俺にキスが出来たものだ……。


「本日はアリーゼ様が気絶いたしましたので失礼いたします。あっ、これ一応婿殿のためにとお作りになられた鳥の唐揚げですのでお受け取りください」


「ギトギトのベタベタで食えたもんじゃないけど、一応頑張って作ったんだ。……味の感想は適当で良いから言ってくれよ、旦那」


 動揺からか俺がタッパーを受け取るとアリーゼを担架に乗せたエトナ達は去っていく。あの担架、予め用意していたのか……。本来なら此処で捕らえるべきなのだろうが行動が遅れてしまい逃げられる。……さて、問題は此処からだ。今までベッドに下着姿で潜り込んできたり、風呂場に乱入してきたり、キスされたりは有ったが今日の事ほど過激なスキンシップは無かった。


「……と、取りあえず戻るか」


 パクパクと脈打つ心臓の鼓動を感じながら緊張と気まずさを誤魔化すように話を振る。返事の代わりにムシャムシャと何か食べる音が聞こえ、見てみれば何時の間にか俺の手から唐揚げが入ったタッパーが消えていた。


「塩気が強いし油っこい。調味料のキツい味しか感じないよ」


「……有り体に言えば不味いですね」


「轟!?」


 先程までこの場に居なかった轟と遥は手掴みで唐揚げを口に運びながら文句を口にする。いや、クリスも遠回しに食べないで良いと言っていたし、見ただけで失敗料理だと分かる出来映えだ。揚げる温度も油に入れるタイミングも出す時間も調味料も間違えているのだろうが……。


「遥、流石に俺が貰ったものだし食べなくては失礼なのだが……」


「相手は敵だよ? 無礼で結構じゃないか。それとも彼女に礼儀を通したい訳でもあるのかい?」


「……いや、それは」


 敵である事を指摘された以前に遥の態度は普通ではない。むくれた顔でもなければ不機嫌顔でもなく、真顔なのだ。声からは何の感情も感じられず、この様な遥など俺は知らない。それに対する動揺が俺から思考力を奪っていった。




「兎に角君は君と自分の家族と私が作った物だけ食べていれば良いんだ、分かったね?」


「いや、急だな……」


「分かったね?」


 有無を言わせぬ強い態度に思わず頷いてしまう。その間にも轟の胃袋に唐揚げは吸い込まれていき、後には油でベタベタになって洗うのが大変そうなタッパーのみが残った。揚げた後で油を切ってなかったな、これは……。


「……じゃあ私は先に戻るから」


「お前がか!?」


「別に良いだろう? じゃあ」


 あまりのことに絶句する。あの遥が特に用もないのに俺と別行動をしようと言い出すなど、一体何が起きたのだと呆然とする俺は咄嗟に救いを求めて轟を見る。だが目を合わせてくれなかった。


「……人前で舌を絡めるとか不潔です」


「いや、あれはどう見ても……」


 そこは断固抗議させてもらう。俺は急にキスをされ、挙げ句の果てに舌をねじ込まれたのだ。抵抗はしなかったが唖然として行動が遅れたからであって……。


「不潔です……」


 だが、思春期の彼女には言い訳など通じないようだ。プイッと更に顔を背けると足早に去っていく。ああ、非常に気まずいな……。





「あの者は何を考えているのでしょうかっ! 主殿も一度怒るべきです」


 夕食時も遥の態度は直らず、散歩中に何があったか訊ねて来た小鈴は憤慨している。俺のために怒っているのだろうが……。


「気持ちは嬉しいが怒るな、小鈴。撤退させるのに役立ったし、ああ言えば今後は言い寄って来ないかもしれないだろう?」


「ですが……主殿、此処は拙者が一言ガツンと……いえ、放置しておきましょう」


 拳を振るわせていた小鈴だが何時も何をされているのか思い出したのか途端に涙目になって小刻みに震えている。完全にトラウマになったな。あのセクハラが……。流石に今度は注意をキツメにしておくか。


「俺は大丈夫だ。……さて、お前の忠誠心に応えるために何か買ってやろう。何が食べたい?」


「焼き鳥でお願いいたします!」


 瞬時に元気になった小鈴は遠くに見える焼き鳥の屋台を指差しながらポニーテールを激しく振るう。ネギは……大丈夫だったな。魂に刻まれた本能からか苦手意識が有るらしいが……。






「おい、入るぞ」


 何時も遥は勝手に俺の部屋に入ってくるので今日も文句を言ってスッキリして終わりかと思いきや一向に来ない。このままではモヤモヤして眠れないので少々遅い時間だが遥の部屋のドアをノックすれば返事が返ってきた。


「……勝手に入れば?」


 少し機嫌が戻ったのか感情が戻っている。酷く拗ねた様子だが、昼間よりはずっとマシだ。帰る途中も帰ってからも感情を一切出さなかったからな。


「こんな時間に何用だい? 夜遅くに乙女の部屋に来るなんて常識がないよ」


「……すまん。だが話がしたくてな。昼間の件だが……」


 上目遣いに睨んでくる遥に何も反論できず俺が口ごもるとベッドの端に座っていた彼女はスペースを空けてやや乱暴に手で叩く。此処に座れと言うことだろう。当然俺は素直に座るが遥は目も合わせようともせず、俺は気まずさから腕を組んで黙り込む。沈黙が続いた時、不意に遥が口を開いた。



「……最近、私の居場所が侵されてると感じたんだ。身勝手でも何でも君の隣は私の物なのに小鈴やらアリーゼやら君の隣に居ようとする。挙げ句の果てに君はアリーゼの想いを僅かでも受け入れるような発言だ。……だから私は悪くない」


「そうか。なら、悪いのは俺だな……どうすれば許して貰える?」


 遥は女子校に通うというのに俺に同じ学校に通いたいと言ったり転生特典に家族をそのままにするというのを選んだりと寂しがりやだ。だからかこの世界に来てから俺への依存が強くなっていると分かっていたのに、僅かでも自分の側から居なくなるのではと誤解を与える発言をしてしまったからな。


 見つめること数秒、長く感じた間をおいて遥が口を開いた。


「……添い寝。今日添い寝してくれたら許す」


「……分かった」


 返事を聞くなり遥は布団に潜り込み手招きをする。そういえば昔は一緒に寝たものだ。別に意識し始めた訳ではなかったが、この年頃なら一緒に寝ないものだと知った頃から一緒に寝なくなったがな。最近たまに潜り込んでくるのも寂しさからだったか。


「悪かったな。思い返せば最近他の者に構う時間が増えていた」


 小鈴が一緒に散歩に行きたいと言い出したので夕食後に散歩が日課になり、エリアーデのラボに不定期に視察に行ったり、焔や轟と修行したり、治癒崎を始めとするクラスメイトに勉強を教えたりと、同じ高校なのに一緒じゃない時間が増えていた。特に最近はエトナが夢に出てきて疲れてたりしたしな。


「……気にしなくて良いよ。私の我が儘なんだからさ」


 俺の首に手を回して密着してきた遥は珍しく照れた様子で俺に視線を向ける。うん。こうしてるだけなら美少女なのだがな。改めて残念だと感じるぞ。


「ねぇ、昔みたいに頭を撫でてくれるかい? 慰める時は手を繋いだり撫でたりしてくれただろう?」


 別にその程度ならと撫でてやると嬉しそうにはにかむ。釣られて俺もつい笑ってしまった。いや、本当に此奴と居る時が一番楽しいな。苦労も多いがそれ以上に楽しさがある。



「もう一つだけお願いがあるんだけど……ほっぺで良いからキスしてくれないかい? 君って私やアリーゼからされたことはあっても自分から誰かにしたことないだろ? 君の初めての相手だって思うと安心できそうなんだ。……駄目かな?」


 不安そうにしながら目を閉じて頬を近づける遥。少々気恥ずかしいがこの状況で断るに断りきれんな。断ったら泣かれるパターンだ。


「……今回だけだぞ」


 深呼吸をして遥の頬にキスをする。ああ、恥ずかしい。もういっそのこと本当に恋人にでもなれば楽に……危ない!? しっかりしろ、俺。流されては駄目だ。もう寝ろ。寝て全部忘れてしまえ。


 遥も寝ているので俺も目を閉じて睡魔に身を任せる。さてさて、どんな夢を見ることやら。予知夢でないと良いのだが……。












「これがフラグという奴か……」


 この日、またしても始まった予知夢に俺は深い溜め息を吐くしかなかった……。

反応有ってもなくても残り半分は投稿します ちょいと時間あけて

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