隠された素顔
「もしかしてお前の名字・・・東城じゃないか?」
その質問に楓と呼ばれた女の子は
「うん♪東城楓だよ♪それがどうかしたの?お兄さん」
「俺も名字・・・東城って言うんだ」
「ふーん奇遇なことがあるのね」
鈍い夢がそんなことを言うと輝美は気づいたのか
「楓ちゃん。もしかしてお父さん?」
「えぇー?そーなの?お兄さん」
分からない。だけどこいつは俺の娘だとなぜか確信した。
なぜ覚えていなかったのか。
なぜこんなところにいるのか
すると
『おい。楓。体操服』
いつのまにいたのか、中学生が体操服をもってでてきた
「あ!傑兄さん!おハロー!」
傑と呼ばれた中学生は俺をみるなり
『さっきの話よく聞かせてもらおうか』
と機械の声で言われた。どうやら話せないようだ
おれは仕方なくうなずいた
六道傑という中学生の家によばれ
俺は花梨をつれて今は三者面談みたいなことになっている
楓は呑気にちょうちょと遊んでいる
『さてと・・・楓のことだが同じ名字でしかも夫の方は見覚えがあると』
俺はうなずく。花梨はきょとんとしている
「なぁ花梨。俺たちやっぱり二人産まなかったか?」
「さぁ?私は一人しか産んだ記憶ありませんよ?」
すれ違う記憶。じゃあ一体この記憶は・・・
「おふくろ。あんた嘘ついてんだろ」
いきなり後ろからの声。そこには佐里がいた
「佐里?なんでここが?」
「んなこたぁどうでもいい。私は見たんだよ。」
そう間をおいて一言
「私の妹を捨てた姿を」
花梨の話です!
楓の秘密が明らかに!




